韓国の田舎の市場では生きた鳥を売っている。
この鳥がいいとお願いすれば、
その場でしめてくれる。
羽をむしりきったりするのに15分くらいかかっただろうか。
金額は一匹1000円前後、鳥の種類にもよる。 もっと安いのも高いのもある。
日本では鳥と鶏はどちらも「とり」。
でも 「とり肉」と言えば
鶏の肉を指すことは誰でも知ってるが
韓国語で、鳥は「セ」 であり、鶏は「タク」 。
別の言葉だ。
だから鶏肉は「タクコギ」。
「セコギ」くださいといったら多分、牛肉を持ち帰る羽目になる。
実は、この場合の「ク」は子音扱いなので、
ホントは大きい「ク」じゃなくて、小さい「ク」であらわしたいが、できないのでこれでお許しを。
せめてこうかいてみるか。 「たk」
韓国料理でも「タクコギ」良く使われる。
以前、このブログにアップした「タクトリタン」なんかもその一つ。
この暑い時期は、鶏肉のお腹にもち米だの高麗人参だのを
詰め込んだ 「サムゲタン」という料理も人気だ。
大きなスーパーに行けば「サムゲタンセット」が売られてる。
もち米まで詰め込まなくても、鶏一匹あれば、
大量のにんにくと、家にある野菜を入れて、「タクぺクスク」 という料理ができる。
お肉も柔らかいし、スープはあとで、いろんな使い道がある。
簡単、美味しい、便利な料理だ。
こんな感じ
家の圧力鍋で料理する。
こういった料理を日本で作ろうとすると、私の地元徳島では
「鶏まるごと一匹」をどこで買えば良いのか? という悩みにぶち当たる。
どうしても欲しいときは鶏をさばいている工場に直接出かけて売ってもらう。
おそらくアメリカで住んでて
オーブンに入れて焼くだけ、みたいな料理をしたい方々にとっても、
日本の肉販売事情は、ちょっと物足りないのではないかと思う。
東京などの都市圏では、鶏肉まるごと一匹とか
ローストビーフ用の丸太肉とか、フツーに売ってるんでしょうか?
だって、この栗原はるみさんの料理本。
ここに、
いろいろなお料理にアレンジできて、とても利用範囲の広いものです。
と栗原はるみさんは言うけど、一体鶏まるごと一匹を買うのがむずかしい。
それこそ、家で飼ってるにわとり、つぶすくらいじゃないと。
韓国料理は、たとえば、『テールスープ」なんかも
長時間煮込む料理が多い。
これも一度日本の実家でやって、失敗した。
日本の実家のガスは3時間以上継続して火がついてると
自動的にとまるようになってるんだと。
そんなに朝まで煮込むような料理、日本では一般的じゃないから。
この頃若い世代の人はあまりしないだろうけど
韓国では、洗濯モノを煮込む。煮込んで汚れを落とす。
この国の水は、硬水なので、日本とは洗濯事情が違う。 (日本は軟水)
私は韓国で初めて大だらいでゆでてる洗濯物をみた時、
夜中にガスがついてるので、「危ないな」と思ってその場で消した。
翌朝、夫の姉さんに怒られた。
「朝までぐつぐつやるつもりで火を点けてるのに、何で消したのよ!」と。
ここまで洗濯物、長時間煮込む人は、韓国でもあまりいないけど。
そこまで徹底してるので、韓国の古いスタイルの家事というのは。
韓国だって、長時間、煮込む料理を作ったり、長時間洗濯物ゆでたりってのは
家庭のガスでやるんじゃなくて、
ある時期までは、庭にかまどを作って、火をくべてやってたりした。
家の台所にも、かまどがあって、それで家事やってたんだ。
それほど昔の話じゃない。
たかだか2、30年くらい前までの話だ。
鶏の方に、話を戻そう。
とにかく韓国料理を日本の家庭でもいろいろ作って
日本の家族に食べさせてあげたいんだけど
材料の調達から何から、手に合わないことが多くて実現しないのが残念。
栗原はるみさーん。 鶏一匹まるごと使う料理は
日本の田舎では難しいです。
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