こんなこと、あんなこと

2.一家の意味 朝鮮総督府編 「朝鮮の風習」2011.9

백강 문정사랑 2013. 9. 9. 09:38

 さて、今日も朝鮮の風習 をアップします。



 

   第二番目 「一家の意味」です。



 

  -祖先崇拝ー同属の団結ー


 朝鮮で一家という言葉は、内地の親類というのにあたりますが、


 内容は親類というよりも、非常に広汎な意味をもっているのであります。


 朝鮮では血統を同じうする者、即ち同一祖先より出たるものは、


 どこまでも一家族であるとの観念を以って一家と称するのであります。


 それ故、一家とは即ち一族のことで、内地の一家、即ち一家庭とは


 意味を異にして居りますし、また親類という範囲よりもずっと広いのであります。


 随って子孫十百代の後になりますと、所謂一家は幾千万人を算するに至るのでありまして


 現にさうした事例は至るところに之を見るのであります。


 この一家には族譜なり、系譜なりがありまして


 十年目なり、二十年目なりに加除訂正を施されて、


 その一家一門の宗家に鄭重に保管されてあります。


 宗家は一族尊敬の中心でありまして、


 その家系の持続と祭祀を絶やさぬ為に、


 田畑等の基本財産をも設定してあります。


 これを宗田ー宗中財産門中財産などと称して


 宗会ー門会という親族会の承認を経なければ


 宗家といえども自由に之を処分することは出来ない定めになっております。



 祖先を尊ぶことは非常なもので、自分の祖先は


 十数代、乃至数十代前の者でも皆ちゃんとその名を記憶しております。


 それ故、祖先の祭祀は極めて鄭重なものであります。


 祭祀には、祭祝といって祠堂で行うものと、


 墓祭といって、墓地で行うものとがあります。


 祭祀に読む祭文を祝文といっておりますが


 これは祖先の祭を絶たぬことは吉事であるという所から出ているのであります。


 

 かかる祖先崇拝心から墓地をば大切にいたします。

 

 朝鮮にきて若し、禿荒地の中に鬱葱たる緑林を見たならば


 それは必ず某一家の墓地と定まっております。


 一族のうちに立身出世したものがありますと


 一族総ての名誉であるとなし、之を喜び之を誇りと致しますが


 それと共に、出世した者は一族の者を扶助せねばならぬ義務を負うのであります。


 そこで見も知らぬ者までが、一族であるという関係から


 頼って来て庇護を受けようとします。


 そして双方ともそれを当然のように考えておりますで


 若しもかうして被庇護者を全然取り合わないやうな行動に出ますと


 不人情者として一門一族から指弾されることになるのであります。


 かような訳で、同族間の相互扶助ということは


 能く行き届いております。


 また、単に同族間のみならず、姻戚間においてもかような


 風習のよく行われているのは感ずべきことであります。


 一家即ち同族間では、如何に遠い間柄であっても


 「同姓は娶らず」といって決して結婚は許しません。


 これは血統の純粋を保つためで、儒教に基づいたのであります。


 それですから、万一之に反して同族間で密通等の行為がありました場合には


 道徳上ゆるすべからざる罪悪であると見做して、


 普通の姦通以上に之を賤しみ、


 他族の者までがこれを咎めるのみならず


 しまいには、他郷に放逐せられるような憂き目にあわされるのであります。


 同姓を忌むということは

 

 単に結婚ということのみではありませんで


 妓生等を呼ぶにしても、それが偶然同姓であるとすぐに


 退けてしまうという程までに極端に走っておるのであります。




  前半部分に記載されている宗田のことですが。


 

   宗家が管理を任されているという土地財産ですね。


 

   祭祀をまわしていく経済力の裏づけとして


 

   宗家に与えられているものです。


 

   宗家が自由に処分できないように、


 

  一族の承認が必要であるというストッパーが掛かっているはずなんですが、、、



 

   どんな財産も、ある時その家に「馬鹿ボン」が出ると、


 

   売っぱらってしまうようです。


 

   また、宗家の財産管理者、預金の管理者などに不正がでると


 

   結局、堅く守りきれるものではないようです。



 

  やっぱり「子孫の為に美田を残さず」  意味がちょっと違うか。



 

  

  そして、またここに書かれているように朝鮮の伝統として


 

 それほど「墓」を大事にするはずだったんですけど



 

 売り物になってる山を見に行くと、



 

 そこにもう必ずといっていいほど、土饅頭のお墓があります。



 

 つまり困った人が、先祖の墓のある山を売っちゃったんですね。



 

 そして、「この墓移してくださいよ」 とお願いすると


 

 決まって、「墓を移すお金がない」という答えが返ってきます。



 

  かといって、お墓なので、(しかも韓国はぐるぐる巻き遺体を土葬してるわけで)


 

  つぶしたり平地にしたりも出来ないので、


 

  こまっちゃうんですね。



 

 

 こうして100年もたたないうちに、子孫たちが現金のやりくりに困って


 

 先祖の墓のある山を売り飛ばしたり、競売にかけられてしまったりしているわけで


 

 朝鮮時代にそんなに墓を大事にしてたとすると


 

 もし、その当時の朝鮮人がそれを見たら、、、、


 

 と思うと、うーん。と思ってしまいます。


 

 売り物になってる墓地つきの山ってすごい数なんですから。