ああー三月。
学校が始まり、子供のいない午前中。
パソコンを開けても
膝によじ登って邪魔をする子供のいない自由!
すんばらしい!
ということで、学校が始まった三月の午前を満喫しているえみこですが
私もまた3月からあたらしい仕事が始まり出勤です。
今まで「冬だから」といって休んでいた日本語の仕事もまた再開です。
「冬だから」が理由になって仕事を休める地域が一体どういう地域かと
日本の方は、首をかしげるかもしれませんが
私の居住地域には確実に「冬は難しい難所」が存在しています。
韓国の小学校の冬休みはものすごく長いですが
その間に降るドカ雪の量をみていると
「この気候じゃしゃーないか」 と思えるときがあります。
さて、あと一時間で着替えてお出かけなのですが
その前に、この期間
紹介したいのにできなかった記事を紹介します。
「ローマ人の手紙」の著者 塩野七生さんが
以前韓国の新聞社 東亜日報のインタビューに答えた記事を見つけました。
イタリアに長期滞在し
現地資料の研究からはいって
「ローマの歴史」を書き上げた日本の誇る世界的作家さんですね。
韓国でも知識人に相当読まれているそうです。
2007年のものなので、新しいとはいえませんが
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2007033089808
答えている内容は
今見ても古くありません。
それどころか、塩野さんは、韓国のことをそれほど深く知らないはずなのに
長期居住者の私から見ても深く納得できる答えで
こうまで言い切れるというのが
いやー すごい。
そして私は塩野さんのこの返答と
彼女の話す韓日の未来がかなりいい線いってると思うので
ここに紹介します。
塩野さんの見る金ヨナ評までついていますね。
私が新聞記事をこっちに移すと何故か行間が引っ付くんですよ。
もしかしてアップしたときにひっついているかもしれません。
そうなると読みにくいと思うのですが、
もしそうなってたらごめんなさい。
(えみこ)
――塩野氏が見る韓国はどうか。
「韓国には2度訪れたことがある。
その時感じたことは、韓国と日本の最も大きな違いは、
間に東海(トンヘ、日本名=日本海)があるという点だ。日本は海が守ってくれ、
外部から侵略が不可能だった。
徳川幕府の300年間、国内も平和だった。
その間、長期的な視野で新しい試みをし蓄積することができた。
いっぽう韓国は、朝鮮400年の間、独自の永続的なシステムを作らず、
一時的な対応ばかりしてきたという感じだ。
すぐそばに自らを世界の中心と考える中国がいて、
常時意識しながら生きなければならなかったからかもしれない」
――それでも韓国は5000年間、
独自の国家を運営してきた。100年前であれ今であれ、
米日中露の列強の間で活路を模索する身でもある。 (記者)
「韓国は料理を見てもそうだが、すべての点で『浪費(無駄な努力)』
のないのが問題ではないかと思った。
日本料理を見れば、無駄なことに丹精を込めることが多い。
しかし実は、新しいこと創造的なことは、
このような無駄な努力から生まれる場合が多い。
韓国はそのような『剰余的要素』がよく見えない」
――余裕なく生きてきたためではないか。 (記者)
「女子フィギュアスケートの場合を見れば、
私は今回の東京大会で1、2位を取った日本選手よりも、
金姸兒(キム・ヨナ)選手が一枚上手だと思った。優雅(elegant)だからだ。これは努力だけでできることではない。
ただ、金姸兒選手が転倒すればどうなるか。日本は1位ではなくても、そのレベルの選手が5人程いて、一人が崩れても他の人が挑戦する。韓国はどうか。何かで一度勝利することは簡単だが、それを守ることは難しい。これからはシステムを作らなければならない。映画でも経済でもすべてに該当する話だ」
●「失敗を通じた反省がなければ原理主義に陥る」
――『ローマ人の物語』は、現代文明に対する含意が散りばめられている。同書を書いた動機として、約200年間も広い地域にかけて「パックス・ローマーナ(ローマの平和)」が成立した理由を知りたかったと話されていたが。
「ローマの特徴は『自由』と『寛容』だ。これは多神教から出た。ローマ人たちは征服された民族の神であれ、すべて自分たちの神として祀り、ローマの神は30万にのぼった。いっぽう、一神教は自分の宗教だけが正しく、他人の宗教は誤っているという考えに基づいている」
――キリスト教とイスラム教、2つの一神教が衝突する現代は、中世の再来に見えると指摘していたが。
「キリスト教はそれでも中世以降、ルネサンスと啓蒙主義、二度の大戦を起して自己反省の機会が数回あった。しかし、イスラム教は一度も失敗を通じた反省の機会がなかった。原理主義が力を振るう理由だ。それゆえ恐ろしい」
――北朝鮮の要素もあって、東アジア情勢も容易ではなさそうだ。
「韓国(北朝鮮含)は原理主義的ではないかと思う時がある。『これだ』と言えばそれしか考えず、柔軟ではない。その点では、韓国人はイタリア人よりはフランス人に似ている。フランスは戦略的に思考せず、『米国に反対すれば善』であるかのように振舞っている。結果的に何が自国に有益かを考えなければならない」
●「国際社会でもリーダーが必要だ」
――最近の韓国の流行語は「サンドイッチ国家」だが。
「日本は、外国と付き合うのが下手だ。会話もうまくない。
民主や自由という抽象的なことに弱い代わりに、商品をうまく作る。
このような日本が『大国』云々すると、私は笑ってしまう。
韓国や日本は『中』程度の国家だ。
互いに力を合わせなければならない。
中国の浮上に備える意味でもそうだ。
中国が自ら『大国』と言うのもおこがましい。
今もイタリアは、中国人の組織的な不法移民のために頭を抱えている。
他国に迷惑をかけることを何とも思わない『大国』があるだろうか。
中国が覇権を掌握すればどうなるか、歴史をよく見なければならない」
'えみこ書評(2010年以降)' 카테고리의 다른 글
プリンセスマサコ2012.3. (0) | 2013.09.16 |
---|---|
モチモチの木2012.3.31 (0) | 2013.09.16 |
私はソンしてる?2012.3.1 (0) | 2013.09.16 |
11匹のねことあほうどり2012.2 (0) | 2013.09.16 |
日垣隆さんの本2012.2 (0) | 2013.09.16 |