2010年の韓国の秋夕は9月22日(水)である。
昨日、夫の兄さんの嫁さんと一緒に買出しに行って来た。
市場の魚屋さんに行って来たのですが
面白い光景をみたので
ちょっとここに。
我が家の注文を済ませて、待っているときに
70代お婆さん三人組がやってきた。
彼女たちはカニを見ていた。
「おいしそうだ」
「ちょっと小さくないか」
「高いんじゃないのか?」
「なんに使う?」
などなど、わいわいやっている。
そのうちのお一人が
おじさんに値段を聞いた。
「一キロ12000ウォンです」
(千円弱くらい)
じゃ「一キロだけ頂戴」
おじさんがカニを秤にのせた。
私は真横にいたので秤を一緒にみれたのだけど
針は1200gを指していた。
おじさんはこれでもたくさん入れたつもりのようだった。
カニは五匹すでに入っていた。
なのにそのお婆さんは
「けち臭い!」といって
ざるの中にもう一ぴき大きいのをポーンと放りこんだ。
秤は1600gを指した。
おじさんは「ああっ!!」
「これじゃ15000ウォンもらわないとダメですよ」
おばあさんは
「なーに言ってんの、サービスサービス」
といって絶対15000ウォン払わない。
押し問答の結果お婆さんは
しぶしぶ13000ウォンを置いていった。
連れの別のおばあさんが
「私も同じだけ頂戴」と言って
やはり同じ重さのカニに13000ウォンおいて行った。
魚屋のおじさんは
「もう二度と来てくれるな」
お婆さんは
「もう二度と来ないよ!」
と言って帰って行った。
私はあまり市場で買い物をすることがないので
こういう光景を久しぶりに見た。
同じように市場に買い物に来ても
私の連れの韓国人はそんな買い方はしない
市場は新鮮な品物がある分、少々値が張るんだといいながら
分かって来てるから、値切らない。
お店の人もそれが分かるんだろう。
何も言わなくてもたくさんおまけをつけてくれた。
魚屋の向かいには鶏肉屋さん
生きた鶏が100匹以上オリの中に入っていた。
時々「グエーココココ!!クォーー!!!」という声がするので
振り向くと、お客さんに買われてその場で
首をはねられ、羽むしり器に入れられようとする
鶏さんの悲鳴だったりする。
このごろ秋夕の買出しを市場でする人が減ってしまって
昔ほどの盛況ではないにしても
ここじゃなけりゃという人はまだまだいる。
この町は老人人口の割合がどんどん増えてるところである。
つまり若い人たちが減っているということで。
わざわざ市場に来るのは
お年寄りが多い。
バスに乗って、カートを引いてやってくる。
こういう人たちはマートじゃ嫌なんだろう
お店の人とあれこれ
駆け引きしながら買い物をするのが楽しいんだろうと思う。
さっきのおばあさん達
「二度と来るな」とか言われても
きっとまた行くし、
魚屋のおじさんもまたお客さんとして迎える。
そういう人間的な泥臭いともいえるコミュニケーションが残っている場所なのだ。
韓国の市場というのは。
市場の品物は値段がついてないから
なんか買いにくいのだけど
おばあさん達のおかげで
あのおいしそうなカニが一キロ12000ウォンだと分かった。
カニの体だけで7センチはあったぞ。
しかも冷凍ものじゃないという。
すごい安い。
今度買いに行こうと思った。
おばあさん達の魚屋さんとのやり取り。
こうやって購買者を増やしてしまった。
魚屋のおじさん
よかったじゃない。
外に向かったコミュニケーションって
やっぱり力があるなあ と思ったのでした。
韓国のハルモニは偉い!
'恵実子のひとりごと' 카테고리의 다른 글
韓国でも1Q84大ヒット (0) | 2010.09.20 |
---|---|
黒ヤギさんはおいしい (0) | 2010.09.20 |
ソウルのビジネス街の日本料理店 (0) | 2010.09.19 |
ソウルのすんごい治療院(2) (0) | 2010.09.19 |
ソウル地下鉄のエスカレーター (0) | 2010.09.19 |