画家になるのは無理よ!2012.3
日本人ママの友人から聞いた話です。
あんまりおかしいので
ブログに書いていいかと聞くと
いいよといってくれたのでここに紹介します。
彼女の娘さんもママと同じく「絵を書く人」で
現在のところ、勉強にはあまり熱が入らないようです。
先日韓国の全国の小学校では
去年の学習習熟度テストのようなものが行われました。
(うちの子も受けてきました)
彼女の娘さんをミンジちゃん。
その同級生の女の子をソンミちゃんとして話を進めましょう。
確か小学4年生だったと思います。
ソンミちゃんはミンジちゃんに寄ってきて
「あんた、テストあんまり出来なかったでしょう?ふふん!」 といいました。
そんなことあんまり気にしてないミンジちゃんは
「でもわたし画家になるんだからいいのよ」 といいました。
そうするとソンミちゃんは
「あんたばっかねー!! 知らないの?
勉強が出来ないと美大にも入れないのよ!
うちのオンマがそう言ってたわよ!
そんなことも知らないで画家だなんて!」
と思いっきり決め付けたそうです。
しかしミンジちゃんは、自分のオンマが
美大どころか美術の専門教育を全く受けていないのに
イラストレーターとしての仕事をやり遂げて
本になってしまった事実を知っているので
そういうことをいわれても あんまり揺らぎません。
ただソンミちゃんに
「あんたの夢はナンなの?」 と聞きました。
ソンミちゃんは
「コーヒーショップの店長」 と答えたそうです。
ミンジちゃんは家に帰ってそのことをそっくりオンマに話しました。
オンマは
「ばっかねー その子、もしそういうことを今度言われたら
あんたの常識はこの国の中でしか、
いやこの町の中でしか通じないから
絶対これから外に出ないように。っていってやりなさい。
とにかくそんな韓国人がうろうろしてたら
韓国の価値が下がるからね、
外国になんか絶対出ちゃだめよって教えてあげなさい!」
と笑い飛ばしたそうです。
私もその話を聞いて
小学四年生で
「勉強が出来ないと美大にもいけない」という強烈な刷り込みと
またそれを人に押し付けて憚らない厚かましさに
頭が痛くなったのでした。
この子に限らず似たり寄ったりな話は韓国どこにでもあって
ソウルにいたとき、小学一年生の男の子が
うちにはいってくるなり
「この家何坪?」
と聞いたことがありました。
家庭でどれだけそんな話してたら、
子どもの口から飛び出して来るんだか。
わたしはソンミちゃんに一言。
将来接客業に尽きたいという人間が
他人に不快感をあたえるような発言してどうする?
あんた、いまんとこ接客業に向いてないわ。
やりたいんだったら、今のうちから考え叩きなおしておいで。
商売もそんな甘いもんやないで。
コーヒーショップは人に休息と憩いを与えるとこや。
あんたみたいな店長がおったら、お客がつかんわ。
やめときやめとき。
でもなあ 小学4年生の発言ってほとんど親のコピーなんだよなあ。
オリジナルじゃなくて。
以前学習誌の勧誘員が私にこういいました。
「うちの娘は本をたくさーん読んでるから
先生よりもいろんなことを知ってて、
『先生、そんなこともしらないんですか?』
って先生に言っちゃうくらいなんですよ!ほほほ」
という。
「!」
私は「物知りの子」よりも「配慮のある子」を育てたい。
こんなことうちの子が言うたら
きっと子どもをきつく叱るだろう。
人として恥ずかしいことだと。
どんなに勉強しても世の中には自分の知らんことのほうが多い。
絶対、
こんな人の所にうちの子預けたーないわー!!
と、心から思い、辞退した。
その人にいろいろ脅された。
そのうち絶対成績が落ちるとか、あとから後悔するとか。
けど、子どもの点数が低くなるより
人間性が低くなる方が一生の問題が大きいわ絶対!
私は息子達に
「えーか。あんた等がもし食堂に入って、
ご飯の中に髪の毛がはいっとったとする。
でも、そこで騒いだらあかんで。
だれにでも間違いはある。人間のすることやからな。
あとで店員さんにこっそり教えてあげて、
気をつけてくださいねっていうんやで
大きい声で騒げる人間がえらいわけではない。 弱い犬ほどよく吠えるや
おかーさんが作ったご飯に
髪の毛が入ってても同じ!
後から人のおらんところで言うんやぞ!
とにかく人に恥かかしてええことは一つも無い。」
これは国際スタンダード!!」
といってるが、あんまりこういうのって韓国ではメジャーではないと思う。
でもなあ、ソンミみたいなこと子どもの口から出る社会って
かなり問題だよなあ。
私はソンミの顔をみたことないんだけど
つい こんな感じかしら? と思いました。
そうするとソンミオンマはラガン婦人?
たしか彼女は
「おまえのような子は死ぬほど苦労するがいいわ!」 といって
キャンディをメキシコの農場におくったよなあ、、、、
でも主人公うたれづよかったよなあ、、
とまた妄想の世界に入っていきそうです。