大学生たちの踏査2013.3.27
昨日、夫が講師をしている大学の学生たちが
観光バス一台に乗り合わせて
コチャンをおとずれました。
踏査旅行(タプサヨヘン)です
授業の一つです。
コチャンのことは
私にお任せください!ともちろん夫は
一日中同行して案内する。
は~い これが「ハゴリ堂山」
ここでちょっと説明~
うちの旦那さん
生き生きと嬉しそう。
もうほとばしるように言葉が出ている。
どっかで聞き覚えてきた内容じゃなくて
田舎に降りてきてから
何度となく実地調査して
自分で研究した内容だから。
聞いている学生たち、まじめにノートを取る。
この大木も堂山です。
その木の下の岩はなんでしょう?
子宝を願う祈祷をする岩ですよ~
子どもがたくさんほしい人は
触っていきましょ~と、夫は言う。
触ってる男子学生が数人。
女子学生は誰も触らんな!何故?
この場所は、堂山が建てられた
風水的に重要な場所であったわけだけど
同時に、東学党の農民戦争での
農民軍の処刑地にも
なってしまった!という恐怖の場所です。
我が家から歩いて五分、、、、ナンマイダ。
市場を横切って
お昼ご飯を食べに行く
いつもおなじみ 田舎定食
予約しておいた席にみんなで収まる。
この日は
「ソンサリタン」
ここは一つ一つのおかずがおいしい。
学生たちも「あっ、これおいしい」と
結構食べてる。
若い子の口に合うかな?とちょっと心配だったけど
若くても古くても
うまいもんはうまい!
引率の教授とは大変長い付き合い
「先生~!!お久しぶりです」
「おお!えみこさん。元気そうだね」
「えみこさん、外国人関係の仕事やってんだって?」
「名前入ってるだけですけどね」
「それねえ、韓国じゃ、
それほどの規模じゃないかもしれないけど
ドイツでは、すごく大事な仕事なんだよ~」
この先生はドイツで15年学んだ人だ。
メンバーの中の数少ない女の子たちと
同席したので、私は彼女たちと話していた。
その中で
高校生のときに、学校に巡回講義にきた
うちの旦那さんの講義を
二回受けたという女の子がいた。
「すっごく印象的な講義で
今でも覚えてるんです」
という。
「あらあ、ありがとうね。
ところで、うちの夫、よくしゃべるでしょ~
授業もちゃんと聞いてくれてありがとうね。みんな。
でね、家でもこのまんまなのよ~
この勢いで外でしゃべってて
家でもこんな感じなのよ~
まったく同じ、笑っちゃうでしょ?」
というと
女の子がみんなどっと笑った。
私に
「どうやってそんなに
韓国語が流暢になったんですか?」と
聞く。
「最初はね、私たち夫婦、英語でしゃべってたのよ。
それで生活くらいはできたのよ。
お互いに、お互いの言葉を
勉強しようとは言ってたのよ。
それがねえ!夫の日本語の上達のスピードと
私の韓国語の上達のスピードがまったくちがっててね。
しかも生活したのが韓国だったから
結果、このとおりよ。」
ということで。
夫も含めてみんな笑った。
夫が目前にいる女の子に人生相談されている
「私、背が155センチしかないんですけど
どうしたらいいでしょうか?」
そっちが終わったら
横の男の子が
「僕、人に言いたいこと言えないんですけど、、
どうしたら、、」
と相談している。
うちの夫はさっと顔を見て
答えていた。
女の子には
「キミは確かに背が155センチかもしれないけど
顔は可愛いし、性格もいいし、
いいところがいっぱいある。
キミが背のせいで、
なにかこれから先問題があるとは思えない。
あなたの長所がカバーしてくれるくらいの程度のことだから
心配しないで、どんどん行きなさい」
男の子には
「キミは、多分、このまま行くと、
心に溜まりすぎて問題が起こると思う。
それ、ちゃんと人に言えるようになったほうがいいぞ。
伝えることを人に伝える努力をしていかないと
それをそのまま持ちつづけてたら自分がきついぞ。」
うちの夫は多分「先生」として
人気のある人なのだと思う。
教えに行って帰ってくると
ニコニコして帰って来ては
私にどっさりお土産話をしてくれる。
去年教えてた女子学生の中で
大変いい子がいると言っていた。
勉強ができるというより、礼節があると。
その子は卒業を待たずに、うちの夫の口利きで
大手ホテルの免税店に入った。
その免税店でキャリアを積んで
今は航空会社の地上勤務をしている。
その子からも「先生ありがとうございます」と
いうお礼の電話がちょくちょく来る。
私は午後に小学校に行く用事があったので
お昼だけいっしょにしてあとは失礼した。
大学生たちが口々に頭を下げて
「アンニョンヒ ガセヨ~!!」
ずいぶん礼儀正しいなあ。
今日は彼らは全羅南道に向かいました