済州島めぐりの団体さん2011.10.3
えみこです。
私は昨日まで知らなかったのですが
夫の姪が、ある団体の主催をしていました。
ある団体というのは、済州島めぐりの団体さんです。
純粋な山登りではなくて、その地形を楽しむというか
平地でも構わないのですが、とにかく自然を楽しむために
月一で済州島に集まり、あちこちに遊びに行く団体でした。
彼女が6年前に始めたブログで、
最初は、一人、二人と待ち合わせて、いっしょに済州島を廻っていた
小規模団体らしいのですが、今や会員数7000人!という
済州島めぐりのブログとしては、韓国最大の有名ブロガーになってしまっていました。
昨日、聞いてびっくりしました。
この夫の姪は、ソウルである大学の博士過程に通いながら、
英語の家庭教師を生業に、江南地域で荒稼ぎして生きています。
「高三のオンマってのは、金に糸目をつけないから
入ってくる額は大きいんだけど、時間がねー。
深夜12時仕事上がりなんて普通だから、
昼夜逆転で何年も生きてるわ」
ということでした。
英語の家庭教師の仕事のことで
そのうちインタビューしようかと思ってたのですが
あんた、こんな副業もやってたのね、、、
その団体さんの有志で、コチャンを巡ろう!ということで
うちの夫が案内人に駆り出され、夫が二泊三日同行しました。
私は途中から、、、というより、ほんのちょっとだけ。
いや、正直にいうと、食べるときだけいたというのがホントです。
参加者のみなさんが私に
「いやー、ご主人にはお世話になりました。
レベルの高いガイドをしていただいて」というので
「本当ですか?うちの夫の話というのは
子供自慢と、おそらく妻自慢の前ふりが30分くらいは
ついていて、そうでなければ、自分自慢もあるはずですが」
というと、みんな大笑いしていたので、
きっと当っていたのだろう。
うちの夫は、世界遺産の説明に、必ず「うちの妻は、、」を挟みこむ。
コインドルと私を同列に語ってくれるありがたい人である。
その参加者の中のお一人の50代の女性とと、並んで喋っていたのですが,
「どちらからいらしたんですか?」と聞くと
「アメリカからです。」
「は?」
「ロスアンゼルスの下一時間くらいの町からきたんです。」
という。
「またまた、ご冗談。
韓国の実家に里帰りしたついでに
こちらのツアーに参加したんでしょう?」
「いえ、実家によるためにきたんじゃなくて、
本当に、コチャンが見たくて、アメリカから飛行機で
やってきたんです!!」
ということだったので、私はびっくりした。
ほかの人に聞いてみたが、どうも嘘じゃないらしい。
コインドルが見たくて、本当にわざわざ来たそうだ。
ガイドしたうちの夫によると
「あの人が一番感動していた」そうだ。
それで、もっとユニークなことに、この方
「私アメリカに住んで、もう20年なんですけど、
実は私英語が全然しゃべれないんです。」
「ええー!!」 (一同)
「夫は韓国人だし、家では、韓国ショップで買った韓国料理の食材で
韓国料理食べてるし。人と接する機会が全然ないし
隣の家まで一キロだし、英語で話す機会がないままここまで来てしまったんですよ、、、」
ということだったが
なぜかこのかた日本語をしゃべる。
とてもきれいな日本語だった。
日本には4ヶ月だけ東京に住んだことがあるという。
なぜ20年住んでるアメリカの言葉がダメで
4ヶ月住んだだけで日本語がこんなに上手なのか???
良く分からないけど、
コインドルを見るためだけに、アメリカから飛んできた人だ。
あまり普通の物差しで見ない方が良いかもしれない、、、
彼女はかなりスペシャルであるが
ほかの参加者は、日本で言うところの「負け犬」がとても多かった。
夫の姪からして、そうだ。30代独身女性、高収入。
結婚してなくて、ある程度の収入があって、自由な時間があって。
そういう人がたくさん参加していた。
「負け犬」は韓国語で「老処女」、、、 すごい言葉だ。
中国語では、たしか余女だったと思う。 こっちもすごいな。
まあ、そういう元気な女性たちがたくさん集まって
この連休を利用して田舎を楽しんで行ってくれた。
「すごく良かった、また、来たい」と行ってくれているので
リピートもあるかもしれない。
私は日本の同じような団体に知り合いがいるので
「日韓合流で遊ぶ」 ツアーをやろうよ、と姪にいうと
「やろう、やろう!!] という。
「それで、あんたたちの中で、日本語喋る会員ってだれかいるわけ?」と聞くと
「だれもいない」そうなので、
ひょっとしたら、また私が通訳しながら山に登ることになるかもしれない。
私は、今や子供三人のお母さんだけど
心は、「負け犬」と「老処女」と「余女」の方に限りなく近い性格である。
なんで結婚したんだっけ?
ああそうか、夫に惚れられたのね。
(おっと!夫から削除命令が!)
昔、酒井順子さんの「負け犬の遠吠え」が出版されたとき
日本の友だちが「あんたのことが、書いてあるよ」 と言って
わざわざ本を送ってくれた。
いまでも30代独身の韓国人女性と、話すのが一番気楽で、話が通じる。
「そーよねー、やってらんないわよねー」
「ばっかみたい」
の基準が彼女たちと似てるのだ。
「女だから、やっぱり耐えないと、、、」とか言われたら
引いてしまうかもしれん。
現在、夫あり、子供あり(それも3人も)なので、
こうしておとなしく生きている。
たまに、こういう団体さんと、集まって、
わーっと騒いで、音楽が鳴ったら誰かが踊り出して。
「負け犬」の遊び方は、世界共通なのである。
山登りでの日韓交流より、
「負け犬」の日韓交流の方が楽しそうだなあ。
とか思ったのでした。