プリンセスマサコ2012.3.
これ、2007年に翻訳出版された本だったのですね
日本では相当な話題になったのでしょうか?
私はこの本のことは
まったく知りませんで。
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先日、ソウルのまきさんの家で
ごろごろしながら、本を見せてもらっている中で
手にとって見てたら
まきさんが
「あ! それ面白いよ!」
ということで借りて帰ったのですが
あーほんとうに面白いわ。
いえいえ、私も腐っても日本人
皇室の不幸を「面白い」だなんて、、、
でもすっごい面白いわ!
人間観察としては。
みなさんそれぞれ、
「雅子様と私」のストーリーがあると思います。
「りえと貴乃花」の婚約会見ニュースを
聞いたとき
どこにいたとか、
破局会見のときはどこできいたとか
松田聖子の
「生まれ変わっても一緒になろうね」
のマスカラで目が真っ黒になってる会見とか
「ビビビときました」
の歯医者との再婚とか、、、、
私はものすごくテレビ見てた人なので
この辺のことには、すごく思い出がたっぷり、、、
私が大学生の時、雅子様は
「時の人」になりました。
通勤のブルーのコートが格好よかった。
あのとき私は理系の実験室で
フラスコ持って遊んでいました。
理系の子は研究室で夜中までいることが多くて
「あー今日は泊まりー、
暇になるからえみちゃん
いかないでー!!」
でというので
食べるものを囲んでよく遊んでいました。
第一報を教えてくれた実験中の友人は
「ハーバード大卒の帰国子女だって!
かーっこいいー!!
こんな人に皇太子妃になってもらいたいよねー!」
私は皇太子のプロポーズの言葉である
「一生全力でお守りいたします」
がアタマに引っかかって
これは、、、最初から無理なことを、、、
と思うような
ヒネた20歳の娘でした。
そしてご存知のように、
この二人の結婚は
ご存知の結果を迎えるのですが
いったいこれどうすればいいのでしょうか?
この本は外国人記者が取材したものですから
最初から敬称略です。
「雅子」に「さん」も「さま」もつかず
「愛子」も右に同じ
愛子さまの御祖父様のことは「天皇裕仁」ですからね。
帯には
これはひとりのきわめて有能な女性が
被害者となった
「人権喪失の記録」である。
と書かれています。
この本では小さい頃から
「雅子」がどういう風に育ってきたかが
詳しく取材されています。
(あ!以下思いっきりネタばれします)
それを読むだけでも私たちの知っている
「雅子様」という女性が
本当に努力家で知的で、
これ以上探しようもない優秀有能な女性だったのだと
いうことが分かります。
そして、この「雅子様」をお妃にするために
長い努力を続けてきた浩宮という皇太子も
同じようにまじめで努力家で教養のある、
そして誠実で責任感の強い
グッドな人であることが分かります。
ライターはハーバード、
オックスフォードなどの同級生、教授などにも
できるかぎりの取材をしているのですが
返ってくる答えはどれも
ふたりのことを
「いい人間」であると評しています。
ある教授は
「雅子はおそらくアメリカの有名な大学で教授になれるくらいの
実力を持っていた」と評価します。
「雅子」の父親がかなりのワーカホリックであったこと
「雅子」にはその父親に対する期待を
一心に背負っている部分があったこと
父親に認められたくて「がんばる娘」であったこと
あまりにも多国を往来しすぎて、
芯になるアイデンティティが形成されずらかったこと
「雅子」に施された日本人教育は
かなり保守的なものであったこと
なども内容部分で指摘されていますが
そこにすべての原因があるとはかかれていません。
ただそういう状況が揃っていたということです。
「美智子様」の来た道を見て、みんな分かってる
国民全員知ってる
あそこに入ると大変だ!ということを。
娘を皇室に送りたいと思ってる親もいない。
「皇室に入りたいか」
のアンケートでは70%がノーという数字を出す日本。
でも、この人なら大丈夫なんじゃないか?
この人なら新しい風を吹かせてくれるんじゃないか?
という甘い期待があって
ご本人たちも、できるんじゃないか? という希望があった。
何しろいまだかつて
こんな皇太子妃は一人もいなかった
右にゴルバチョフ、左にクリントンが座ったら
右に向いてロシア語、
左に向いて英語で会話ができる!
そして英語もイギリス英語とアメリカ英語を
使い分けることができて
ドイツ語で詩がかけて、フランス語も相当な実力で
スペイン語の日常会話もオッケーという皇太子妃なんていません!
しかし!ある批判者は
「皇室は大使じゃない!英語を話せる必要もない、通訳がおります
彼女の仕事は微笑むことです!」
という。
これは、、、キツイ。
最初から
「あたし
笑うくらいしかできませんからあ」
といってのけるような女性が
この席にいればいいけど
「ハナエ・モリ」とか「ジュン・アシダ」に代表されるような
「日本最高の何たらカンたら」に篭絡されるような人だったら
いっそ「イメルダ婦人」みたいは人なら
良かったのだけど、
「雅子」は、6ヶ国語しゃべれて、
英語で論文が書けて、
アメリカで教授にでもなれると太鼓判を押された人である。
皇太子が
「頭カラッポの女性」
「お人形みたいな女性」
とは絶対結婚したくなくて、
ご自分がイギリス留学したときにみた
はっきり自己主張できる
イギリス女性みたいな人!
