韓国の一般的結婚式（2012.3.22）

　先の記事でちょっと変則的な結婚式のことをアップしたのですが

　変則的もなにも、普通の韓国の結婚しきってものが

 

　分からないと、どこが変わってるのか分からないですよね。

 

　一般的な結婚式の流れをちょっとかいつまんで説明します。

 

　まず招待状が届きます。

 

　一般的に日本の結婚式のような招待制の式ではないので
　招待状は届きますが、返事を出す必要はありません。

 

　行く行かないは本人の自由です。

　義理があって行きたいが行けない場合などは
　友人知人に祝儀金を代理で渡してもらうように連絡したりします。

　もちろん韓国でも招待制の結婚式もあります。
　日本の披露宴のような形式で結婚式する人もいます。

 

　何度か韓国でホテルで行われた招待制の式に出ましたが

　ちょっと肩がこりました。

　普通の韓国の結婚式はかなり気楽なので。

 

　

　食事は祝い金を出した場所で
　ビュッフェのチケットをもらって食べに行きます。
　式場の別階や別棟にビュッフェが用意されています。

 

　受付には新郎新婦の親戚が座っています。

　新郎側の友人は新郎側で出し、

　新婦側の友人親戚は新婦側でだします。

　考えてみるとこれ面白いですね！

　今気がつきました。

　日本はご祝儀出す場所が分かれてないですよね。

 

　祝い金は友人なら5万ウォンから10万ウォンくらい？（3700円から7000円くらい）

　親戚なら50万ウォンから100万200万　そうですね

　おうちの格でその辺は違うでしょうね。もっと出す家もあるし少ない家もあるだろうし。

 

　参席女子の格好は、日本では着物を着てくる友人もいるでしょうが

　こっちでは韓服を着るのは、身内だけだと思います。

　スーツ、ワンピースを着てきますが、日本より気軽な感じがします。

　白を着ちゃいけないみたいなことはないですね。

 

　（私は韓国の葬式に赤を着て顰蹙を買ったことがあります。）

　義父が急死したので着のみ着のままで駆けつけたのですが

　その当時私は赤が好きで、コートだけじゃなく鞄も靴も赤でした！

　もう隠しようがない。　

　

 

　本筋に戻ります、、、

　結婚式には壇上に主礼というものが立ちます。

 

　主礼になる方は新郎の恩師だったり上司だったり

　通っている教会の牧師さんだったり地方の名士だったりです。

　ご夫婦で立つのではなく、ご主人が立ちます。

　それなりの方が主礼をつとめるところは日本の仲人さんと同じですね。

　あ、でも韓国では私女性の主礼は見たことがないですね。

 

　どこかで女性の主礼を見たことがある方があったら教えてください。

 

　

　司会者はプロが呼ばれることもありますが
　新郎の友人の中で上手にしゃべる男の子が立っていることが多かったです。

　その司会者の裁量で
　新郎は新婦を抱っこしたままスクワットをさせられたり
　新婦にキスしたりちょっと余興が入ったりします。

 

　結婚式が始まるとまず両家のお母さんが手をつないで入場。

 

　
壇上に上がった後、左右に分かれて、大きなろうそくに点火し
　最前列に用意された父母席に着席。

 

　
　次に新郎がバージンロードを堂々と入場。

　そして最後に新婦がお父さんとバージンロードを進み
　先でまっている新郎の手に新婦を渡します。
　新婦のお父さんここで父母席に着席。

　だから最初から座っているのは新郎のお父さんだけ。

　そして主礼が壇上で、婚姻の宣言と徳談（トクタム）をします。

　徳談の内容は、主礼の判断ですが
　「この先夫唱婦随で頑張れ」といった保守的なものを
　私は過去の結婚式でよく聞いたような気がしますね。

　
　それが終わると、新郎新婦の友人の中から歌のうまい人が祝歌として
　聞かせる一曲を披露してくれることが多いです。

 

　新婦からの手紙であったり、余興が入ったり

　時間と状況にあわせて司会者の裁量で

　何かを見せてくれることもあります。

　
そしてラストに新郎新婦が両家の親に敬礼を捧げます

　新郎はべったりと頭を下につけるスタイルの敬礼で
　新婦は大体ドレス姿なので略式敬礼になって
　深いお辞儀だけで済ませるようです。

　新郎新婦退場でバージンロードを二人で出て行きます。

　ということで結婚式は終了なのですが

　時間にすると30分前後じゃないでしょうか？

　その後記念撮影がすぐ始まります。
　
　まず二人だけで撮影。
　その次に両親をいれて、
　次は親戚、
　その次は友人や同僚たちといった具合ですね

　同僚や友達たちと
　撮る写真の中では大体新婦がブーケトスをしたりします。

 

　以前新婦が40すぎで、友人の中に誰も未婚者がいないので

　ブーケトスがなかったという式がありました。


　伝統衣装を着て、両親の前で敬礼を捧げるペーべクという儀式があり
　式が終わった後、ペーべク室に移動してそれをするカップルもいます。

　最近私が出席した結婚式ではペーべクはなしで

　新婚夫婦が韓服に着替え、

　出席者に二人でお礼を言って周っていました。

　とても感じが良かったです。

 

　こういう式に慣れてしまうと、

　なんとも日本の結婚式ってちょっと大変だなあと思ったりします。

 

　私の結婚式は1998年に日本で韓国の親族を招いて行ったのですが、

　席がすでに決まっているというスタイルに韓国の親戚はびっくり。

　席に自分の名前が漢字で書かれた札が立っている！

 

　招待していなかった私の友人が何人か式を覗きに来てくれました。

　正式な固い式じゃないから遊びに来て欲しいといっておいたので

 

　飛び入りの彼女達の席がない、彼女達の分の食事がないということに

　私の夫が愕然として

　「こんな非人間的な女と自分は結婚するのか」と

　悲嘆にくれたことがありました。

　だから違うんだって、結婚式に対する考え方が韓日じゃ。

　と言うことを理解してもらうのに何年もかかりましたが。

 

　このごろ韓日カップルがすごく増えているので

　自分が経験した韓国冠婚葬祭失敗記なんかも

　一応書き残しておく価値があるのかもしれないなあと思います。

 

　　こうして結婚した彼らは次は妊娠出産に向かうでしょうし

　そうすると　子供の一歳の誕生日という大イベントも待っています。

 

　頑張れ　日本の女の子！！　

　韓国で幸せに暮らすことを先輩として心から応援してます。

 

　　とか国際結婚の話をしてたら、

　50代のある日本人男性が私の横で

「こうして、日本の一番大事な資源である女性が

　どんどん海外流出していく、、、、」と

　ぼそっとつぶやきました。（笑）