韓国の雑誌編集者さん2013.2.4
先日、韓国で雑誌の編集に
かかわっている女性二人と
話す機会がありました。
ちょうど私が書いた記事の
レイアウトが出来たものが手元にあったので
それを見せながら
私のかかわっている雑誌の
進行スケジュールについて話していました。
韓国人の編集者が
「編集用語って、ほとんど日本直輸入ですから
日本の編集で使ってる用語を
ほとんどこっちでも使ってるんですよ。
たとえば、 『見出し』とか
「貼り付け」とか
「ハシラ」とか
日本語そのまんま韓国で使ってる用語もありますし。
ほら、ここのアルファベットなんかも
まったく同じです。」
とレイアウトの外側の支持事項を指差す。
「ああ、そうなんだ。編集用語もそうなのかあ」
「でも、えみこさんの話を聞きながら
ぜーんぜーん違うことがひとつ!」
「なになに??」
「韓国は雑誌の進行スケジュールに
ぜんぜん余裕がないことです!!」
だそうです。
「なんで、そこの部分だけは
韓日で似てくれなかっただろうか!!」
と二人は悔しそうに言う。
たとえば、私が10月に書いた記事に関して
この二ヶ月で2回、3回と編集さんとやり取りして
写真と文章のレイアウトが終わった段階で
私の方に確認してくださいと
原稿がきて、というのを数回繰り返して
ようやく校了。
ということを言ったら
それだけで
二人とも
「えー!!!
うらやましい!!
韓国ではそれ絶対ムリ!!」
うーん、私の書いてるものが
「おだやかなもの」だからそうなのであって
日本でも「即時性」を重要視する雑誌では
もっと忙しいでしょう。
しかし、彼女たちも決してそんな「忙しい記事」を扱っていたわけでは
なかったらしいのですが
そんなに『ライター」と「編集」の間に
ゆるやかなやり取りはなかったとのこと。
私も韓国の新聞に書いてますが
そっちに一度原稿送ったら、もう返ってきません。
なんかチェックして質問してよ!と思うのだけど
ほとんどそんなことなかったです。
編集さんに、それだけの余裕がないみたい。
「そこだけ韓国に合わせて
韓国式になっちゃったんだ!
ぎりぎりまで手を着けない!
そして原稿が遅れてしまっても
人に迷惑をかけるってことをあまり気にしない!
そして!そういう修羅場を繰り返しても
反省せず、発展しないで、毎回同じことを繰り返す!
うわ~韓国式だ!!わはは」
という私の言葉を編集者の彼女たちが
気持ちよく受け止めてくれたかどうか
分かりませんが
ある一面、実に韓国らしいなあと
思ったのでした。