教育の話

ソウルの激戦区中学で一番のボクの勉強法2012.3

백강 문정사랑 2013. 9. 16. 12:31

 

  「ソウルの激戦区中学で一番のボクの勉強法」


  をご紹介しましょう。



  中学3年生のボクは私たちママが、久しぶりに会って

 

  2.3時間たのしく話している間、


  

  ずーっと家のテレビに接続してある


  ゲームで遊んでいました。


   シューティングゲームのようでした。



  時間は午後4時から6時という


  まさに中学生にとっては


  「塾か家庭教師のゴールデンタイム」


 彼はぼーっとゲームをして遊んでいました。



  そして、彼の書棚にある参考書、


  問題集、自習書を見せてもらいました。


 


  



   開けてみると



  



 一学期の学習内容に関しては


 すべて勉強済みでした

 

 こっちも。


 全部自分でチェックを入れて。


  


 「この一学期の学習内容はいつ勉強したの?』と聞くと



「たしか、それは今年の一月くらいから」



 といいます。


 二学期用の自習書はやりかけでしたから


 今はこっちをやっているのでしょう。



 『毎日何ページって自分で決めてやってるの?」


 「そうです」


 「毎日守れる?」


 「はい」


  とこともなげにいう。




 

  この『はい」がいえる子には


  塾も家庭教師も要らない!


 


  別に韓国の学習内容が


  秘密にされてるわけじゃなし


 でもみんな『自分で勉強する力」が育ってないから


  あっちもこっちもどこかに頼るしかないのであって。


 


 こんな風に自分で自律的に


  勉強できて


 分からないところに


 はっきり×付けられて復習できる子なんか多くない!



 「この本は誰が選んだの?」


 と聞くと


 「全部自分で選びました」


  という。


 小学校の中学年まではパパが選んで


  そろえる手伝いをしてたそうだが


  (やっぱりママ関与なし!)


  高学年くらいから自分でお金もらって買ってるそうだ。



 

  学校の提出物なんかでも


 ママの手を煩わせたことがないということは


 すべて自分できっちりやれているわけで


 つまりそういう細かいことがちゃんとやれる


  とても『能力の高い」ボクでした。




  まず、何で彼がそういうことができるかというと



 小さい頃から彼がたくさん本を読んできた 


 そういう環境を親が作ってきた


 というのもあるのですが


 


  この家庭は


 「基本的にパパママの知的レベルが高い!」 




  ママなんか画家になってしまいましたからね とうとう。



 ママは意識的にやってないそうですが


 たまたま早く帰ってきたパパにその辺を伺うと


 彼が小さいときは結構意識的に


 「あれも、これも」 と気をつかったそうです



 しかもこのパパなぜか「日本語がぺらぺら」なのです。 


 


 日本で生活したことはないそうですが。


 数年日本で住んだっていう経験のある韓国人男性でも


 このレベルの日本語って難しいと思います。



 こちら夫婦二人そろって語学力が高いようです。



しかし、夫婦のどちらかが


 「子供の教育に関心をもって手をかけた」ということが


 どこの家庭を見ても、そのあと大きく違いを生んでいるようです。




 御主人様偉いですねえ  


  


 これは居間の壁。


 パパもママも本好きなので


 整理してもしてもたまる一方だそうで。



 パパが買っておいた


 塩野七生の『ローマ人の手紙」韓国翻訳版全巻



  



  これを彼は小学生の時にすべて読破していたそうで、、、


  おとなでも読めない人は読めないよこれ。





 


 彼の部屋の本棚。


 上には歴史関係の本がずらーっと


 これも好きで全部読んだそうだ。



 なんか勉強の出来る子の部屋って感じです。



 これくらいの読解力があって


 しかもここのおうちがとってる新聞は三誌



  

  「ひとつ見えないわ、」


 ということで二誌のしか写真が撮れませんでしたが


 三誌に彼は全部目を通すそうです。



 うーん 、


 もともとの基礎学力がしっかりしているということが


 目に見えます。




 ので、現在塾にも行かず、家庭教師もつけず


 それでも「クラスで一番」の成績をとり続けているそうです、、、、




  だってこの子はすでに自分で「脳内先生役」ができるのですから。



 あんまり『暇」なので、


 彼は最近まで数学一科目だけ


 塾に行ってたそうなのですが


 「いやらしいほど不必要な宿題を出す」


 塾に嫌気がさして


 「やっぱ辞めるわ」ということで


 おうちでゲーム なのでした。


 

