先日、以前翻訳の仕事をした会社のスタッフから
「えみこさん ちょっとだけ、数行だけ、ねっ!
ちょっと日本語に訳してお願い!」
という電話が携帯に掛かってきた。
おきぬけでぼーっとしていた私は
「はい、はい
Eメールの方に送っといてください」と答えた。
Eメールを開けて見て
仰天!
なんやこれ! どこが数行???
A4一枚やないか!!あほー!!
ずうずうしいにも程があるわー!!
数行というのは10行を超えたら、数行とはいわんのや!
数人、っていったら10人超えるか?フツー超えんやろー!!
韓国語勉強しなおしてこい!おまえナニジンや!
と思ったのですが
それをさっさと携帯で怒鳴りつけることは
なんでもなかったのですが。
よーく考えてみると
私にはこの手の依頼が非常に多い。
こっちが軽くやれると思われてるのか
「ちょっとお願い!」でいろいろ頼まれる、
私が気分良くにっこり
「いいんですのよ ほほほ」なら
それでもいいのだけど
やってて後で腹がたったり、悔しかったりするのだから
ここらでこういう感情を一旦リセットしないと。
と思った。
大体私にこういう「お願い」がたくさん来るのは
うちの夫のせいでもある。
なぜかというと、ウチの夫は
「やれることは、なんでも気持ちよくやってあげなさい」
の人であって
「翻訳?」とか言われると。
「ああ、うちの奥さん、仕事が速いですよ
仕事の合間に
してくれるとおもいますよ。」とあちこちで話している。
やめんかい!
自分がするわけでもないのにー!ヽ(`Д´)ノ
今回の翻訳の文章を見せて
「ちょっと軽く頼むには多すぎるよ! 」と
嘆いて見せると
「おまえなら軽いだろ やってやれよ」と
笑ってとおり過ぎていく
おまえこそ やれよ!!
「向こうさんもこれはちょっと多いなと
思ってて分かるから、頼みづらいから
数行です、なんて嘘ついちゃったんだろ
気持ちは分かってあげなさい、気の毒に」
わたしは気の毒じゃないのか?
向こうは小学生かー?!!!
夫にとっては、こういうことなんだそうだ。
「人になにかしてあげて、それが有料であろうと
無料であろうと、自分が奉仕によって損をするということは
ありえないと思う。
あってもそれって一時的にそうみえるだけで」
けっ!結構なことでございますよ!
あー美しい言葉ですこと!
聖人君子か!
と私は毒づく!ヾ(▼ヘ▼;)
まあ、こういう夫を持ったのも私の人生。
それで「お願い事」がたくさんくるのも私の人生。
今回のは「奉仕」の仕事だけど
でも、それで自分が嫌な思いをしないように!
それで自分の心に聞いて見ようと思った。
「この無料の翻訳を受けることで、
自分が価値がないように扱われたと
おもって傷つく? あとで悲しい思いをする?」
イヤーな感じが湧いてこなかったので
じゃ、感謝してガンガンやろうか!と
心を決めた。
しかも、私が読んでいる
「チャック・スペザーノ博士のマンスリーメッセージ」7月号に
こんなことが書かれていた!
7月第3週は、あなたの「補償行為」が姿を現します。
それは役割や癒着や犠牲のある場所。
あなたが肯定的な行動をしているのに
何もご褒美を受けとっていないところ。
なぜなら、それは防衛であって、
真に与えていないからなのです。
補償行為は、表面的にはポジティブな行為でも、
内面には罪悪感と暗い否定的な自己概念が
隠れており、
それから防衛するためのものです。
この防衛と否定的なものを捨てることにより、
多くの「燃え尽き」と欠乏から自分自身を救うことになります。
がーん!!
これって、別に私に個人宛に来たメールじゃなくて
スペザーノ博士がインスピレーションで書いて
発信しているはずなのですが
私に来た個人メールかと思うくらい自分の現在の状況にあてはまった。
もう長くなった韓国生活で
いろーんな「奉仕」をやってきたと
思ってたけど
浮かばれないことが、いっぱいあったなあと
思ってきたけど
私が「真に与えていなかった」といわれると
そうかもしれない、、、、
「奉仕」じゃなくて、自分の暗い部分を隠すために
見えなくするために、一生懸命やってたっていわれると、、、
そうかもしれない と思い当たった。
と思った。
こんどはちゃんと
心を込めてやってみるか!と思ったら
そのとき、
本棚にある一冊の本が目に飛び込んできた。
それはすでに
日本語に翻訳されたハンドブックなのだけど
今「日本語に翻訳してください!」と頼まれた
その部分そのままが、
どこかの翻訳プロの手で
キレイに訳された日本語で印刷されていた!
まったくおんなじ!
あらー!!
この会社、情報管理がずさんで
すでに翻訳できてる文章なのか
そうじゃないのか、多分もう分からなくなってるんだ。
私はその文章をそのまま
打ち込んで、すぐ会社に送った。
メールには
「●課長!ひっどーい!
どこが数行ですかあ!ものすごく多いじゃないですかあ!
でも、他でもないそちらさまのことだから
最優先して翻訳してあげましたからねー。
こんど美味しいものおごってくださいねー!」
と書いて。
(私ちっとも、変わってない? 真に与えてない??)
なんだか笑った。肩の力が抜けた。
なんか私が試されてるみたいだった。
ところがその日の午後、
立て続けに私の携帯はなり続け
他の方からも
「えみこさん これちょっとお願い」
「ここ、訳して!」
「これも打ち込んで。ごめんね!」
という電話が
なんと計3件入った!
もちろん「奉仕仕事」である。
なんなのかしら???
私は、今度こそちゃんと
クリーンな気持ちでやりたいと思って
その一つ一つに気持ちよく向かって
作業しては送り返した。
今朝の携帯には
見事にその3件から
同じような文字メールが入っていた
「ありがとうございます。
えみこさんのおかげで無事に進行出来ました。
今日のえみこさんの一日が良いものであるように
お祈りします。」
みなさん 口をそろえてこう言った。
「えみこさんだったら
あれこれ言わずに
助けてくれると思ったから頼んだ」
私は 3人の韓国人から
「幸せをいのってもらえる」
幸福な日本人になったみたいだ。
なんだかすっきりした。
今までの韓国生活
夫の「やってあげなさい」「たすけてあげなさい」に
のせられて、いろいろやってきて
いやーな思いもたくさんしたのだけど
結果オーライ
私のこだわりが消えた今は
これでよかったんだなと肯定できる気持ちになった。 (えみこ)
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