子育てに必要なことはすべてアニメのパパに教わった(2)2012.12.16
続けて
「子育てに必要なことはすべてアニメのパパに教わった」から。
どうもまんがやアニメの話になると
ついついマエノメリーに
なっちゃいます。
さて、、この本の帯には
「会社をやめてイクメンになった私が
教わった『子育てのルール』と
書かれています。
イクメンといっても
著者のいうイクメンってのは
ただの「子守りパパ」じゃないようです。
ママがなんかやってる間、
子供と一緒にいるだけの
子どもの見張り番ではなく、
「子どもを育てる」ことのできるパパを
目指しているようです。
そう考えると子守りと子育てって全然違いますね
じゃあ、人を「育てる」ためには
どうしたらいいのか?
細かい育児技術じゃなくて
親の見るべき方向性に関する話がでてきます。
たとえ「反面教師」のようなパパであっても
結果的に、子供が自ら学んでくれて
運良く、子供がしっかりした子に
成長することもあるでしょうが、
最初から親としての役目を放棄して
子供に「勝手にまともに大きくなってくれ」というのは
かなり怖いギャンブルでもあります。
人は、近くにいる人間の行動を
本人の意志に関わらず模倣する
「ミラーリング」行動を
無意識にやりがちですから。
それでは、パパは
どういう態度で子供に臨むべきなのか。
著者の望ましいとする態度を一言で表現すると
毅然
これに尽きるように思います。
妖怪人間べムの章に
こんなことが書かれていました。
(べムたちはなぜか人間よりも
利他的な生き方をしている!
そして善行を施して、そっと去っていく!)
その部分での内容を
要約すると
親は子供に愛されたくて
子育てしているわけじゃない。
子育てはギブアンドテイクじゃない!
子供が愛しくて
彼らの将来のために子育てしてるのだから、
だからこそ!
悪いことをしたら叱るのは当然!
子供の顔色ばかり見ては
子育てなんかできない!
という、親として持つべき
確固とした姿勢を著者は強調していました。
社会と子供を繋いでやるのが
親の役目である!
という親の立ち位置が
はっきり書かれていました。
そんなの
当たり前のことじゃないか、、
親は当然確固としてなければ!
なんでこんなことに感心するのか?と
思う方がいるかもしれません。
これは私が1970年代生まれで
この本の著者が1964年生まれだということと
もしかして関わっているのかも知れません。
たったの数年の違いなのですが
この数歳の違いが
かなり大きな違いをもたらしているということを
社会に出て感じました。
何故なら
私の年代、今のアラフォー世代の親の多くは
戦後生まれの、団塊の世代といわれる年代です。
「戦争を知らない子供たち」です。
日本の価値観がひっくり返った後に
生まれた人たちです。
ブログメンバーのまきさんとも
ちょくちょくそういう話が出るのですが
1970年代以降に生まれた日本人が
受けた教育って、
歴史教育にしても、
倫理道徳教育に関しても
それ以前の世代よりも
良くも悪くも「緩い」ようなのです。
戦争の反省からか、ハッキリした善悪の基準を
持たせてもらえなかったようです。
1960年代生まれの日本人の親たちの多くは
「戦前の教育」を受けている人たちです。
敗戦での混乱はあったかもしれないけれど
それでも一応学びの時期に
「視点の一貫した教育」を受けています。
「巨人の星」の星飛雄馬のパパ 星一徹は
戦争で肩を痛めて選手としての野球を断念したそうです。
つまりバリバリの戦中派世代!ですから
血の汗流せのスパルタ教育が可能だったのでは?
イチローとか石川遼くんとか
小さいときから訓練を受けた
スポーツ界のヒーローが世にでていますが
今まともに星一徹式教育が出来るような
根性の座った日本人の親が、どこにいるんでしょうか?
トラウマになったらどーすんの!
とか言って誰かが辞めさせたり
社会福祉団体に虐待で通報されますってば!
ボールに油かけて
火の玉ノックって一体なんですか!
