こんなこと、あんなこと

アリランは私の歌!2013.1

백강 문정사랑 2013. 10. 2. 15:02

2012年の末に


 韓国民謡のアリランが

 

 世界遺産に登録されたというニュースが韓国を駆け巡りました。



  12月5日のことだったようです。


  これは韓国観光公社のサイト


  

http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/MA/MA_JA_9_6_1.jsp?cid=1765255


  


 


 どこそこの地域のアリランがではなく


 韓国のすべてのアリランを含めての世界遺産登録だそうです。


   (15の無形文化財として)


  

そのサイトから


 アリランとは?




「アリラン」は韓国人の精神と情緒が込められた

韓国を代表する民謡であり文化とも言えます。


江原道「旌善アリラン」、

全羅道「珍島アリラン」、

慶尚道「密陽アリラン」が代表的です。


各地域の特色が歌に込められており、

悲しさとパトスを感じるのが特徴です




 ということです。



 なんで韓国の「アリラン」が


世界遺産に登録されたかということに


  理由があります。


 2011年だったか


 中国から「アリランは中国の民謡!」だと

 

 主張し始めた声が出たのがきっかけだったと思います。



  韓国人は青くなり


  その次には赤くなって怒りました。


  「我が国の固有の文化遺産を

  

   何が中国のもの!許せん!」と。



  そしてアリランの「世界遺産登録」に向けて


  動いたのですが


  それまで韓国の「世界遺産登録」の優先順位一位はアリランでは


  ありませんでした。



 しかしぼーっとしてると


  文化を略奪される!という危機感から


  アリランが韓国の文化遺産登録の代表選手に推しあがり


  その結果2012年末に見事「世界遺産登録」され


  韓国人を安堵させたのでした。




  しか~し、私はこのアリラン「世界遺産登録」に


  関して思うところがあります。


  なんでかっていうと


  アリランって民謡ですよね。


  つまりお上から降りてきたんじゃなくて


  民の中から生まれた歌謡。




  上記のアリランの説明


悲しさとパトスを感じるのが特徴です


  

  ここで言われるパトスの意味は


 おそらく「苦悩」や「激情」の意味が


  強いと思います。



  じゃあ、なんで、韓国の民衆がそれを感じてきたか。


  それはやっぱり、韓国の社会の仕組みの中で


  下の層にいる人たち、


  あまり浮ばれない苦労の多い方たちの


  声とか叫びとか、、そういうものだったのではないかと。



  そうすると、韓国の伝統的な社会の枠を飛び出して


  「わたしはわたし」を謳歌している人は

 

  韓国人だからといっても


  「アリラン」に歌われている感情に


  深く通じるかというと


  思いっきり遠いでしょ!



 今の現代韓国人の多くは


 「どうやって貧乏くじ引かないようにするか」に


  すっごく頭使ってるんですから。



  スマートフォンの検索で


  子供たちから


  「お年玉をたくさんもらう方法」という


  スレが立つのはともかく


  「お年玉を上げないで住む方法」というスレがたってる!

 


   如何に年末年始を安く上げるか!に神経を使ってる


  韓国人の大人がいる時代です!


  韓国人は心が広い?


  海のように広い人もいますが、


  めっちゃセコイのもいます。


  



  多分、これはですねえ。


  私たち日本人女性が


  韓国人に


 「日本人の女性はご主人にそれはそれは尽くすんだってねえ」と


  よーく言われて、それに対して


  「そんな人もう日本では


  絶滅しましたよ。どこの国のお話ですか?」と


  言っていることと同じです。


  過去の時代のイメージです。



   私は毎年手伝う大規模なキムジャン、


  そして、先日のやたら大掛かりな結婚式の祝い料理


   そこに居合わせる女性たちを見ててですね。



   もうこれ、ホントに次の世代には


   韓国人でやる人ほとんどいないわと


   思わざるを得ません。


  


   50代60代ってのは、韓国の田舎では


  まだ「伝統背負ってます」世代なんですけど、


   今の私の世代の韓国人女性


   つまり 40代くらいの韓国人女性の


   「逃げ足の速さ」に驚愕します。



  とにかく「寄り付かない!」のです。


  君子危うきに近寄らずが徹底している!



