11匹のねこマラソン大会2012.3.
私は毎日 「息子にこれ読んで」
とせがまれて
馬場のぼるさんの絵本を一日一回は読んでいます。
ひどい日(ひどい?)は
セット6冊全部読まされます。
だんだんねこたちが憎たらしくなってきます。
くそーおめーらが面白すぎるせいで
毎日よまされるー!! と。
- 11ぴきのねこ/馬場 のぼる
- ¥1,260
- Amazon.co.jp
他にもいろいろあるのにもーなんでこればっかり?
息子はとっくの昔に全文暗記しているし
話はわかってるのに、それでも「読んでー!!」というのはこればっかり。
何度読んでも彼は面白いらしいんです。
いつも目の前の欲得に走ってしまい
最後は笑ってしまうような顛末を迎える
おばかでずっこけたねこたちの話が。
馬場のぼるさんの11匹のねこシリーズの絵本の中に
- 11ぴきのねこマラソン大会 (絵巻えほん)/馬場 のぼる
- ¥2,100
- Amazon.co.jp
こういう本があります。
イタリアの絵本展覧会でエルバ賞という賞を受賞したそうです。
この絵本は翻訳いりません。 文字が無いですから。
1984年に発売されたときは大きなサイズで
その後改訂版として小さくなって
また復刻版として元の大きなサイズで売られているということが分かりました。
そうだったのか!
我が家にあるのは、、、と見てみると
え!? 1984年の初版!
そして作家の直筆サインが入っていました。
この本私が買ったものじゃなくて譲り受けたものなので
あまり気に留めてなかったんです。
このサインも「印刷だろう」と思ってたのですが
ある日友人が「これ、、、直筆だよ ここマジックが染みてる」
と教えてくれて知ったのです。
1927年生まれの馬場のぼるさんは
2001年に永眠なさったそうです。
その直筆サインとともに、
同じ本の裏に著者のことばとしてこう書かれているのを見つけました。
私から大人の人たちへお願いがあります
-これはなにをしているの。と、質問を受けた場合には、
教えてあげてください。
そして、なにも質問されていない時には、
教えないで、ただ見守っていてください。
子どもたちは。ほんとうは自分で発見したいのですから。
では、どうぞよろしく 馬場のぼる 1984年 師走
このねこたちの絵はとてもたのしい。
そしてあたたかい。
私が「つかれたー!」といって読んでやらなくても
息子はじーっと絵だけを見つめている。
そして良くみるとあちこちに、いろんなしかけがしてある。
それがまた子供には楽しいらしい。
「作品」ってすごいなあ。
こうして1970年代や1980年代に書かれたものが
30年40年後の子供達を楽しませて笑わせられる。
我が家に直筆サイン本があることもしらずに
ずっーっと抱えてきた馬場のぼるさんの本。
むすこの一等賞のお気に入りはいつも馬場さんの絵本。
私は実は最近まで馬場さんが故人であることさえ知らなかった。
馬場のぼるさん もう直接手紙もメールも伝えられないけど
本当にありがとうございます。
こんな素敵な作品を子供達に残してくださって。
うちの子供たちが
「オンマが日本人で良かったこと」を
考えてみたら
筆頭にあがるのは
「質の高い面白い日本の絵本をたくさん読めたこと」
じゃないかと思うのです。
ほかには無いっていうかも。 (えみこ)