さーて白菜にヤンニョンを塗っていきます。
一度はじめると、
この作業もノンストップです。
手袋をはめた手が、真っ赤になりますから。
交替できません。
大たらいをひっくり返して
その上にフタをおき
立ったまま作業します。
座ってやるよりこっちが楽です。
左端がえみこですね。
正直背の高い私には
小さな韓国のアジュンマたちとは
サイズが合わないので
かなり背を丸めて仕事をすることに。
だれか私の立ち位置に穴ほってくれないかしら?
夫が水を切った白菜を
ここに持ってくる。
そして満タンになったタッパーを新しいのに変えてくれる。
そしてそのタッパーをどんどんとキムチ冷蔵庫に
入れてくれるので
薬味さえ塗ればさっさと片付いていきます。
男手がいるんですよ~キムジャンって
周りで動く人は
薬味を塗ってる人が
動きやすいように配慮する。
このとおり
ぽかぽかの
大変よいお天気に恵まれました。
せっせ、せっせ!
でも白菜100個を越えたあたりから
だんだんと疲れてきた、、、
しかし、、もうあとひとふんばり~
一緒に塗ってるアジュンマも
4年連続でキムチを一緒に触っている。
去年はああだったですね
おととしは確か途中で天気が崩れて、、、
その前は確か○○が暴騰して!
という話に花が咲く。
この人は私のことを
「大変手早い」という。
「あんた、多分明日からでもキムチ工場で働けるよ」と。
「そういうことは、嫁に来てから
韓国で覚えたのか?」と不思議そうに聞く。
「いーえ!小さい頃からなんでもやってきました。
日本の家庭ってそういう家が多いんですよ。
特に私は実家が商売してて、すごく忙しかったので
自分でするようになりました。
だからお嫁に行く前に、
家のことひととおりは出来ました。」
日本の子供は韓国の子供たちより
かなり気軽に「お手伝い」するんですよ。
という話をした。
「あんたは、韓国であろうが
どこだろうが、立派に生きていけるよ
それくらいの力をもってここに来てるんだね」
大変褒めてくれたので
嬉しかったですね。
韓国でも
やたらと「かわいそうな外国人女性」の話ばかりが多い昨今。
この日で三日目のキムジャン。
翌日もやれ!といわれたら
もー絶対ダメです(逃げます!きっと!自分のために)
でも一年に3日くらいなら全力で出来ます。
横で夫が私のヤンニョンの塗り方が
気に入らないらしく
どうだこーだ、グダグダ言ってるので
「やかましい!あっち行け!」
と一蹴しました。
今までにもこの時期
お手伝いに来てくれてるアジュンマの手を
相当観察してきましたが
韓国人で主婦だからって
みんなが上手なわけじゃないんです。
しゃべくりながらだらだら塗ってるだけの人もいる。
どこを中心にどの方向に
ヤンニョンを塗っていくかがポイントですが
白菜の葉の先のほうに重点を置く人がいたり
へたの近くに集中させる人がいたり
人によってそれぞれなんです。
かといって
誰の塗ったキムチは漬かってないなんてことも
あまりなく
発酵の過程でどうせ汁が出てきて、
それなりに満遍なく馴染んでくるものなのです。
だから
「横でぐちゃぐちゃゆーな。うるさいわ!」
なんですよ。
夫には上記のような丁寧な説明はなし!
とにかくめんどくさいわ!
夫が
「天のような夫様になんてことを」
とかゆーので、
こちとらキムジャン三日目の疲労で
相当自制心が緩んでます。
一体誰の家族のために、
私が貴重な時間と神経を使って
キムジャンを手伝ってると思ってんだ!
この夫は!
まさか「韓国の主婦として当然!」とか思ってるとしたら
超思いあがりや~!!
イマドキの韓国主婦こんなこと真面目にせーへんわ!!
親や親戚が別けてくれん人は、買って済ませとるわ。
年寄りの前で、家でやってるみたいに
夫にあんまりなことをいうと
びっくりされるのはわかってるんですが
こっちも疲れてるので、
だんだん言葉がきつくなります。
私は若いとき、結構長い期間
ブルーカラーのオジサンたちと
丁々発止で
ケンカしてきた経歴がありますので
こういうのになると、
なんぼでも口からでるのです。
あの頃と今の違いは、
昔は「絶対負けへんで!私のほうが絶対正しい!」と思ってたのが
今は「別に負けてもえーけど、
言うことは言うとかんと!」に変わったことです。
「うるさいわ、天なら天らしく光ってろ。
大体、天が上で地が下って誰が決めたあ?
光を受け止めてくれる地があるからこそ
上とか下とかいう概念が出来るんだよ。
一人で”天”ができるか!
それからもっというと、そもそも天というのは、、、」
夫は急いで、
私のそばから姿を消しました。
毛の逆立った猫のような私の
そばによってはいけないと判断した模様です。
黄金色のキムチが
そんな間にも次々と詰め込まれる。
タッパーはどんどん埋まっていく。
合間に小ネギのキムチもつける
白菜は午前中に
すべて終わったので
一旦食事
いましがた漬けたキムチも皿に上がります。
これは一年漬かったキムチでサバを煮たもの
こういう食べ方をすると
漬かりすぎのキムチが
なんともおいしいんですよ。
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