ありえない\(゜□゜)/
団塊の世代が、
私たちアラフォーに施した教育は
その前の世代の教育よりも
自由度は高いかも知れませんが、
どうも「良し悪しをはっきり言い切ることができない」
という欠点があったと思います。
自分が育った世代の言説の影響なのか
私も何かを強く言い切ることに
なんとなくためらいを感じます。
韓国で住んで、ちょっびっとだけ強くなりましたが。
今でも、子育てに関して
自分の中に、
「こっちの方がいいような気がする」はあっても
それを断定してしまうのは
ちょっと気が引ける。
ですから、この本の中で
すがすがしく
親の役目!親の役割!
はこうではないかという
著者の意見が、言語化されていたことに
はっとしました。
ちょっと目から鱗だったのです。
そしてその主張はどれもこれも
一応10年以上ママ業をやってきた私にも
深ーく「納得」できるものでした。
「叱る」ことの意味。
「本気で叱る」ってどういうこと?
「子供におもねてはいけない理由」
「なんで世の中のためになることを
しないといけないの?」
ふんふんそーか。そうだったのか!
といまさら納得してしまいました、、、
(おバカな母親ですみません)
しかし育児のなかでも、
こういう方面は出来れば
パパにお願いしたい役目ですね。
育児は一般的には
パパとママ二人での共同作業なので
二人のチームワークが
モノをいうはず。
二人とも独自に頑張っても
ベクトルの方向が反対だと
力が分散しますものね。
この本を読んで
親の毅然とした態度は絶対必要ね!
と思ったのでは、ありますが
「うーん、やっぱり旦那と仲良く頑張るのが一番!
だってこういうのって旦那さんの方が
得意そうだから!
私はバックアップにまわろーっと」
子供に社会性を教えるって
すごく大事なことですが
パパの方が社会と交わる部分が多いですからね。
そういえば、、、バカボンパパの原作では
パパは無職!だそうです。
それも本書に書かれていました!
アニメ版になって、
教育上の配慮で植木屋という職が引っ付いたそうで!(笑)
そうかテレビで知ってるバカボンパパは
社会性補強バージョンされたパパだったか!
バカボンパパに関しては
つっこみどころ満載ですねえ!!
この本は「育児に関わる人」なら
ママが読んでも
ジジババが読んでも楽しめる本ですが
(とくにマンガが好きな人とか)
パパに読んでもらって
「あなたはどう思う?」って
話し合いたい気がしました。
また、私は「少年アシベ」というマンガを
ゴマちゃんの絵でしか知らなかったのですが
パパがこんな人だったんですか!
財閥の御曹司出身の大工? すごく面白そう。
「新世紀エヴァンゲリオン」なんかだと
主人公シンジのパパ
ゲンドウをこう見るか!
というのもちょっとオドロキ!
興味深い話でした。
ゲンドウがシンジに与えた教育効果って??
読んでみて面白かったので
書こう書こうと思いながら
遅くなっちゃった話です。
せめて年を越えないうちに!と思って急いで書きました。
子供たちの顔色を横目で見ながら。
本を読んでも、全然毅然としておりませんが、、、
外で、夫が息子を連れて
薪の整理をしています。
斧を振り下ろして、
丸太を割っています。
今から夕食ですが
今晩は久しぶりに、家族全員で散歩に行こう!
と話し合っています。
韓国人アラフォーの夫が
この本の中で知ってるパパは、、、
あー一人もいないかも!!
残念、、、
かろうじてクレヨンしんちゃんだけは知ってるらしいけど
野原ひろしのメンタルに関して話せるほどの
背景知識は彼にない、、、
銀河鉄道999とかなら
夫も知ってるんですけど
あれテレビ版では、パパがでてこないー!!
未来少年コナンも好きだっといいますが
パパ?いたっけ?
キャンディキャンディのパパは?
最初から孤児や!
ドラえもんは良く知られてるけど
パパに実に存在感がない。
韓国に輸出された日本のアニメ
パパはおらんのかー!!
(そんなはずないんだけど)