今日も朝鮮総督府資料、「朝鮮の風習」をアップします。
3.家庭ー親の権力・子の孝養ー
朝鮮では、祖父母・曾祖父母から孫・曾孫に至るまで、
多数の家族が戸主を中心として同一家屋内に居住しております。
随って、幾組もの夫婦が同居生活を営んでいるわけであります。
これは隠居や別家の制度がないので、親元に長く居るためと
早婚の関係によるのであります。
家庭に於いては、親たるものが絶対の権力をもっていて
家族の者は無条件の服従を守っているのであります。
朝鮮では儒教の感化がかなり徹底しております結果、孝の徳が
最も重んぜられております。親を尊敬し、孝養を尽くしてその心を安んずることに
努める点においては、内地人も到底及ばぬ程であります。
子たるものは日夜孝養に心掛け、父母の命令には絶対に服従し
いささかも違背してはならぬということが、幼児から深く脳裏に刻まれて
あるので、父母に対する日常の行為も不時の場合も
至れりつくせりであります。例えば、■省昏定の礼といって
朝夕必ず丁寧に挨拶を述べ、その出入りには送迎の礼を欠きません。
子たるものが、旅行・仕官する場合には先ず、父母の許諾を受け
外出する時には行き先を明らかにし、帰れば必ずこれを告げます。
父母の命令に口答えしたり、反抗したりするやうなことの無いのは勿論
父母の行動には決して是非をはさみません。ですから、両親の陰口を
するような者さへも見受けられないのであります。
食膳に向かっては、父母に先つて箸をとりません。
父母の食事の終わるまでは、侍立、または侍坐して行儀を崩すようなことなども
ありません。又父母の前ではタバコや酒を絶対に喫飲いたしません。
或時、朝鮮人の親子が打ちそろって懇意な内地人を訪問しました。
主人は珍客とばかりに、タバコ酒等出して歓待しましたが
如何に強いても子息のほうは飲みも食ひもいたしませんで
非常に迷惑顔であったということを聞きました。
これは飲めないのでもなく、又、主人に遠慮したのでもありません。
実はわが親へ遠慮したのであります。
子に娶った嫁は専ら父母の孝養に勉めますので
夫のためというよりは、寧ろ親の為にもらったような観があります。
ですから、旅行その他の事情でしばらく家を空けるような場合にも
両親を残して、夫婦そろって出掛けることなどは滅多に無く
いつも嫁だけは家に残って留守役に当たるのが例であります。
若しも不幸にして父母が病に罹ろうものなら
日夜側を離れず、看護に懇切を施すは勿論
危篤に瀕するような場合には、自ら指を割いて鮮血を飲ましめるとか
寒中に氷を砕いて鯉を捕ってくるとかいうような
シナの24孝そのままの事例が、今日も尚乏しくないのであります。
父母が亡くなりますと、喪に服しますが
この喪期の間は自らを罪人と呼んで人に接することを避け
外出には布扇、及び方笠を用いて顔を隠すのであります。
日本人にも比較的よく知られている韓国人の親に対する孝道
に関する記述です。
すでに昔話に絡めて言いたいことを言ってしまったので
今日は資料のアップだけにしておこうと思います。
何しろ、kujiraさんの指摘で 「幼児殺人」まで出揃ってしまいましたからね。
上記の資料に「舅姑の危機に際しては指を割いて生き血を云々」なんてのも
ありますが、これは、そこまでして「親を貴重視」していたのだということで
スルーします。
私は現代韓国の嫁で良かったなあ!! とか思いました。
血は余っている方ですが。
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