えみこ書評(2010年以降)

日垣隆さんの本2012.2

백강 문정사랑 2013. 9. 16. 11:06

今回の日本帰省での私の購入はこれです。

 なにしろ、この方100冊近く出版してますから


 

  すべて購入するのはちょっと大変です。

 

  私は気に入ったものをぼちぼちと。



 

 

こう考えれば、うまくいく。/日垣 隆
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電子書籍を日本一売ってみたけれど、やっぱり紙の本が好き。/日垣 隆
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ラクをしないと成果は出ない (だいわ文庫)/日垣 隆
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知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る (新潮文庫)/日垣 隆
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ダダ漏れ民主主義 メディア強者になる!/日垣 隆
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すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)/日垣 隆
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手作り弁当を食べてる場合ですよ 格差社会を生き抜く処方箋 (角川oneテーマ21)/日垣 隆
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<北朝鮮>はなぜ嫌われるのか?/日垣 隆
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  まきさんと購入する本のタイプは似てるのですが


 

  同じ著者の本を買っても


 

  惹かれるポイントがいつも違うというのも面白い。


 

  

   私が今回一番面白かったのが


 

 これなんです。




 

  

「松代大本営」の真実 (講談社現代新書)/日垣 隆
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 以前、まきさんに貸してもらった「情報の目利きになる!」で


 

 「松代大本営」の話が出ていて


 

 一体これは何のことだろう???


 

 と思ったので、今回購入しました。




 

  読んでみてビックリ


 

  1944年ごろ、敗戦がほぼ確実になってきた日本では


 

  長野県の松代に大きな地下豪を作るという計画が進められていたというのです。


 

  知ってました?


 

 私は全く知りませんでした。


 

  


 

 そこに天皇や三種の神器だの、日本の軍指令本部などを


 

 移転させようとしていたということで


 

 実際にその工事が行われていたというのです。




 

  日垣さんはそのことを調査していくのですが


 

 この人の調査というのが、実に徹底していて


 

 (現地調査主義、資料はアメリカまで足伸ばしてもすべて集める)


 

  結局この日垣さんの調査によって


 

 今まで明らかにされてなかったことが、はっきりしたという内容でした。



 

 その工事には、朝鮮半島から来た朝鮮人が相当数関わっていたということです。


 

 しかし不思議なことに、その資料だけが


 

 日垣さんが調べても、どうにも手に入らない。


 

朝鮮から来た詳しい人数やその方達の行方など。


 

 その資料がなかったはずはないのに。



 

  敗戦後その方達の中で朝鮮に帰れなかった方は


 

  日本で貧民窟をつくり、生活していきます。


 

  その方達ができる仕事というのは限られています。



 

  私が今。「朝鮮征伐で連れてこられた朝鮮人」のことに関心をもって調べているので


 

 この本が自分にヒットしたのでしょう。



 

 調べる人がいなければ


 

 この「松代大陣営」の話も歴史のなかで、立ち消えになってしまったかもしれない。


 

 そういう意味で、


 

 私はジャーナリストとしての日垣隆さんという人をとても尊敬します。




 

 ここにも出てくるのですが


 

 

<北朝鮮>はなぜ嫌われるのか?/日垣 隆
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日垣さんは かなり以前に、蓮池薫さんのご両親にインタビューしています。

 

 いろいろ調べてみて、 「北朝鮮拉致被害者に目をむけよう」 という結論に達し


 

 それを記事にした翌年、(記事自体にもあまり反響がなかったそうです)


 

 


 

 小泉総理が北といろいろ約束して


 

 イキナリ「蓮池薫」さん という人を知らない日本人はいないくらいの事態に急展開しました。



 

  日垣さんが、蓮池薫さんのご両親にインタビューをとったときは


 

  この事件に関して


 

  「拉致されたなんて、、、ありえない」「妄想」「親の思い込み」


 

   の言論がとても強かったそうで


 

 今からはとても考えられない雰囲気だったそうです。


 

  取材にくるような記者もほとんどなくてという状況だったそうです。



 

   そういうことを、自慢してる本ではないのですが


 

   私自身も何かを調べる、それを文章にする ということをやっている者のはしくれなので


 

   こういう「トップランナー」の仕事をみることで


 

  勉強になり、 襟をただすことができます。  




 

 この方の物言いは、そうですね、腹が立つ人は立つかもしれません。


 

 結構名指しで人を批判してますし。


 

  だから日垣さんも批判されかえされてます。  



 

 しかし、まきさんが言うとおり、 私なんかも


 

     「夫が韓国人なので、 もう慣れちゃって


 

          偉そうな物言いをする人をみても、別に平気」


 

   になっているのかもしれません(笑)

 


 

  韓国人すべてが「偉そう」なんじゃないですが


 

  うちの夫は間違いなく「偉そう」なんです!!!    


 

      とにかく、日垣さんはとても刺激的な作家さんです