あんたには向いていない2012.10.12
昨日、夫が車の運転中
電話を受けていました。
相手は教育大学に通う女子大生です。
卒業したら小学校の先生になる人ですね。
先日、夫が
その大学の現地踏査の案内役をつとめたので
その縁で、なんだかんだと
学生さんたちから電話が掛かってきます。
踏査が好評だったようです。
夫が相手の学生さんにすごいことを言ってます。
「おまえ、先生は絶対向いてないぞ
お前みたいに
歌はダメの音痴!
踊りはダメのモムチ!
リズムがまるで合わないパクチ(拍痴)
の三重苦の人間が
どうやって小学校の先生やるんだよ。」
です!すごいことを言います。相変わらず。
歌がダメな人を、韓国でも音痴というのは日本と同じです。
発音も似ています。(ウムチ)
音楽にのって体を動かすのがダメな人は
体が韓国語でモム ですから (モムチャンという言葉がありますよね)
それがダメだと モムチ なんです。
拍は韓国語でパクですので
リズムが合わない人を パクチ と表現します。
それが全部ダメな人というのがいます。
うちの夫はまさに自分がそうだと認めている
三重苦人間です。
そうなると他の人の三重苦を探すのにも
鼻が利き、三重苦の人間を見つけると
「同類よ!」 となるようです。
それで教育大の学生の中に見つけた三重苦の女の子に
「おまえは小学校の教師に向いていない!」
まあ、いいじゃないの。
最近は音楽や体育の先生も別に
ついていることだし
担任の先生が三重苦でも。
と私がいうと
「いや、三重苦もあれだけど
もっと根本的にこの子が現場の教師に向いてない部分が
見えるんだ」
といいます。
何が?と聞くと
「この子は、現場であれこれ触るよりも
一旦座ってずーっと調べものをしたり
思考したりすることの方が向いてるんだよ。
一日中でも何年でもそれをやってられるタイプなんだ。
だからどっちかっていうと研究者の方が向いているんだよ」
「でも本人は自分は現場の先生になるんだと決めているわけ?」
「そう、でも親も、友達も
みんな『あんたは先生に向いてない
研究職につけ』 というんだと。
まわりでみてても分かるんだろ。」
「そうかあ。 それじゃあ まあ 何年か先生やってみて
自分で向いてないなと
本当に本人が思う日が来たとしたら
『大学院にでもいってもうちょっと勉強するか』
とでも思うんじゃないかな。
先生としてうまく行くならもちろんそれでいいし。」
「そうだろうな」
「あんたには向いていない」と
どれだけ人に言われても
本人が腑に落ちなければ
すっきり方向転換もできないでしょう。
ご本人が納得する時に
いい方向にいけたらいいなと思います。
私の知り合いの中で
「絶対自分は教師に向いてなくて
スグに辞めちゃうだろうと思ってたのに
15年もやってる」
という人と
「私は10代の頃から結婚願望が強くて
結婚しようと思って、それなりに生きてきたのに
40代なかばを超えても
シングルで、仕事でだけキャリアが増えました。
いまでも家庭への夢は捨ててないのに。」
という人がいます。
向いている向いていないってのは
やってみないとわからないことのようです。