こんなこと、あんなこと

教育の七光り2013.3.27

백강 문정사랑 2013. 10. 5. 11:11

私がここで書いてる内容に


  ほぼ「創作」はなくて、


 (、脳内ではちょっといじられてるかも。感動の量とか。


  あと話が長そうだと、端折ったり、ちょっと言葉変えたり


   個人が特定できないようにシチュエーション変えたりはする)


 

  ほんとに韓国の田舎で生活しながら


 

  自分の前に降ってきたことなんですけど


  最近、いわゆる「びっくりすること」や「嬉しい事」が多い。



  もう自分でも「それ作り話書いてんじゃないの?」と


  つっこみたくなるようなこともあって。


  しっかし、、ほんとなので、まあ書いてみます。


  たぶんそれは「教育」っていろんないい効果があるよ。


  社会的にも。という話です。


  


  以下の娘にまつわる話は、先週あったことです。



  「韓国の中学校」と


  大きくみての「教育」に関わる話です。



  娘の学校の校則には


  肩下5センチの髪の毛はゴムでまとめる。


 

   という決まりと


  教室内で、ダウンジャケットやパーカーの着用禁止


  という決まりがあるそうです。




  しかし、彼女の学校の年配の女性の先生の中で


  この規則を自分で


  「廊下でもダウンやパーカーの着用禁止」と


  勝手に決めてしまい


  自分で廊下でバンバン取り締まっているという人がいたそうです。



  うちの娘の髪というのは


  ちょうど肩下5センチなのか


  どうなのか??という微妙な長さです。


  そのせいで、その女性の先生の視界に入ると


  「髪!」と怒られては、


  ゴム結び。ということがあったそうです。


  他の先生だと、見逃される長さだそうです。



  そして、ある日の給食の時間


  韓国語では「パラムマギ」(風よけ)といわれている


  軽めの黒いパーカーを来て


  食堂にいこうと、友人と連れ立って


  廊下を移動していると、


  その先生にひっかかり、その場で「パラムマギ」を


  友人ともども没収されてしまったそうです。



  家に帰ってきて娘がそれを私に言いました。


 「学校の規則では、廊下では着用可なんだよ。


  あの先生だけだよ、取り上げるのは」



  と不満顔でいうので


  「それはちゃんと確認しないといけないね。


   学校の規則で廊下着用オッケーなら

  

   それはその女性の先生が


    自戒しないといけないし、


    服は返してもらわないと。



   もし学校の規則をあなたが破ったんだったら

 

   取り上げられてもしょうがないね。


  あした、自分で学校に行って


  それを確認しなさい。


  

  とにかく「不満だ!」って顔に書いてあるよ。

  

 これ放置しておいたら


  あなたも気分が悪いよね」



  と言った。


  それなのに



   ご飯を食べに帰ってきた夫が


  その話を聞いて、じっとしていられずさっさと


  中学校の「生活指導」の先生に電話して訳を話した。



  私が横で聞いてても、夫は冷静に


  事実だけを伝えていた。


  そして「事実関係の確認をお願いします。


   うちの娘が規則やぶりしてたんなら、怒っておきますから

  

   とにかくどっちがホントなのかだけは


   明確にしないと、


   これから子どもたちが、困惑しますからね。


   学校のほうでも、規則は一本化しないといけないですよね」と。





  そして、、次の日、娘のパラムマギはすぐに返ってきた。


   「???」



   どっちの 規則が正しいのか?については


   「廊下着用可」が正しいということで。


   でもその女性の先生からの謝罪はなかったけれど。



  あまりにも何の困難もなく


  スムーズに解決した。


  その後、その生活指導の先生が、夫と個人的に話をした。



   学校の規則がどうだ、こうだという話は


  もうどっかに行っちゃって、こんな話になったという。



  「うちの奥さんが、、(生活指導の先生の奥さん)


   お宅の家庭のことを、


   それはそれは褒めています。


   ものすごく教育熱心な家庭だと。


   あの日本人の奥さんはすばらしいと。」



   生活指導の先生の奥さん???誰だ???


  と聞いて見ると


  「ユニ オンマ」だという。


   


  ユニって誰だっけ???と思い浮かべると



  「あー!!!」あの子だ!!