   私は、夫の姉さんの家にとって


   長男の結婚式は、家庭の一大行事で


   私は近く住んでいるのだから


  たいした手伝いはできなくっても


  せめて何かはお手伝いできたら、、、という


  「気持ち」が一応は先立って手伝ってます!


   (もちろん「立場」もありますけど)



 


  だからやなババアに苛められても、


  私がここに居る理由は


  ババアがメインじゃないから良いんだ、


  私が手伝いたいのは姉さんの祝い事だという

  

  気持ちで頑張ります。


 



 しかし!結婚式の前日、遅ーくにようやく到着した


 婚家の主人の弟たちの嫁たち


 この人たちが、一番メインにたって


  祝い料理を作るはずの人です。



 しかし、この人たちの言ってること

 

 やってることを見ていると


 それはあんまりなんじゃないか~!!と


  私まで言いたくなるのです。



  まさに「アイゴ~!」の世界。


  「立場」であろうが「気持ち」であろうが、


  一番婚礼の主人公に近いのは


  この人たちです。


  

  結婚式でも韓服着て、一緒に挨拶にまわって

 

  招待客にお礼を言う立場なのもこの人たちです。



  それなのに


  丸3日掛かって誠精こめて作った料理を


  おいしいおいしいと


  ただただパクつきながら


  「おいしいからちょっとタッパーに詰めて帰ろうよ」


  と嫁同士で、持ち帰る料理の算段ばかりをしているのです!




  おーい!


 

  結婚式当日、まだまだ姉さんの店には、


  祝儀をもった客が来ているので


  その方たちにお礼を言って


  祝儀を受け取り、少しでも食べるものを


  持たせて送るのが、当主としての礼儀なのですが


  この嫁たち、尻におもしがついたように絶対動きません。


  ずーっと箸と口だけが動いています。


  うごけー!!


  なんで私がこれやってんだよ!

  

  この家の客をちゃんともてなすのは


  あんたたちの役目なんだってば!!


  


  韓国人女性は「目端が利く」(ヌンチがイッタ)とか


  よく言われますが


  それも昔のことだよなあと思うのも


   こういうとき。


  というか、下手に目端なんか利いたら損するから


  もう外部に向けたスイッチをオフにして生きてるのか??




  40代でこれですから


  20代なんかになると


  もうノータッチです!



  いくら家で大仕事してても


  親が娘に手伝わせる気が無い上に


  娘もなにか手伝おうかとも言わず


  まるで「ヒトゴト」のようにさっさと通り過ぎます。


  



  こういうわけで


  単純に「韓国人だから」「韓国のことが理解できる」とか


  「外国人だから韓国のことが分からない」とか


  簡単にそういうことをいうと


  いう人がいると


  私は思いっきり


  ムーっとして


  「そうだったらいいですねえ!」と

  

  怒鳴りたくなるのです。




   アリランが韓国の世界遺産登録?


   ふざけんな。


   本当に今の若い世代で

  

   その気持ちの真髄が分かるのは


   だだの血統的な韓国人じゃない!


   私たちみたいに、お嫁に来て


   韓国の濃~い人間関係に揉まれながら


   それでも逃げずになんとかここで踏ん張ってる人間だよ!



   先日ゆうこさんが


  韓国の大学の舞踊科入学のためには


  「身長」だったり、「容貌」の方が重要で、、みたいな話を

 

   書いてくれました。



   おそらく声楽科だの、国楽科でも


   同じような面があると思っても不思議じゃない。


  この国の芸術関係の勉強はなにしろお金が掛かる。


   芸術専攻ですというと


 

   お金持ちなんですね!という声が返って来る。



  そういうところで、勉強して


   「アリラン」がまともに「アリラン」になるか!


  川で洗濯でもして出直してこい。




  そこんじょそこらの韓国人より


  ましてや国楽科の学生や声楽科の学生の韓国人よりも

  

   私の方がよっぽどアリランに歌われてる気持ちが分かるわ!


   私はだいぶ韓国で踏みつけられました~!!


   


   でも、倒れてそのまま死んでるわけには行かんから


   踏まれてもまた起き上がって


   頑張って生きてるんですよ~!!


    アリランは私の歌だ!