国楽パンソリ野外コンサート(2011.5.14)
私の住んでいる高敞という町には名物がたくさんあります。
おいおい紹介していこうと思っていますが
その中の一つが韓国伝統音楽のパンソリです。
パンソリの研究家として有名なシン ジェヒョ先生の生誕地だということもあり
町のど真ん中にパンソリ博物館があります。
その横にある国楽演奏ホールでは、国楽を学べるようになっていて
習っている子供たちがこの町にはたくさんいます。
うちの息子もパンソリを習った経験があって
それなりにいい声を出すので
「習いにいったらどう?家のすぐそばで教えてくれるんだから」
と勧めているのですが
本人が「絶対イヤー!!」 と、、、残念です。
あちこちで親が歌わせて、本人嫌気がさしたようです。
この町には農楽の博物館まであります。
そっちの紹介はまた今度。
紹介するものがたくさんありすぎて困っちゃうくらいです。
町の名前と同じ高唱(コチャン)という国楽のオーケストラがあり
郡の支援をうけて活動をしています。
高唱の野外コンサートがあることを
街中に貼られているポスターをみて知りました。
町の真ん中にある牟陽城(モヤンソン)をバックに
お客さんは実はあまりいなくて、一番前から4列くらいは
出演者が出番待ちをしていました。
この方は 伝統的パンソリも歌いましたが、
現代的にアレンジしたテンポのいい、ユーモラスな内容のパンソリを披露してくれました。
面白かったです。 ちゃんと基礎がつまれているからこそアレンジが可能なのでしょうね。
舞台にたってるだけで、なんかじわーっと情感をかもし出す女性でしたね。
発声が完全にパンソリ発声なのに、まったく古臭い感じがなく
何を歌わせても、バチッと決まっていました。
格好いい!!
女性の衣装はみんなでお揃いにしたようです。
黒いレースの下のチマの部分だけが色違いで、歌手は赤
楽器の女性はピンクに紫にグリーンにといった具合でばらばらでした。
全員腰には黄色の帯、胸には蝶のモチーフのピンでそろえていました。
演奏会って、演目の練習も楽しいけど、
何着るかでわいわいやるのが 楽しいんですよねえ。
「私は絶対ピンク!!」とか言って譲らない人が出たような気が。
三人でコチャンアリランを歌う。
いい歌なんですよ、これが。
この方が最前列に陣取って、一生懸命写真撮影をしていました。
あまりに真剣にとっているので、司会者がCDをプレゼントしていました!
私は子供たちと
「なんかあの方、ひげの生え方が日本人ぽくない?」と
ひそひそやってて、しかもカメラにまで収めてしまっていたら
あっ! こっちを向いてしまった。す、すみません。
終わったあとに ヤンバンの彼にお願いして息子と記念撮影。
逆光で眩しいのに、彼はしっかり目を開いている、すごい!
やっぱり舞台体質。
舞台の一番後ろで走り回っていたのが
これと、
これと、
これを叩いていた男性でした。
あえて楽器の名前は出しません。
というより私の知識が乏しくてちゃんとかけないというのが
ほんとのところですね。
彼が最後に前にでてきて挨拶をしていました。
団長さんだったそうです。
彼がノッてるのが伝わって、全体が盛り上がりました。
さすが 団長。
「えーと、団長と言われておりますが、それは名前だけのことでありまして
実は下働きでございます。」とスピーチしたのが可笑しかったです。
なんか衣装のこととか、演奏以外のことばかり書きましたが
もちろん演奏もよかったです。
夕方6時に追加公演をするそうなので
もう一度行ってこようかと思っています。
なにしろ歩いて10分のところですから。
と思ったらああっ!もう6時過ぎてるじゃないのー!!って。
私の失敗は子供三人を連れて行きながら
水やジュースの用意をしていなかったことでした。
横で「おかーさーん、のどが渇いたー。 アイス買ってー」を
何度も言わせてしまいました。
これからの時期、野外コンサートには冷たい水と日傘と帽子。
常備しましょう。
もはや春ではない! ということがよくよくわかったコンサートでした。