(彼女たちのわがままは相当である)
を望んで、
「雅子」がその席に座ったわけなのだけど、、、、
そういう女性は
「微笑むだけでいい」仕事をすると
ストレスを受けるんである。おそらく。
著者は三つの可能性を提示する
まず、自殺、、は除外するとして
1 離婚
2 皇室から夫婦で逃げ出す
3 宮内庁を改革する
1は、、、ありえないと見ているそうだ。
この夫婦は愛し合っている。
2も難しい。皇太子という人はそのために育てられた人だ
自分の責任を放棄するとは思えない
3は、、一番難しいとこいうことがきっと二人の骨身にしみているはずだ
ということでこの著者は
雅子妃のかぶった冠は茨の冠だったと評します。
どうやっても、どこにも希望がないと。
つまりそれでは、「雅子」は黄金の檻の中でゆっくりと精神を病みながら
年を重ねていく意外に選択肢はないのか?
と読者は途方にくれるのですが
ともあれこの物語は現在進行形です。
ラスト部分には秋篠宮に男子が誕生したことも書かれています。
本にはいろんな読み方があります。
「自由」を失うということが
人間の精神にどれだけひどいダメージを与えるのかということを
証明してくれる実例だともいえますし。
それでは「雅子」はなぜ、
ある意味結果の見えたこの結婚に踏み切ったのか?
を考察することもできます。
自分は外務省でキャリアを築きたいと思っていた。
彼女が皇室に入る決意はどこから起こったものなのか?
ここからさきは「えみこ」のつぶやきなのですが
「似合わない服」
を着てはいけないのでしょうね。 多分。
雅子様が(私はずーっとこう読んできたので、このほうがしっくり)
外務省にいた頃は、ほんとに素敵だった。
それは「皇室向き」ではないだろうけど、
どれも「小和田雅子」という女性に似合った服だった。
色も形も。
雅子様が皇室に入ることになってから来た服は
おそらく口には出せなくても、国民みんなが
『似合わなーい!!」 と思っていたはずだ
あのパステルトーンのお洋服
まるい柔らかなライン!
しかも、お帽子つき!
靴のヒールの無難な高さ!
全部似合わない。
というか「ハナエ・モリ」のあのラインがしっくりくる人って
いったい世の中にどれだけいるんだろうか??
何年か着たおしたらしっくり来るということもあるはずだけど
あの人にはいつまでたっても似合わなかった。
服は記号だから、
その記号にしっくりしないということは
やっぱり
その記号が表すお役目に向いてないと
いうことなんでしょう。
「スチュワーデスの制服が似合うということは
スチュワーデスの仕事が向いているということだ。」という
選択基準を聞いたことがある。
理論的には、根拠がないのだけど、なんか感情にはしっくりくる話だった。
雅子様には『皇室ルック」が似合わなかった。
皇室御用達のデザイナーたちは、フィッティングのとき
「まあ!よくお似合い!」といって褒めただろうが
ほんとに思ってたんだか?
まず色からしてあの浅黒い肌には合ってない。
あれを「お似合い!」と叫べるなら
色盲検査を受けたほうがいい。
服ぐらい好きなものを着せてやれよ と思うけど
「皇室」では「服ぐらい」ではなくて
「服こそが!」
彼らのすべてをあらわす記号なので
そんなことを言う人は宮内庁では
最初っから来てもらわなくても結構でございます!
なのでしょう。
そして「似合わない服」は人をきれいには見せない。
「似合わない服」と『似合わない靴」ほど
女を疲れさせて消極的にさせるものはない。
これ、ほんと。
服といえば、槇村さとるの
「Real Clothes」
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の神保部長が
主人公の天野に
「人は見た目がすべて!」
「つまらない服を着ていると、
つまらない人生になるわよ」
こういう人が雅子様を見たら
そういうこと
いっちゃうんではないでしょうか?
まあ、この本のライターさんは
解決策はない!といってしまいましたが
あれですよねえ
ねずみの穴みたいな思ってもないような入り口とか出口って
ひょこっとあったりするから。
もしかして解決策があるかもしれないですよ。
今は見えなかったとしても。
「雅子様と私」を体験してきた世代の女性で
『雅子様の幸せ」を願わない人はいないと思うのですが。
うちの旦那に雅子様のつらい状況を話すと
『韓国に遊びにきてもらえよ。
いっしょに山とか登って
コインドルも見せてあげるよ
気が楽になるだろう!」 とかいうのですが
(↑超気楽)
あほー! そんなことが気楽にできる身分なら
こんな精神状態になってないわー
あんた何聞いてたのー!
宮内庁というところはそんな簡単なところやないみたいなんや
おっそろしー おっそろしー
こうやって人一人廃人にするような
組織やで!
個人の人間性よりも、
組織の存続
ばっかり考えてるから
こういうことになっとる!
て何べんもゆーたやろーが!!
あんた!国語とかで、要点整理とか
要点の指摘とか絶対できんかったやろーがー!
ってな感じで全然わかってもらえませんでした、、、
雅子様、お馬鹿な夫でごめんなさい、、、