えみこのひとりごと(2010年~)

自制じゃないよ美意識だよ2012.8.31

백강 문정사랑 2013. 9. 30. 10:40

韓国、今年は台風がまともに来てます。



 今週始めに風の強い台風が来て


 農作物に甚大な被害が出ました。


 梨などの果実が相当落ちてしまったようです。



  昨日も我が家の周辺では台風警戒ということで


  子供たちは学校で


  お昼を食べてすぐに家に返されました。



  昨日の台風は大雨台風でした。


  用水路から雨水が溢れてました。



  この引き続く台風で


  我が家も「木」が被害を受けて


  今夫が起こしに出かけました。



 とにかく今回の台風はすごかったですね。



  この期間、家で仕事をしていても、


  子供たちは全員家にいるので


  ご飯の支度に追われるわ


  また、台風のせいで、突然停電するわで


  書きかけのブログ記事も吹っ飛んでしまいました。




  そんなこんなで、今週は仕事にならなかったのですが


  昨日は新聞コラムの締め切り前日!


  大急ぎで原稿を仕上げていました。



  しかし事実関係の確認事項が多くて、なかなか進まない。


  そのうちに子供たちが家に帰って来た。


  もー台風さん。、いい加減にして!


  私は夕方出かける用事があるので


  時間に追われていて


  お昼ご飯も食べずに必死に原稿を書いてました。



  「おなかすいたー!ごはんが食べたい!


   お菓子とかじゃなくて、ちゃんとしたご飯が欲しい!

 

   

   でも、今作ってるヒマがない!


    これ先に書き上げないとー!!


    あーおなかすいたー!!」と


   大きな声で独り言を言ってたら、



   長男が台所に行って


   さささと


    こんなセットにしてもってきてくれました。



  
ソウルの教育ママ


   「お母さん、これなら食べられるでしょう」



    「えらい! あんたと結婚したいという女の子は


     きっと星の数ほどいると思うよ!」


    ありがたくて褒めまくりました。


    美味しかったし。


  

   うちの夫が


  マメに家事を手伝ってくれるので


  うちの息子たちも


  見よう見真似でいろいろできるようになったみたいです。



  気を良くしたハンギくんは


  次は、そこにあったジャガイモの皮を剥き


   細切りにして


   フライパンに油を注ぎ込み

 

   ポテトフライまで作ってくれました。


  

   これは子供が一人で作るには「危ない料理」ですが


   もう原稿優先状態の私は手伝えません。



   ただただ書きます。


   午後5時前には次の用事で


   家を出ないといけません。


   

   完成品も食べさせてくれたのですが


  また、このフライの揚がり具合がですね。

  

   あんたすばらしいわ!料理のセンスがあるわ!


   初めて作ったポテトフライが


   なんでこんなに良い出来?


   というくらいかりっと美味しく出来てました。



   韓国で小学生で


   ここまで家事のできる子というのは


   普通『家庭に事情がある子」が多いと思います。




   私は韓国に嫁に来たとき


   夫の親戚にいる姪っ子甥っ子たちの


   すごいレベルでの


   「なんにもできなさ」に唖然としました。



   この人たちは、いや旦那さんたちでさえ


   「お母さん」がいないと何もできないんじゃないか、、、


   生きてられないんじゃないか、、、


   こういう育て方は人としてものすごくまずいと思う、、、と


   新婚当時思いました。


 


   男の子であれ、女の子であれ


   大人になるまでに


   家のことが基本的に出来る腕は

  

   子供の身につけさせて送り出したいと思いました。



   私は勉強のことに関しては


   子供にあまり高い理想や目標をもってなかったのですが


   生活のことに関しては、


   子供が小さいうちからかなり明確にもっていました。



   その時は私が将来韓国でする仕事がどういう形で


   どういうスタイルで、、だから子供を自立させて、、


  なんてことはちっとも思ってなかったのです。


   別に計画的に子供に家のことを分担させたわけではないのです。


  


  ただ、身の回りのことを、




   そしてまた出来ない姿が


   「人として哀れである」と見えたのです。


  



 

  結局、そういう子は子供たちは韓国では少数派なので


  なんだかんだ言っても


  うちの子達は学校の先生の覚えがいいです。



 

  先日のお泊り保育でも


  「寝具と寝巻きをきちんと自分で畳む習慣をもってるのは


   お宅の子だけみたいだ」と先生に言われました。


  

   去年もそういわれたのですが


   一年たってもそうでした。



   こういう「生活習慣」が


   韓国で本気で高く評価されるかというと


   やっぱりここは「お勉強重視」の国なので


   最高の褒め言葉とはなりません。


   先生たちも子供の「いいところを探そう」という気持ちで


   見たときに出た言葉かもしれません。


  


  そして私には


  「やっぱりお母さんが日本人だと違うんですね


   人に迷惑をかけてはいけないということが


   自然に身についてるんですね」



  と先生たちはいうのですが


   先生 違うんですよ!


  

  身の回りのことを自分できちんとしようとする動機は


  「人に迷惑をかけまいと思っての自制」じゃなくて!


   その方が、美しいと思うからです!


   抑えてるんじゃないんです。


 

   逆にやりたい気持ちを発揮しているんです!」


  

  この違いを分かってもらうのは


  結構大変なのですが、


  韓国人が見ている日本人


  「抑えているから秩序がある」に見えるようです。



   抑制して社会規律を守っている日本人もいるでしょうが


   心が軽い女性の場合は


   やっぱり「そのほうが美しいと思うから」


   の美意識が先にたって


   ごみを片付けたりするんじゃないですか?? 


 

  誰かが汚したものをきれいにすることは


  損ではなくて、


 

  わーここ、汚かったのに

 

  こんなにきれいにしちゃったわ!


  気持ちいいな 得しちゃった。

 

  という自分の心の動きに注目しているのですが


  これまた、説明が難しいですよね。