就学前にできること
韓国の教育熱は、世界的に有名だ。
住んでいても韓国の教育ママには圧倒される。
これは先日息子のヘアカットにいった美容院においてあった雑誌の記事
この雑誌に紹介されている韓国人の少年は15ヶ国語ができるそうだ。
彼のお父さんは中卒だそうだが、その意外性も伴って話題になっている。
このくらいだと、韓国でも天才児だと紹介されるが
いまどき3..4ヶ国語ができるくらいじゃここでは話題にもならない。
しかし、そういう天才くんはさておき、自分の子供に
バイリンガル・トライリンガル・マルチリンガルになってもらおうとすると
地道な地道な投入が必要である。
別に韓国に住んでるからって頭がよくなるわけじゃないんだから。
まわりのレベルは高いけど。
といったって、私は子供に付きっ切りで手取り足取りできるようなタイプじゃない。
かといって、すべての科目を家庭教師にお願いするほど経済力もいまのところ難しい。
一度聞いたら覚えるように、頭自体から良くなってくれ!
これが私のムシのいい教育法だ。
だから教材だけはは揃えた。
これはドーマン式の数カード。
赤い点々は自分でスティッカーを購入してつけた。 (すんごく大変だった)
元々持っていた大型のドッツカードは、赤い点々が付いていたのだが
大きすぎて手に合わない。
しょうがないから自分で改造して、この形にした。
赤ちゃんのときから息子に
一日5分くらい、数字と文字のフラッシュカードを見せてきた。
これは図形遊びのパズル
左が100玉そろばんで、右がトーマス君の時計あそび
英語カードと
中国語教材と
各部屋で遊びながらでも、外国語やクラシック音楽や絵本朗読の音声が耳に入るように
オーディオ器具を設置。 部屋に入ったらスイッチをいれる。
これは小学一年生で覚えなければいけない漢字一覧
こっちはひらがな一覧
どっちもカードの大きさは10センチ×15センチくらいで大型。
マジックテープでとめてあって、はがすと韓国語がでる。
全部私と夫の手作り。
という感じで、こういうものを身近においておくだけでも効果はあったと思う。
教材だけなら、実はもっともっとある。
絵本も山ほど揃えた。
多分現在我が家にある子供の絵本は
日本語で400冊
韓国語で、1000冊になると思う。(売ったり買ったりしてて常に増減しているが)
うちの三番目の子は、 韓国語と日本語の会話はもちろんのこと、
アルファベットを覚え、ハングルもほぼよめるようになり、 100までの数を数え
数の合成分解の概念を理解し、 分数の概念も理解でき、
時計が読めるようになり、中国語の4声の識別ができるようになっていた。
これは就学前に、これくらいはできるようにして学校に送りたいと
思っていた私の線引きラインだが
赤ちゃんの時から、地道に学習環境を整えてきた三番目の息子は満4歳で
そのラインに到達してしまった。
あとは早く自分で水準の高い本を読みこなせるようになって
どんどん読書量を増やしていってほしいと思っている。
私は自分が手が回らないことは、長女にどんどんやってもらった。
彼女は「先生になりたい」 という人だったせいか
教えるのがとても上手で、大量の本を弟に読んでくれた。
現在長女が学校のダントツ一番の読書王になっているのは
多分その影響も大きいのだろうと思う。
韓国語の本は夫か、娘が。 日本語の本は私が読み聞かせてきた。
もっと小さい頃からこんな風にやっていた。
教材が足りなくなると、こどもと一緒に作る。
これはカードに穴をあけてもらっている様子。
自分で作った教材はなぜか大事にする。
私がこういうことをやり始めたのは、たったの4年前からだ。
第3子誕生以降のことである。
上の二人にもそれくらい神経を使って育てていたら、
今頃、彼らの学習はもっと楽だったろうと思う。
そして、こういうことを教えてくれたのが、
今ではブログのパートナーになったまきさんである。
まきさんは、韓国にお嫁に来た日本人の駆け込み寺のような存在で
オンマたちに学習指導の援助なんかもしてた。
私はまきさんに、たくさんのことを教えてもらったし、
まきさんのお友達の「おかもとさん」というスーパーオンマに
弟子入りして子供の教育のことを一から学んだ。
私がいかに子供の教育に無頓着な人だったかよーく分かった日々だった。
まきさんやおかもとさんのような、立派な志の高いおねーさんのヘルプを受けて
私はいろんなことを学んだ。 おふたりともシェアするという心にけち臭さがまったくない人だった。
私の教育道入門に付き合ってくれたまきさんにも、おかもとさんにも心から感謝している。
何より、「子供の教育」を通して、私自身の価値観が転換されたことが一番の収穫だった。
わたしはこどもに「そだててもらった」のである。
考え方がすごく変わってしまった。
子供の教育というのは、実に効果がはやい、投資に対するリターンが大きい。
だから、やっていてとても面白い。
教育政策が不安定で公教育に任せきりにできない状態の現在であるからこそ
就学前に「学ぶ力」を獲得することは、本当に大事なのだとおもう。
まるで「横峰先生」の受け売りだが、母親である私の実感でもある。
「勉強すること」は楽しいことだ。
世の中は楽しいことで溢れている。
私は子供達が、長い学校生活、 「学ぶ」ということを
積極的に受け止められるだけの知力をつけてくれたら、
と心から願っている一人である。