放置したっていいじゃないか!2012.7.17
岡本太郎さんの話をもう少し
彼のママはかの「岡本かの子」なので
太郎氏がすごい幼少期を過ごしたという話は有名だと思います。
ここにもそのことが書かれてましたが
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いわゆる母親らしく面倒をみたり
べたべた可愛がるということはまったくなかった。
一日中机にむかっている。
あんまりぼくがうるさいと
ぼくを兵児帯で縛って
箪笥の環に結びつけてしまう。
どんなに泣きわめいても、
知らん顔で背をむけて本を読んだり
字を書いたりしている。
この岡本かの子女史による「縛りつけ育児」は、
他のいろいろなところに
書かれています。
すごい子育てですねえ!
いまならこれって虐待に入れられそうです!
しかもこの太郎さんが、これまた
「この親にしてこの子あり」で
普通の子じゃなかった。
彼はなんと小学一年生だけで4回の転校を
経験しているという、これまた
「一筋縄じゃいかない子供」だったようで
小さい頃から
自分のなかのなにかを守るために
必死になってきた人でした。
そして、太郎さんは
そういうお母さんをまったく恨んでいないどころか
「一人の人間として立派である」と
捉えているのが、文章から分かります。
その後、おとなになった太郎さんは
パリでたくさん恋をするのですが
彼はものすごく「モテる男」でした。
すごい吸引力があったのでしょう。
自分でも「背が低い。猪首」だと自分を評しているのに
(どうもこれは天才の外貌的条件らしい!
と自分で納得していますが)
どこから切っても
興味深く、深みのある人です。
みんなが
「あなたは才能があるからそんなことができる!
岡本太郎だからできるんだ!」
と彼にいうそうです。
しかしそれに対しても
「それは違う。
みんながやろうとしないだけだ!」
画家にしても
才能があるから絵を描いてるんだろうとか
情熱があるから行動できるんだとか人はいうがそうじゃない。
逆だ!なにかをやろうと決意するから
意思もエネルギーも噴きだしてくる。
何も行動しないでいては、意思なんてものもありゃしない。
自信はない、でもとにかくやってみようと決意する。
その一瞬一瞬にかけて、ひたすらやってみる。
それだけでいいんだ。 また、それしかないんだ。
素敵な人ですね。
生きてたら恋してしまいそうです!!