   以前、中国人の先生が土曜日に、


   奉仕で中国語を教えてくれた一年間。


  一緒に勉強していた高校生の名前だ。




   私はあの当時、土曜日に時間を捻出して


   中国語を教えに出てきてくれる先生が、


   ホントにありがたくて


   こんないい機会どこにある?と


   子ども三人引き連れて、ほぼ毎週皆勤出席。



   そして、そこにいる子どもたちと


   先生の分のおやつを


   簡単であれ、なんであれ毎週ほぼ欠かさず


   一年間一人で準備した。


   だって、教えてくれる先生にありがたかったから。



   もう、先生は「体だけ」来て下さい!


   あとの余計なことは考えず!


   授業中騒いでるようなコは私がシメマス!!と。



  私自身が、そういう形式で


  何度か先生として、「奉仕形態」で


  日本語を教えてきて


  「学校以外の任意の授業を


   先生だけに任せるのは大変だ。」と


   その大変さが骨身に沁みていたから


   身を乗り出して、父兄の枠をおもいっきり超えて参加した。


  


  ほぼ授業がおわるころになって


   その高校生のオンマが


   「同じように子どもがお世話になっておきながら


    母親として、神経を使わず


    大変お恥ずかしいことで、、申し訳ありません、、、」



  と、先生ではなく


  私に大変ふかぶかと頭を下げながら


  一度おやつを差し入れしてくれた。


  あのときのオンマが「ユニ オンマ」だった!




   あの人、中学校の進路指導の先生の奥さんだったの??


  それは全然知らんかった。


  っていうか、そんなこと関心を持ったこともない。


  まあ、狭いまちだ、そういうこともあるわな。





  ということで、「ユニ」は


  「今日も中国語教室で、●●食べてきた」


  ということを、ほぼ一年毎週


  オンマに話しつづけてきたわけで。



  「だれが用意したの?」


  「今日もムンジョンイのオンマ」


  「ふーん、そう、、、、、(汗)」


  ということが繰り返されたのは


  想像に難くない。


  

 

  そして「教育」に高い価値を置く韓国では


  そういうことをするママは


   一般的に、とっても


  「教育熱の高いオンマ」だとして、


  勝手に高い評価を受ける。



  私は「親たちに恩を売ろう」と思ってやったんじゃない。


  まず、なにより先生に大感謝!


  そして「自分の子がもしかして

  中国語まで好きになってくれるかもしれない!」


  という嬉しさ。


  (そしてなにより私が語学が好きなので喜んでそこにいた)


  


  休日、中国語教室に参加する子達に


  すこしでも「楽しいこと」が増えれば


  参加率が上がるかな、と思い


  できる限り、何かを準備して行った。




  しかもそのとき参加していたうちの娘が


  中国語上手だ!と先生がはっきり公言しちゃって


  うちの娘を中心に授業がまわってた。


  ユニからして、「あの子すごく上手なんだよ」と


  家庭でも言ってたらしい。




  そういうわけで、この進路指導の先生に


  「うちの娘が廊下でパラムマギ没収されまして」


  とうちの夫から電話が入ったとき


  すでに、その進路指導の先生は


  我が家に関する良い話を「嫁と娘」から


  たんまり聞いていたので、



  「はいはい。」と


  するするする~と話が流れて


  

  「自分の子に都合のいい主張ばっかりしてはいけません」


  とか


  「ご自分の子の話だけを信じてはいけません」


  という、いわゆるこういう学校のクレーム電話にたいして


  必ず出る言葉なしに


 

  「●●先生~、やりすぎですよ。 


  ちゃんと生徒に返してくださいよ~」


  という指示になったようだ。



  

  へ~!


  と思った。


  人って誰と誰が繋がってるか分からないもんだねえ。



  まさかうちの娘の通う中学の進路指導の先生の娘と

  

  同じ教室に通っていたとは。


  たった一時期のことなんだけど


  「一年かけて」できちゃった信頼だから「強い」



  まさかあのときのことで


  こんな風に私の知らない誰かに


  そんな風に思われてたとまでは知らんかった。



  だから韓国で「子どもの教育一生懸命やってますね」


  って見られるのは、ホントに、いろんなところで


  いろんな「良い影響」があるなあ!と思うのです。



  我が家はいわゆる「優等生」を作るための

 

  ストレートな教育をしてるのではないのですが


  それでも、それなりに


  「学ぶことは良いことだね」と


  積極的に生きていることを


  やっぱり「見てる人は見てるんだなあ」と


  思った一件でした。



  だからどうだというと


  まあ、自分の目の前の案件に


  一生懸命取り組んでると、


  後々いろいろ自分では


  考えてなかった良い効果があるんだろうねえ


  ということで。