  お勉強が出来すぎても、孤独なのね、、、、


  みんな塾に行くから。



  去年彼のクラスに、


  「ロボットくん」というあだなの男の子がいました。


 ロボットのように、ママに管理され


 「はい!次はどこの教室!」


 「何時に先生が来るから早くして!」


  という感じで生きている管理されまくっている男の子だったそうです。



  数学のテストでロボットくんが一度、


  この家庭のボクよりも


  いい点をとったことがあるそうなのですが


  それは先生が、ボクの書いた答案が正解であるにも関わらず

  

  「この数字が読みにくい」ということで×をつけて


  返して来たきたせいだそうです。



 その数日前からロボット君のママが学校に出たり入ったりして


  どうも手ぶらではなかったようだ 


  ということが分かっていて、、、


 先生もロボット君をテストで一番にするためには


  誰かの解答に難癖を付けざるを得なかったのではないかと


  いう憶測が飛んだりしたそうで、、



  といっても、この家のママもボクも別に


  一等を逃したことを


  悔やんでいるわけでも、


  惜しがっているわけでもありません。


  私が以前にちらりと聞いて印象に残っていた話です。


  この町では「良くあること」なんだそうで。


  



  この町のママのみなさん、


 すごい額のお金を私教育に投資して


   それでもついていけない子も当然出てきます。

  


  この町でついて行けないと、


 いつのまにか子供がいなくなっていることがあるそうで


 でも、ママはそのまま住んでるから



  「お子さんどこに行ったんですか?」


 と聞くと


 「あの子は海外に送りました」


 という返事が返ってきたりして


 『勉強できないと島流しか!」


  とびっくりすることがあったりするそうです。





  そういう激戦区で(この町の子供たちが


    ソウル大やヨンセ、高麗大にたくさんはいっていくそうです)



  のほほん、 と好きな本だけ読んで


 自分のペースで勉強して、いつも一等賞!をとってしまうという彼。


 

  


 

   去年たまたま学校で美術心理治療プログラムなんとかがあり


  彼らは「家族の絵」を描けといわれたそうです。

 


 彼の友人たちが書いた『家族の絵」をみて


 びっくりしたそうです。


 


  自分はパパとママと弟、妹、飼い犬の絵をなんとなく描いたのに


  周りの友人たちの絵には

 

  

  ママが独りいて


 しかもそのママの上に包丁が突き立っていたり!


  ママの横に 「死にやがれ この○○女」

       (韓国での悪口

       犬に関わる卑語です、、、)


  見たいな罵詈雑言が引っ付いてたり


 それ見て



  「自分はこの町で一番幸せな男の子ではないか?」



 なによりおそらくこの町で


  『一番睡眠時間が長い中学生」


  であるということだけは


   はっきり分かっているそうです。



  本人は淡々あっさりと「自分の勉強法」を話してくれました。



  これってとても理想的な教育方法なんです。


  こういう風に育てられたら親も子も余裕がある。



 韓国のすごい教育の嵐のなかでも


 吹き飛ばされずにやっていける。


 (出来すぎてうらやましがられるということはあっても)


  

   今、彼は暇になった時間を利用して


  ジムに通い体力づくりを続けているそうです。



  高い知性に、耐久力までついたら

 

  もうあなたの大学受験は勝ったも同然ね!


   と見しらぬおばさんの私は思ったのです。



  彼女の子供たちは日本語が出来ないそうで


 この家のママは


 「えみこさんちの子は日本が上手ねえ」とかいうのですが


 こっちに言わせれば


 「うちができるのは、

 それしかありません!


  そっちみたいに能力高かったら


   3ヶ月くらい頑張れば

 

  これくらいすぐできるようになります!!」


  と心から思うので


  

  子供を高い能力に育てておくことの良さと


  未来への大きな可能性


    を改めて感じました。



あ、そうだ。これがこの家お奨めの英語文法書


  


 廃盤になってるということですが


 ものすごくよく似たのを、教保でみたので


 もしかして復刻されてるのかも。



 

 やっぱりちゃんとやってあるところが彼らしい


赤いラインも自分でチェックしたもの。



  

  よく見るとこれって問題自体も英語ですね


  韓国の英語のレベルってほんとに


 ちなみにこれはパパが小6の時に買ってきたものだそうです。


  



 


  奥さんが外国人である場合


 

 その家の子供が勉強が出来るかどうかは


 

 かなり韓国人のご主人の意識の高さによるところが大きいようです。


 

  

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