黒が濃いから白が際立つ(2)2012.10.8
黒が濃いから白が際立つ の続きです。
私は時々
日本の雑誌に記事を上げているのですが
この8月末くらいに
初めてやり取りした
子供向け雑誌の編集部の女性が
私への記事依頼のメールに
こんな言葉をはさんでくれました。
いろいろと政治的には
センシティブな時期かもしれませんが、
こんなときだからこそ、
読者に韓国の食文化や
子どもたちの様子を伝え、
少しでも相互理解に役立てたらと思っています。
その後の記事のやり取りの中で
この編集者さんにお礼をいったところ
またこんなメールを頂きました。
韓国との関係については、
こちらでも連日、いろいろと報道されています。
歴史的にも難しい問題をたくさん抱えていますし、
すべてがすぐに解決するわけではないと思っています。
ただ、日本でも一部ですが、
韓国に対して行き過ぎた発言をする人がいたり、
感情的な報道があるのも事実です。
未来ある子どもたちだからこそ、偏見を持たず、
冷静にいろいろな問題を捉え、
韓国、そしてアジアの人たちと
協力してよりよい社会を作っていってくれるといいな、
と願ってやみません。
小さな力ですが、○○も
なにか子どもたちの一助になれたらな、と思っています。
原稿等いただけるのを楽しみにしています。
なのでした、、、、
○○は雑誌の名前です。
思いもかけず
見知らぬ編集者の善意に触れることになりました。
この方は、この部分でだけ
聞こえのいいことを書いているわけではありません。
原稿依頼の文章内容などからみても
大変配慮のある、仕事能力の高いしっかりした女性でした。
反日報道が強くなかったら
多分こんな言葉のやり取りはなく
ただの原稿の受け渡しに終わっていたと思います。
だから韓国に住んでいる私にとっては
この期間
こんな風に
思いも寄らない
人からの暖かい善意に包まれる
ありがたく貴重な期間になったのでした。
おそらく2012年夏以降の韓国での反日報道を
将来振り返った時
私はきっとこれら一連のことを
ありがたく思い出すことになると思います。