こんなこと、あんなこと

「おひねり」は飛ばさずに2012.10.10

백강 문정사랑 2013. 10. 1. 14:06

先週の週末のことなのですが



 初夏から大変楽しませてもらった


 郡のパンソリ公演が


 いよいよ終わりに近づきました。





ソウルの教育ママ


 




 最後だから見に行こうよ!


 と子供たちも行きたがるので


 急いで夕食を食べて出かけました。




ソウルの教育ママ




 

 五ヶ月間のパンソリ公演のラストの回



 
ソウルの教育ママ



 演じる方も、感慨深いことでしょう。




 見物客の中から


 黒い背広の男性が役者さんに近づいて


 なにかを始めます。



 
ソウルの教育ママ




ソウルの教育ママ


よくみると


役者さんの笠の紐の部分に


一万w札をくくりつけて


あげているのでした。



 楽器のある役者さんの場合は



 太鼓などに直接



 
ソウルの教育ママ




結び付けてくれる時もある。






この方が契機になって



他の観覧客も


おなじように「おひねり」をくくりつける。




 


ソウルの教育ママ



 


ソウルの教育ママ



 

 笠につけたお札がひらひらと


 

 

 客席からは


 

 「そんなんで足りるか~!


 

  グルッとひげみたいにたくさんつけないと!!」


 

  という野次が飛んで


 

  ほかの客が笑う。


 

 
ラストは


 

 恒例の


 

 お客も混じっての乱舞


 


ソウルの教育ママ



 

 心なしか この日は長く続いた。




 

 私もひっぱり出されていっしょに踊る。



 

 このシーンの写真は自分が撮っておいてあげるから


 

 えみこさんは踊りのほうに入ってくれと


 

 郡の職員にいわれてカメラも持っていかれた。


 

 

 しょうがない。 踊るぞ。




 

 ヒロインの後ろで

 

 両手をあげてるのが私です。



 

  
ソウルの教育ママ



 

 こんなところに出る気もなく


 

 まさか自分が写るなんて思ってもなかったので


 

 家から出てきたままの「ジャージ姿」で


 

 はずかしい、、、



 

 この盛り上がり方


 

 故郷の阿波踊りを思いだすなあ、、、



 

 阿波踊りは、徳島藩主の蜂須賀家政の頃に


 

 始まったのだけど


 

 蜂須賀家政は


 

 秀吉の朝鮮征伐で


 

 かなり長く朝鮮を経験している。



 

 全羅道も各地を回っている。


 

 この私の住むコチャンも彼が攻めたらしい記録がある。



 

 蜂須賀家政はその期間


 

 この朝鮮農民の農楽を目にしたことあっただろうか??



 

 なんか「阿波踊り」のいい意味でのいい加減さと


 

 この「農楽」のラストの盛り上がりは


 

 「ええじゃないか」加減がとてもよく似ている。


 

 踊りなんかはっきりいって


 

 決まってないんである。


 

 好きに踊ればいい。



 

 阿波踊りもきっちりとした連にはいれば


 

 そこで決まった型があるけど


 

 道行く人たちは好きに踊ればいいのである。




 

 終了後に

 

 ヒロインの美しき歌姫と話をした。



 

 
ソウルの教育ママ



 

 「毎週のように来て下さっていたでしょう。


 

 ほんとうにありがとうございます。」


 

 と言ってくれる。



 

  え!そんなの分かるの? 


 

  演じてる人が。



 

 「いえいえ、大変すばらしい舞台を


 

  こんなに身近で見られて


 

  大変光栄です。」



 

 6月に日本からわざわざこれに日をあわせて


 

 ここまで足を運んでくださった


 

 zainiti74さんの話も出た。



 

 そのことには、この歌姫も


 

 「ものすごくびっくりしました!」

 

 今でも忘れられないと語る。



 

  どうでもいい話になって

 

 彼女の年をうちの旦那が聞いたら


 

 見た目より相当上だということが分かり


 

 「花のようなアガシ」だったはずのヒロインが


 

 かなり以前から「アジュンマ」だったということが


 

 判明し、彼女が顔を赤らめていた。


 

 「私年は○○歳なんですよ、、」



 

  まあ、いいじゃないですか。


 

  舞台の上では「永遠の娘さん」なんだから。



 

  夢を見させてくれてありがとうございます。


 

  

  この日で終わりだと思っていたら


 

 「台風」で休んだ分の追加公演があるという。



 

 「え?補習ですか。学校みたいですね!」というと


 

  笑っていた。


 

  郡から予算がでる公演なので決まった回数をこなさないと


 

 いけないんだという。



 

 ということでホントのラスト公演は


 

 今週末だということでした。


 

 熱演の彼らに、もういっかい観客からの


 

 「おひねり」が飛びまくれば、

 

  いや、結びつきまくって


 

  お札でひげがぐるりと巻き付けばいいなあと思うのでした。