○○のためにがんばるぞー!2012.9.5
私は現在請け負っている翻訳の量が
かなりありまして
とにかくその一冊を早く仕上げてしまおうと
日中の作業はほとんどそれに費やしています。
こっちにでてくることがあまり無いのは
そのためなのですが。
多分一ヶ月くらいこの調子で
集中すれば、終わりそうです。
300ページぐらいある中で
一瞬かと思うくらい翻訳が早く終わる部分と
やってもやっても前に進まない堂々巡りを繰り返す部分が
あります。
その日の体調
訳する内容にもよります。
そして、私は実はお天気の調子に大きく左右されます。
朝から曇ってる日なんかは、エンジンが掛かりにくいです。
でもその本一冊の翻訳を
仕上げるぞーという意気込みはあるので
子供に朝ご飯を食べさせて送り出し
、家のことを片付けて
さあ作業に取り掛かろうかというときに
「さーて、今日も頑張るぞー!」と
気合をいれて始めます。
この「今日も頑張るぞー!」という言葉は
私の父が、40代くらいの時
朝、口癖のように言った言葉でした。
父の方が断然朝が早いのですが
あるとき目が覚めたら
父親が小学校の低学年だった
私の顔を嬉しそうに覗きこんでいました。
父は私の目が覚めたのを確認し
にっこりわらって
「今日も子供のためにがんばるぞー!」
と元気に声を上げて
仕事に向かっていました。
ウチの父は仕事が好きな人で
「商売っちゅうのはそりゃ面白いもんや!」
と嬉々として仕事をしていました。
この人が「仕事やめたい」とか『疲れた」とか
言ってるのは一度も聞いたことがありません。
もう80歳まで遠くないというのに
今でも楽しそうに仕事をしてます。
元気なおじいちゃんです。
私は今自分が関わっている「書いたり・読んだり」に
関わる仕事がとても好きで
性格的に向いてる仕事だと思っています。
だから
「さあて、今日も頑張るぞー!」の言葉が口からでるのですが
うちの父が言ってたような「○○のために」は
全然思い浮かばないんですよ。
まあ、うちの父も「子供のためにー!」なんて
言ってたけど、私がみるところ
うちの父は子供がいなくてもバリバリ働く人でした。
あれは自分が仕事好きだからやっているのです。
あれはたまたま私が眼前で目をさましたから
子供サービスで言葉をとってつけたに違いない!
私の仕事の「がんばるぞー」に
枕詞をつけると
「お金のためにー!頑張るぞ?」
いやいや、たいしたペイじゃない。
「こどものためにー!」
完全な欺瞞だ、そんなことミジンコほども思ってない
「夫のためにー!」
そんなわけないでしょう!ありえん!
なんで夫のために仕事頑張るの?
「世の中のために」
「韓国のために」
もしくは「日本のために」
まったくもってうそ臭い、、、 自分をだましてはいけません!
結局わたしは
「自分のためにー!」
読んだり書いたりしているのです。
「自分のためにー!頑張るぞ」は
定年がない!
ノルマもない!
誰かに後押しされてそこにいるわけではないのでストレスがない!
そして、他のことより得意なので
何時間やってもあまり疲れない。
私は先日たった一日農業をやっただけで
くちびるの裏の粘膜に多数のデキモノが。
夫の家族関係の祭りごとにでて動き回り
数日を費やして疲れると同じものが同じところに出てきます。
私は自分の嫌なことをやってると
すぐに体がサインを送ってきます。
田舎とソウルを往復してその間に取材を数件こなして
原稿を書いて、という結構ハードなことしても
体は元気である!
というとても説明のつかない現象が起こります。
だから「自分のためにやる」なにかは
一見、自己中心的なようであっても
結局は『体長持ち」「お母さん常に上機嫌」なので
家族の幸福度の上昇に、
非常に大きく寄与しているのだと思っています