教育ってすごい2011.7
たまた地域の多文化家庭支援センターに
用があったので午前中に立ち寄った時のことだ。
中国人の職員さんに、こういうことを頼まれた。
「この冬に地域の多文化家庭を招いての大会があるんですけど
お宅のお嬢さん、また壇上にだしてもらえませんか?」
去年も頼まれて、我が家の日本語教育の様子を映像で公開した。
この町には、お母さんの母国語を喋れる多文化家庭の子供はいないようである。
長くお母さんの国で暮らして、ようやく韓国で生活をはじめたような家庭はともかく。
(そういう家庭は子供が韓国語の習得に苦労している)
うちの子は三人揃って日本語ができるので
なにかあるたびに
「出し物お願いします」 と呼ばれて、いろいろひっぱりだされる。
その手の大会では、大体が母親の母国語を披露することが多いが、
うちの娘には壇上で 「中国語」のスピーチを披露してほしいという。
「え? 中国語ですか?」
「お宅のお嬢さんが、日本語ぺらぺらなのは、もうみんな知ってるんですよ。
でも彼女、中国語の発音がすばらしくて、
正直、私達の子供でもあんなに綺麗な中国語すらすら喋れる子がいないんです。
日本人のお母さんの子が、日本語はもちろん中国語までペラペラだってのを
ガツーンと中国人の他の母親に見せ付けて、目を覚ましてやりましょう!!」 という。
うーん中国人ママらしい発想だ、、、、、
このごろ、人前に出て、いろいろやるのに
めっきり嫌気がさしている娘がオーケーするかどうかがわからん。
思春期の娘はむずかしい。この頃暑いのと、学校が始まったのとで
いろいろ煩わしいのか、何でもかんでも
「オンマのせいだ!!」 と噛み付いてくる位で。
暑いのは私のせいじゃないよ。
先生には、娘に聞いてからお返事しますとお返事した。
また、うちの末っ子のスンギくんが、最近公文をはじめたが
普通のレベルで進ませるには、ちょっとどうだろうか?
という話が先生の方から出ていた。
「この子の場合ですね、小学校入学前に、6年生までの算数を終わらせ
小学生低学年のうちに、高校三年生までの数学を終わらせるという
数学英才コースという方法でやったほうが、いいのではないかと思います。」
という。 そのための奨学金制度なども、用意されてますという案内をもらった。
とりあえず現時点では、様子を見てみようということで。
以上のことを書いたのは、
私が「うちの子賢いよくできる!!」と自慢したくて、
書いているのではないのではないので
どうぞご理解ください。
私は以前、教育に全然関心のない母親で、
この韓国で教育するには、あまりにも頭の呆けた人でした。
ある時期から、はたと 「教育が必要だ」と思い始めて
必死に環境作りを頑張った後発派です。
子供がもっと小さい頃にはじめてたらどんなに色々楽だったか。
それこそ、このブログのメンバーのほかの方なんか
ご自身が書いてはいないものの、
神経を使っていろいろやっていて、韓国でお子さんを賢く育てています。
後発派でも、小さいときからやってなくても
それでもお母さんがちょっといろいろ勉強して
教育を、きちんと積み重ねていったら
ある程度の成果がでるんです!!
ということを言いたくて書いています。
日本の現在の状況は私はよくわかりません。
自分が田舎育ちで、のんびりーと大きくなったので
最近は田舎もすごいよ ?といわれても自分が体験してないので。
韓国の教育熱は、なんというか、もう、見ているだけで、熱中症になりそうというか。
いいか悪いかは別問題として
韓国にはそうなるだけの理由、歴史条件と地理的条件などがあるので
韓国に住んで、ママになる以上は
ある程度の準備がないと、ママも子供も大変になってしまうんですね。
以前にも、こちらに同じような内容をちらっと書いたと思います。
そのことでカードの作り方とか、教材の揃え方なども
記事を上げないとなと思いながら
手がついていませんでした。 すみません。
実はさっきも、初期教育の効果を
一歳のお子さんをもつ外国人のお母さん二人に
話してきたところです。育てるときにこういうことに気をつけると
子供の勉強が楽になって、お母さんも韓国生活がたのしくなるよと。
前に書いたものとダブる内容もあるし、
くどいところもあるかもしれませんが
若いママさんに話した内容
「教育って本当に効果があるんだよ、ちゃんと植えるとちゃんと芽がでるのよ」
ってことは
何度言っても言い過ぎることはない!! と思いましたので。
まずは、外国人の母親の家庭でも
韓国人のママ達が、びっくりするくらいの高能力を育てることは可能なんだ!
