あんた声が大きくなったわよ2012.12.20
我が家は親戚が多いので
祭祀などの時、家の上がり口は
靴が一杯になります。
増築をなんども繰り返した家なので
別の部屋に行くとき靴を履いて
移動しないといけないことがあります。
また、祭祀の料理をつくる時、
我が家では外で魚を蒸します。
大鍋料理も、外で長時間煮込みます。
また、出来上がった料理は、
家の外にある倉庫に一旦置いておきます。
そんなわけで、上がったり降りたり
靴を履いたり脱いだりすることが
とても多いのですが
このときものすごーく嫌なことがあります。
私の靴は25センチなのです。
大体がノーヒール。
背の低いお姉さんたちは大体が22センチや23センチ
そうすると私の靴は
まるでスリッパのようにすっぽり履きやすいらしく
ちょっとツッカけて行くのに
最適のようで
あれ?靴がない?と思うと
外で料理する姉さんが
私の靴をスリッパ代わりに履いているということが
よくあります。
ただ履いてるだけなら
全然構わないのです。
でもそういう時は
革靴のかかとを
踏み潰して履かれます。
ましてその状態でジャブジャブと
水を大量につかった大そうじをしたりするのが
夫の姉さん!でした。
私は嫁にきた当時
「なんという人間だ!」と思って
心底その配慮のない行為を軽蔑したモンです。
だれかの靴を「相手の気持ちも確かめずに」
かかとを踏み潰してはいた上に
それをさらに水浸しにして
そのまんま!
自分は自分の乾いた靴をはいて家に帰る?
一体この人、他の人の気持ちをどう思ってるんだろう??と。
実はキムチを作るときなどにも
そういうことはちょくちょくありました。
ちょっと脱いでどこかに行ってる間に
うっかりしていて今年も一度やられました。
人の靴をぬらしても気にならない理由は
彼女たちが、自分の靴が濡れるのが
対して気にならないからのようです。
ああ、だから人の靴履いてジャブジャブやるわけだ。
自分が平気だから!
自分の足元より、掃除してる場所が綺麗になるかどうかが
重要なわけです
それはそれですごいですね
足元が濡れてるのも気にならないんだから。
靴は濡れたら乾かせばいいくらいの気分で。
自分のものでも人のモノであっても。
そういう感覚のようでした。
多分そんなことで気分を害されるということ自体が
世代的に理解できないとおもいます。
こういうことが、嫁に来てから
何度かあったので
そういうことをされたくない靴のときは
さっさと靴をどこかにしまいこんで
別のスリッパで動いていました。
ところが、昨日、私も忙しさにボーとしてたので
靴をしまい忘れて作業していたところ
夫の嫁さんの一人が
また私の革靴のかかとをべたんこにして
外で料理をしていました!
もうこっちも疲れてるので
自制心のかけらもありません。
「おねーさん!その靴、私のです。
かかと踏んづけて履くの止めてくださいよ!
それやるとくっきり型がついたり、靴の型が崩れるんです。
私それされるのが、死ぬほど嫌いなんですよー!!
もう、それされると、ここに来たくなくなるー!」
とえらくでっかい声で
叫んでいました。
ソウルで若い子たちと仕事をしている
バランス感覚のいい夫の兄の嫁さんは
私の言ってることを即座に理解し
「あ!ごめん ごめん
私が悪かった!」
といって大急ぎで別のスリッパを探しにいって
靴を戻していました。
それを横で、見ていたうちの夫は
「姉さんすみませんねえ
うちの奥さんあのとおりのワガママで。
とても自分以外の他の誰かと結婚なんかできないと
思うんですよ、、、、」 と、笑ってとりなしていた。
どんなに疲れていても
私も言っていい相手と、
ダメな相手は即座に体が見分けてる。
相手は年長であっても、同じ嫁同士。
これは言っても通じる相手。
それにわたしが言ってるのは
「私は嫌なんです!」という私の意見。
別に相手を否定してるわけじゃない。
大声で言ってあーすっきりした。
賢いこのお姉さんは、多分もう二度とやらない。
相手が夫の姉さんだったら、、、きっと私言わないだろうな。
あとで夫を徹底的にシメル!ことで解消するかも。
新しい靴三足くらい買ってきなさーい!!とか言ったりして。
まあ、そんなやりとりや
料理を作ってる私と夫のやりとりを
姉さんたちはじっと見てて
「もしもえみこが日本人じゃなかったら
韓国人だったら、、こんなにマメな夫が出来上がってたかしら?」
と話し合っていた。
別の嫁さんが
「多分、日本人だからだとか、韓国人だからとかの問題じゃなくて
もともと男に小さい頃から家のことを
やらせてるかどうかの違いなんじゃないの?」
という。
私もそうだと思う。
夫の兄弟のなかで
家庭のことを手伝うのは
早くから家をでた男ばかり。
ずーっと親掛かりで
お茶碗に自分で
ご飯をよそいもしないような育て方をされた人は
パパになっても、そのままだ。
恐ろしいほどそのままだ。
それが祖父さんになると
嫁が、赤ちゃんおぶって
ゴム手袋はいてあらいものしてる横で
『水くれ!」という。
冷蔵庫は横にあり、コップは目の前にあるというのに。
そして嫁にも家族にも嫌われている。
真顔で『早く死んだらいいのに!」といわれる。
韓国の孝行はどこにいった!!
(これはホラーですが実話です!)
姉さんの一人が
私に
「あんたは年々声が大きくなっているような気がするんだけど、、、」
声が大きいというのは
声量の問題ではなく
つまり
「態度が大きくなっている」という意味です。
うちの夫が
「もう、うちではこの人を、女王様扱いです!」
という。
「なーにが女王様
なんで女王様が、ここで長いことジョン焼いてんの?
潔く政権交代しなさいよ!
さっさと王座をゆずれっての!」
「女性の時代だよなあ~」
と夫。
ちょうど昨日は、大統領選挙
私の地方ではおそらく90%以上が
今回当選した大統領と反対の候補に投票していたようです。
だから祭祀の前に
「朴クネが当選!」てことになって
みんながブーイング!
なんでだ~!!と。
ちょっと忘れられない祭祀の日になりました