昨日、この本を読み返していました。
そうとう以前に書かれた本ですので
オウム真理教や、阪神大震災の話が
たくさんでてきています。
私が持ってるのは初版本
でもコレクションとしての価値は多分ないでしょう。
もうボロボロです。
この対談は村上春樹氏が
「ねじまき鳥クロニクル」の三巻を書き上げて
間もない頃に行われたようです。
-
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ねじまき鳥クロニクルのテーマの一つが
他者とのコミットメントなのですが(だとおもいます)
とくに「夫婦」の問題を
大きくとりあげた小説でした。
そのことに関して
河合氏なんかは
「われわれは苦しむために結婚するんだ」
とまで断言し、
村上氏は結婚に関してこの時、こういう話をしています。
僕自身は結婚してから長い間
結婚生活というのは、お互いの欠落を埋めあうための
ものじゃないかというふうにぼんやりと考えていました。
でも最近になって、、、、、、中略
それはむしろお互いの欠落を暴き立てる
-声高か無言かの違いはあるにせよー
過程の連続に過ぎなかったではないかと。
結局のところ、自分の欠落を埋めるところができるのは
自分自身でしかないわけです。
他人がやってくれるものではない。
そして欠落を埋めるには、
その欠落の場所と大きさを
自分できっちりと認識するしかない。
結婚生活というのは煎じ詰めていけば
そのような冷酷な相互マッピングの作業に過ぎなかったのでは
あるまいか。
というお話がありました。
私がこの本を手にしたのは
まだ夫と暮らしはじめる前だったのですが
このごろ、ここに書いてあることの意味が
よーくよーくわかるようになったのでした。
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