韓国の田舎の素敵な美容室
なんとなく細かい感覚までわかってくれる痒いところに手の届くような美容師さんと出会いたい。
女だったらそうおもっている人たくさんいると思う。(最近なら若い男の子もそう思ってるかも)
日本で見つけるのも大変なのにそんなこと韓国で望むからいつも失望する。
町外れの道沿いに
いったいこれ何かしら?という不思議な建物があった。
三階建ての倉庫のような大きな家、でも
上階は前面ガラス張りだった。
何かの店らしい。
一階の周囲には彫像などの美術品がたくさん置かれていて
芸術家のアトリエのようだった。
目立たない看板があって、
ヘアーなんとかとかかれていて美容室だとわかった。
去年の秋に初めて入ってみた。
外観では分からなかったけど
すごく広い大きな美容室だった。
カット台だけで15近くあった。
ご夫婦で経営している店だという。
なんと現在中学生の娘さんまですでに
美容師の資格を取得していて、シャンプーだの
ドライだの掃除は彼女がしていた。
(韓国の美容師って年齢制限ないのかしら?)
私はいつも奥さんにお願いするのだけど
腕が確かで、感じがよく、押し付けがましくなく
かといって無口でもない、
こういう人に髪を切ってもらいたいと
私が望んでいたスタイルの美容師さんだった。
一月に一度はカットに通っている。
昨日立ち寄ったついでにお店の写真を撮らせてもらった。
この美容室のインテリアはご主人が手がけたそうだ。
あちこちに自分が気に入って選んできたタイルや装飾品が掛かっている。
お店の真ん中にバーカウンターがあった。
お客さんはセルフで飲んだり、
おいてあるマニキュアを塗ったりできる。
ここで使っているパーマ液やヘアカラーは日本製だそうだ。
「原価が韓国製と違うから、割高になっちゃうんだけど
髪への刺激が違うのか、
一度来たお客さんが必ず誰かを連れてまた来る。」
ということで良い液を使ってます。ということだった。
確かにこのお店でするパーマはもちがいい。
ほかのお店と比べてすごく高いというわけでもないので
しばらくはこちらでお世話になりそうだ。
街中で朝から晩までほとんどお客の切れない店の経営を夫婦で15年続けてきたそうだ。
今は郊外に自分でデザインした店をのんびりと営みながら
それでもやってくるお客さんと余裕をもって対応できるからすごく良いとおっしゃる。
来る人来る人、もっと大きな町に移って
価格もあげてお客を呼び込んだらどうだというそうだ。
もうそういう生活をしたくなくて
こういう形での営業を選んだというのに。
私がお世話になってる奥さんは
「美容師って良い職業なのよ。
健康でありさえすれば私が70になってもできるんだから。
昔みたいなペースで仕事してたらまず無理よ。
体壊しておしまい。」
そのとおりだ。
カットならハサミひとつあればどこででもできる。
私の仕事は、、、翻訳とか日本語の先生、うーん呆けてなければできるな。
70歳現役、私もそうなりたい。