ということを知るのが、大事だと思います。
いや、ほんとにウチくらいのレベルでそんなこというのは
僭越極まりないんですけど。
私が最初に韓国で暮らしていた地域には、そういう人って全然いなかったんです。
(韓国語能力が弱くて、学校の勉強ができない
、日本語なんて夢のまた夢みたいな子女が多かった )
だから、それが可能だとは、思わなかったんです。
だからソウル在住だった岡本さんという家庭の
4人の子供たちを見たときはびっくりしました。
全員漏れなくどの子も優秀なんです。
学業成績優秀
語学も(日本語ぺらぺら英語レベる高し 中国語もすごく発音がいい→中国人留学生の証言)
みんなピアノも上手、美術なんか美大に行くために準備中ですかって絵を書くし、
それぞれにコミュニケーション能力が高くて、お友達もたくさん。
そろってなんでもできるんですよ。
だから、ここの子供たちが通っていた保育園の園長さんが
「一体どうやって子育てを?韓国のママ達を呼び集めますから講演会をお願いします」 と
いうほどでした。
私は岡本さんに
「どうやって教えるか?」 ということを教えてもらったのですが、
彼女もいろんな学習法を研究して、
いいとこどりをしていたので
どれとは言えないんですが
教育のきっかけは
七田真の「赤ちゃんは天才」だったそうです。
教育アイテムは、日本のだったら「七田」と「公文」と「石井式漢字」と「鈴木メソッド」とかで
韓国のは 「ウンジン」の先生と長く付き合って、良い本をそろえていたと思います。
いろんな人の教育相談に乗ってきたそうです。
岡本さんにも色々教えてもらいましたが、
彼女の「教育が好き!教育はいいことだ」 という純粋な気持ちに惹かれるところが多かったです。
それから、ブログメンバーのマキさんの本棚はすごい!
そこらへんの本屋さんより、教育書の充実度は上かもしれません。
この本棚にもお世話になりました。
つまりそれだけ情報の選択能力が高いマキさんに、お世話になったということですが。
七田でやってるフラッシュカードなどは、
ドーマン博士系列の説明の方が詳しかったりします。 「赤ちゃんに数学をどう教えるか?」など
まきさんに借りて読みました。
フラッシュカードを真面目ににやり始めると
使用するカードは全然足りなくなります。
我が家は夫とたくさん手作りしました。
子供たちは助手
これは四字熟語。 数としてはこれが一番多かったと思います。
これはひらがなと、ひっくり返してカタカナカード
フラッシュ用というより授業用に50音を6セットくらいつくりました。
左端の漢字カードは、市販の教材の付録でした。
こういう手作りカードは、 文字をパソコンで出力したものを
大きさをそろえて切って、台紙をそえて、コーティングします。
そして学校にあるような、大きなカッターで切っていきます。
コーティングの角が気になる場合はそれも、ハサミで切って丸くします。
ここには数のフラッシュカードがないのですが
ウチが使ったものでもいいので欲しいという方にお譲りしました。
市販のカードもたくさん使いました。
これは七田の難語カードと反対語カード
カード自体が薄くて使いづらいので
家庭でコーティング加工
これは日本語語彙カード 1600枚
すごい表現力 、そして笑える!
下のは公文出版のカードいろいろ
これは詩のカード
うちでは、手作り市販取り混ぜて、一日5分くらいずっとカードを見せてきました。
それと本を一日10冊くらい読んでやること。
あとは、日本語とか英語とか外国語、または音楽、そうでなければ
学習教材の掛け流し、(これはもう日常生活になりました)
ドーマン法の活用で天才児と呼ばれている日木流奈くん
ここのご両親は一万枚を超えるカードを手作りしたそうです。
韓国は日本より はっきりと
「勉強ができることは良いこと、
出来ないことは悪いこと」 という認識が強いです。
だから勉強ができないってことだけで、先生に馬鹿にされたり
友人にいじめられたりということがあっても
韓国人は 「それは仕方ないだろう」 と見る傾向があると思います。
「人間勉強ばっかりじゃないだろう!」 という言葉が空しく響きます。
また韓国では教育に母親が負担する率がすごく大きいので (教育だけではありませんが)
子供の勉強ができてない場合、「お母さんがちゃんとしてない」 とみられて
母親までかなり辛い立場になります。
韓国人のご主人も「教育は母親が神経を使うもの」と思ってたりするので
子供が勉強できないことで、
外国人主婦が、夫にまで責められる家庭もあるそうです。
だから外国人はー とか言われたり。
韓国にはそうなるだけの歴史的理由があり、地理的条件を備えています。
この頃韓国でも
製パン習いたいとか、手に職を持つことに意義を見出す若い方も増えてますが
それでも、ここは伝統的に、
「金持ちよりも、勉強が出来る人のほうが偉い」
という価値観が強い国だと思います。
勉強できないといろいろ辛いんです。
社会的にも、学校のなかでも。
職業の選択の余地も狭まりますし。
韓国の現状が良いか悪いかの判断とは別に
韓国に住むことになって、ママになるとしたら
やっぱり「ここは国全員、国民全体が教育に力を入れる国なんだ!!』ということは
認識して子育てしたほうが子供もママも楽だと思います。
そしてそうやって韓国で頑張って生きていると
「頑張る人」「努力する人」が好きな韓国人は
すごく好意的にみてくれます。
地域で大事にされますし、友達も出来ます。
子供が優秀だったりすると、
「最高の嫁をもらった」 とか親戚に言われます。
そういう循環に入ると、韓国生活すごく楽しくなります。
韓国で子育てしている人は、子育て頑張ることが
社会での認知度の向上に繋がるところがあります。
ちょっと考えて、先に準備しておくだけでも
かなり違いますので、韓国でこれからママになる人
ママになってる人に、言いたくて書いています。
韓国にお嫁にきた経緯は色々だと思いますが
どうせ暮らすんなら、韓国のいろんなものをふかーく感じて
どっぷりと浸かれる ママ ならではの立場を最大に利用して
生きるのも悪くないかもしれません。
死ぬときに
「あー韓国にお嫁に来て、子育てして大変だったなあ
あの時代はハードだったけど、思い返してみると楽しかったわー
あー 韓国人と結婚してよかったあ」
思って死にたいと思うのです。
私は今では、「韓国で教育の壁にぶつかって良かったなあ!」 と思っています。