だいぶ前に
こんなお知らせプリントが小学校から届きました。
私が誤って破ってしまったので!、破けてますが
ーパプサンモリ教育はこうやってー
パプサンは 韓国語で、「ご飯を食べる膳」なので
食卓という意味です。
食卓モリ教育?なんだこれ?
と夫に聞いてみたら
「そんな言葉ないぞ」 という。
わたしが
『食卓に頭を寄せ合わせてご飯を食べる時間における教育かしら」
聞くと
「それでいいんじゃないか?」と
一応ネイティブの了承を得ましたので
それで説明させていただきますと
家族が一緒に集まって
食事しながら、対話を通して
家族愛と人格を育てる時間です。
と、パプサンモリ教育に関する説明がつづいていました。
1.家族が集まって食事をする(家族の時間を確保)
2.いっしょに食事をすること (食事の共有)
3.『対話を通して』(疎通と共感)
4..家族愛と人格形成
だそうです。
そしてプリントの説明はまだまだ続きます。
1 国内例
古来から士大夫の家庭において守ってきた食事法に
食事五観というのがある。
この食事はどこから来たのか?
自分はこの食事を食べる資格があるのか?
舌の喜びと腹の満足だけに傾いてはならない
匙一口の飯と野菜であっても良薬だと思い口にすべし
隣人の食事に気を配るべし
これを土台にして子供たちに食事のたびごとに
5つの心がけを教え、食べ物を貴重に思う心を育てていた
韓国の先人の知恵に学びましょう。
2 海外例
ノーベル賞受賞者の30%を占めるユダヤ人の家庭では
食事は感謝の祈祷ではじまる。
子女は自然と食事にまつわる伝統を
身につけ感謝の心を持つようになる。
ユダヤ人の食卓ではどんな失敗があっても絶対に子供を怒らない。
怒るのは食事のあとにする。
ユダヤ人の父母は食卓において
家族が分かち合う対話を重要視するためだ。
ということです。
このプリント裏表なんですが
裏に面白いことがかいてありました。
ハーバード大のキャサリン・シュノーチームによる報告
満三歳未満の子供が『読書」を通して
獲得する単語数は約140であるが
家族の食卓での対話では1000を超える単語を習得する。
ということでした。
満三歳以下の子供の読む本の語彙というのが
そう多くないということを考慮に入れても
これは見逃せない指摘ですね
つまり言語の基礎段階においては
家庭での対話が非常に重要な役割を果たすということですね。
私はこういう実験は全く知らなかったのですが
ウチの子が小さいときから
『家訓は?」と聞かれるたびに
(これが韓国の学校ではよく書いて来い!といわれる項目なんですよ!)
『家族全員で朝ごはんを食べること』だと
書かせていました。
そしてそれを実行していました。
これが難しい家庭が韓国でも日本でもたくさんあることに
あとから気付きました。
だから韓国の小学校でこんなもの配り始めるわけで。
昨今の韓国のすさまじい校内暴力は
家庭に問題があるためであり
家庭をなんとかしなければ!
と思った政府や教育庁方向からの家庭指導でしょう。
しっかしねえ、
これって、一緒にご飯食べたら
解決する問題じゃないみたいなんですよ。
お互いへの心の歩み寄りがないまま
コミュニケーションの回数だけ増やしても
お互いにケチつけるネタが増えるだけという実例を見ました。
ご主人が全然帰ってこないから
奥さんがむちゃくちゃ文句言って
晩御飯に同席させるようにした家庭があるのですが
ご主人、一緒に食べることは食べるのですが
あとで私に、夫も妻も
『話す話題が全然ない!」
とぼやくのですよ!!
ご主人のほうは
『家に長時間いてもやることがない!」とか
そのうち奥さんも
「家にいてもらっても何の助けにもならない!」
とか言い出したりして。
もう一段階下げて
「一緒にご飯食べて楽しい自分」づくりから始めることに
したほうがいいと思います。
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