崔敬仙女史(2012.3.14)
ソウルの教育ママより
(2012.3.14)
インタビュー記事本文です。
全北大学のゲストハウスの5階で、ご主人のセミナー開催中に隣の客室を借りて、インタビューしました。
テレビではずっと日本の津波映像が流れてて、、、 ずっと記憶に残りそうです。
崔敬仙女史に抱っこしてもらってるのはうちの息子のイ スンギです。
子供がいた方が、表情が和らぐかなと思い、子役として入ってもらいました。
さて、インタビューに際して聞きたいことは山ほどあったのですが
なにしろ超忙しい方、しかもどこかの新聞記者さんがインタビューの順番を待ってるというので
質問の要点を絞りました。
・多文化関係
外国人の母親が韓国で子育てすることへのアドバイス
・自分を運のいい女だと思うか?
・ご主人をどういった面で助けているのか?その実践法。
・自分のやってきた子女教育
・財布はなにを使ってますか?
(これはもうおまけみたいな質問ですが、お金持ちは長財布という説の検証です)
・多文化家庭のオンマが子供を立派な韓国人に教育するためには何が必要だと思いますか?
韓国に定住後、一日でも早く高い水準の韓国語を習得することではないでしょうか?
何故なら子供たちは母親の影響をもっとも強く受けるから。
韓国の女性福祉部などでも移住女性に対して、様々な政策を行ってますけど
何よりも本人の努力が必要だと思いますね。
(生活のなかで韓国のドラマを意識的に見るとかの工夫をすること)
自分が貧困は教育で屈服することが出来ると考えていますので、
何よりも勉強することが必要だと思います。
また周囲からのサポートと理解も必要ですね。
文化を学ぶという意味でも、やはり韓国料理を早い時期にきちんと学ぶことも必要でしょう。
韓国料理というのはとても健康に寄与するところの大きい料理法ですから。
最近のADHDなど子供たちの問題は食生活の乱れによる部分も大きいんですね、
専門家達の話をきいても。
注意力散漫な子供たちの食生活を調べると、親がインスタントを多用していることが多いそうです。
子供をちゃんと育てるには、食生活をきちんとしないといけないですね。
情緒の安定も食生活の安定からだと思います。
・ご自分を運のいい女性だと思いますか?
もちろん私は自分が運のいい女だと思います。
ですがこの世に生きているすべての人は
全員運のいい人だと私は思います。
それを知っているかいないかの差だと思います。
海水が満ちたり引いたりするのを実際に見たことがありますか?
あの海水の移動はなぜ起こると思いますか?
月の影響ですね。
そういう巨大なエネルギーが実際にこの地球上にはあって、
ただそのエネルギーにのれるかのれないかの違いだと思います。
では、そのエネルギーを利用できるか出来ないかの違いはどこから起ると思いますか?
心の問題だと思います。肯定的に物事を考えられるかどうかではないでしょうか。
オーストラリアの作家が編集したザ、シークレットってありますね。
私はサークルで講師を招いてそういう思考法や宇宙の理について定期的に勉強しています。
伝統食品について学ぶパートもあれば、天文学について討論したりもします。
生活習慣を整えるためには、食品の影響は本当に大きいと思いますね。
そういう考え方をもつようになったのはいつからでどなたの影響ですか。
お母さんでしょうか?
ずっと前からですけど、母というよりは、
そういう考え方を教えてくれるメンターに出会いました。
・ご主人に対する内助についてお伺いします。
具体的にどういう部分で奥様の力がご主人の助けになっていると思われますか?
