えみこ書評(2010年以降)

医者に殺されない47の心得2013.4.

백강 문정사랑 2013. 10. 5. 13:00

これが手元に来ました。



 「医者に殺されない47の心得」





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以前、こちらで紹介したこの本

  



  

 中村仁一先生というお医者さんも

  やはり「癌は放置」派。

  

このお二人、共著出してました。

 やっぱり!


 

どうせ死ぬなら「がん」がいい (宝島社新書)/宝島社
¥770
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 私は上の二冊を読みながら




  「癌で死ぬのは、まあしょうがないとして


   最後に痛みがあるとしたら

 

   どうしたらいいんだろうなあ、、、


   医療の世話にならん!と言っても


   痛いとイヤだなあ、、、、」





  と思っていました。



 ちょうど、この本も手元に届いて


 読んだところでした。



  

僕の死に方 エンディングダイアリー500日/小学館
¥1,365
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 この方のなくなった原因は


 

 癌ではありませんが、癌によく似た病気です。


 

 最後にひどい痛みが体を襲っている様子が


 

 リアルに描写されていました。


 

  (「僕の死に方」に関してはまた別記事で)




 

  近藤誠先生は


 

「医者に殺されない、、、」の中で


 

  「モルヒネ」の使用で、それは超えられると言ってます。


 

  そうなのでしょうか?


 

  今のところ、よく分からないですねえ、


 

  モルヒネも使ったことないし


 

  癌にもなったことないし。




 

  さて、「医者に殺されない、、、」の中では


 

  じゃあどうやったら、そういう風に生きられるのか?という問いに

 

  対する答えがずらずらと並びます。


 

  目次は以前の記事にアップしました。



 

  

  http://ameblo.jp/happy-seoul/entry-11503873139.html



 


 

私が、「癌」とか「医療」とか「死に方」の話を別にして


 この本で一番面白かったのが


 

 近藤誠先生が作家の五木寛之先生と対談したとき


 聞いた話のこと。



  「石鹸、シャンプーを使わないほど肌も髪も丈夫になる」の章です。



  五木寛之さんのエッセイを読んだ方なら


  ご存知だと思いますが


  (多分これにも書いてあったと思います↓)


  


  五木寛之さんも


  「病院から出来る限り遠ざかる人」です


  たしか奥さん、お医者さんなのに。


  そしてそこにプラスして


  五木さんは「髪を洗わない人」です。



  一年に数回あらうくらい、、、というすごいことを


   自書で告白しています。



  そのことを近藤先生が五木さんに確かめたという話が


  「本当ですか?」と



  「本当です。


  昔は盆暮れだったけど、、(略)、、春夏秋冬に一回ずつになって


  最近は一ヶ月半に一回は洗ってます。


  僕は「路上生活者にハゲ頭なし」という真理を発見しました」



  という五木さんの頭は


  80にしてフサフサ。




 とにかく「常識」をぐらっとさせる本です。


  たとえば


  コーヒー好きは肝臓癌、大腸がんのリスクが減る


   〈それぞれ日本国立癌研究センター 岐阜大学の調査)


  とか


  コーヒーを良く飲む人ほど


  シミの量が少ないとか

    (御茶ノ水大学 近藤和夫教授の研究から)




  閉経後は昆布やわかめの

食べすぎに注意!とか


 

  (甲状腺がん発生の原因になる可能性があるから)




 

  なにしろ

  

  この近藤先生に


 

 質問 胃がんと診断されました。どうしましょう?


 という問いが投げかけられると


 答え


  治るのをあきらめるのが第一歩


  と言われるくらいですから。


  

  この先生の言葉の根拠は


  がんの宣告を受けた方、そしてその中で


  「放置」という方法を選択した150人の患者さんの


  経過を見ての言葉。



   それだけ書いたのはこっちみたいですね。


   

がん放置療法のすすめ―患者150人の証言 (文春新書)/文藝春秋
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 私は日本の親にも


 この本読んでもらいたいと思います。


 といっても、うちの親は

 

 病院と大変親しい人なので


 いや~な顔をするかもしれませんが。


 何かあったら即座に病院に行ってるみたいです。



  いや、うちの親たち、もう何度も大病して


  三途の橋を渡りかけたんですよね。



  大学時代、


  父親が脳梗塞で倒れた時、


  その手術の説明を医師から受けたり


  サインをしたりしたのが私でした。


  母も姉もいたのに


  なぜかお医者さんが私を呼ぶので


  私が代表でそういうことをやってきました。


  多分若い頃から、一番「しっかり」して見えたのでしょう。


 

  手術後、朦朧として記憶が行ったりきたりして


  このまま呆けちゃうのかなあ、うちのお父さんと


  思いました。


  

  あの時は、結構 腹ククリました。


  父のいない状況で商売を


  どうやって回していくか



  私は妻でもなく、長女でもないのに


  そればっかり考えていましたね。


  自分が社長になってまわさないと


  いけないと思ってました。


  結局びっくりするほど、父はすぐに回復しましたが。



 ああいう医療現場で、


  素人には分からない語彙が飛び交う場所で


  「治療しないでくれ」「放置してくれ」ってのは


  本当に言えない。思っていても言えない。


  もう病院に入っちゃったら、先生が「神様」です。




  そのお医者さんの有無を言わせぬ


  強力な白衣パワーを私も知っているので


  「できるだけ近寄らないようにしよう。病院は」


  と思っているのです。


  せめて自分でなんとかできるうちは。



  そういう気持ちのある方には


  大変役に立つ本だと思います。        (えみこ)

 

こころ・と・からだ (集英社文庫)/集英社
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