そうですね、うちの夫というのはアイデアが良く出て、
すごい推進力を持っているのですけど、
そういう性格の人には見えない部分というのがどうしてもあります。
その部分でおそらく私が助けになっていると思います。
たとえば、夫の演説原稿には私が目を通して校正します。意味が通ってなかったり
主語がなかったりするんですよ。私はもと国語の教師でしたから
原稿を直したりもします。
あと服装のコーディネイトなども私がやりますし、
特に気をつけているのは健康管理の面ですね。
私はトンチミを家でよく漬けるんですけど、夫が遅く帰ってくるときは
これを食べさせたりして健康維持に気を配っています。
とにかく夫が忙しいので、夫が行かなければいけない場などにも
私が代理で出ていくことがあります。
向こう様としては、本当は私でなくて
夫に来てもらいたいのだろうとは思うのですが、
私が顔を出すことで、半分くらいは満足してもらえるのではと思って出ていきます。
結婚式とかが多いですね。時にスピーチなどもやることがあります。
ご主人様のなさることは非常に世間の注目を集められていらっしゃいます。
牛肉の輸入問題、今回の口締疫対策における堆肥問題などで
マスコミの矢面に立ち、批判を受けられることも多かったと思うのですが、
そういう時、奥様はご主人の精神的な問題をどうサポートなさいましたか。
もちろんあの時期は本当に大変だったのですが
おそらく外部の人が想像するほど、私たち夫婦も子供たちも打撃を受けなかったのです。
何故なら夫婦で話し合うとか精神的な問題をケアするとか、そういうことに関しては、
私たち夫婦はかなり準備の出来ていた夫婦だと思うのです。
夫が今の位置に立つ前からずっとそうやってきましたから。
私が勉強していたのが、文学と心理学だったというのも大いに役立ったと思います。
元々精神的な問題に関しては、月に二回ほど夫と修練院のようなところにいって
休息する時間をとるようにしているので、特にそう問題を感じたことはないんです。
・ご自身の実践してこられた子女教育についてお伺いしたいと思います。
自分の子供のこともそうなんですけど、私は自分が27年間教師をしていたでしょう。
長いこと子供たちを見ていて感じることがありますね。
親が子供を引っ張って行っては行けないと思います。
親が引っ張ってやらせた子供というのは、
まあ小学校せいぜい伸びるのが中2長くても中3くらいまで。
そのあとは伸びずに落ちていきます。
創造力を思い切り伸ばした子供たちというのはあと伸びますね。
大学に入って人生が終わりじゃないですからね
社会で頑張らないといけないじゃないですか。
親が引っ張ってやらせた子というのは、どうもね。
親は後ろで子供が自分でなにかを見つけるのを待ってやるのが役目だと思います。
子供が自分が見つけるまで気長に、
それをするのが母親の役目ではないかと思います。
その待てるか待てないかというのは、おそらく母親に余裕があるかどうかが
分かれ目になるのかと思うのですが、精神的余裕、経済的余裕などです。
そうですね、余裕でしょうね。
自分も結局国語の教師になったんですけど、やりたかったこと、向いていることって
違うなと思いますよ。わたしが最初やりたかったのは音楽で、
でも今振り返ってみると自分には医者のような仕事が向いていたんではないかと
思いますね。
自分で物事を決めて動く勇気も人生には必要です。
医者になって、それが自分に合わないなって思いながら勇気がなくて
辞められないような人もいるんですよ。本当は弁護士の方が向いてたりするのに。
まずは子供の特性を探してやることが大事でしょうね。
この子は何が好きなのか、見てやることだと思います。
・ ありがとうございます。質問の種類が変わるのですが、
どういうお財布を使っていらっしゃいますか?
財布? なんで? 赤紫色の長財布ですよ。メーカーはダックス(韓国サムソン系列のメーカー)
この色は財運の良い色だって聞いたから。
とても気さくな方でで感じよく、気持ちよく答えてくださいました。
その反面、質問に対して、即答することはあまりなく、
じっくりと考えて、それを確かめながらゆっくりと口に出して、喋られました。
明晰な頭脳と落ち着いた精神の持ち主だという印象を受けました。
こんな奥さんが家にいて、職場であったこととかマスコミに叩かれたこととかを、
受け止めてくれたら
男の人は力がでるんじゃないかな。
ご自身がおっしゃった「精神的なサポートや協力体制については準備の出来ていた夫婦だったと思う。」と
いうのが特に印象的でした。
そして今でも常に勉強!「教育は人を救う」が実感だそうです。
お話を聞いていてとてもいい薫陶をうけました。
ありがとうございました! 崔敬仙女史。
この方が次のシンデレラセレブを紹介してくださるそうです。 次回をお楽しみに!!