こんなこと、あんなこと

韓国の家庭のことはすべて嫁が?2012.12.20

백강 문정사랑 2013. 10. 2. 14:46

おはようございます。


 と元気に言いたいのですが


 私は今日はヘロヘロです~



  なんでかというと


 昨日、親戚の大きな祭祀があったので


 やることやって


 家に帰ってきて寝たのが午前二時を過ぎてました。



 夫は今日もちょっと遠出の講義なので


 午前6時に起きて急いで出て行きました。



  うちの親戚の祭祀は、一年に数回あります。


 すべてに出なくてもいいのですが


 今回のは数年前亡くなった義父の祭祀なので

 

 ソウルの親戚たちも


 すべて集合です。料理も盛大に作ります。



  昨日は大統領選挙で学校などは休みでしたが


 病院で働いてる人などには、関係のない休みです。


 午後五時に仕事が終わったその足で


 ソウルから祭祀に降りてきて


 数時間だけを祭祀のために田舎に過ごし


 急いで真夜中の道を親戚たちは、ソウルに帰っていきました。




 秋夕や旧正月にくらべて


 料理を作る量は減らしてもいいのですが


 (なぜなら家族たちが、長居するわけではないから)


 うちの長男の嫁さんは


 いつもいつも「手が大きい」。



 ジョンの材料を山のように買い込んできてしまった!ので


 結局昨日も私はすわりこんで


 三時間以上を


 ジョンづくりに費やしました。



 ジョン作りも終盤に差し掛かった頃、


 うちの夫は私の横にごろんと寝転び


 女の輪の中に入って話を始めました。


 

 うちの義母の誕生日が近いので


 その時はどういう形で祝いをするかという


 話になっていました。



 その日付をですね、


 うちの夫なんかしっかり覚えてないのですよ


 親の誕生日ですよ!


 旧暦だから、毎年動くからというのもありますが。


 

 それで私は夫に

 

 「あんた親の誕生日もしっかり覚えてないなんて!」というと



 横にいた姉さんたちが


 『韓国では義父義母の誕生日は


  嫁が覚えるもんなのよ!」


 といいます。



 そうです。義父義母の誕生日も、先祖の祭祀の日も

 

 嫁がチェックして、嫁が動くのが韓国なのです。



 しかし!そんなこと言ってるから


 韓国で「嫁」になろうなんて人が


 どんどん減ってるのです!


 嫁にすごい負担かけて


 無理させてるから、


 志願者自体がもういないわけです!



 

 つい私は


 「ちが~う!


  生んでもらったのは息子なんだから

 

  自分の親の誕生日の主導は、


  息子が握らないといけないですよ!


  なんで記憶してないのが嫁の責任?わけわからん!



  祭祀だって、夫たちにとっては


  小さいとき可愛がってもらった


  祖父さん祖母さんの祭祀なんだから


  日付けのチェックくらいは


  夫たちにやらせないと!



  男の怠慢もいいとこですよ!


  嫁がこうやって体動かして


  山ほど料理作ってくれてるなんてことは


 この時代、もう常識じゃないですよ。


  ちょっと!あなた聞いてんの?」



 とガーガー言ってたら


 姉さんたちが


 「そういうもんなのよ」


  と口々に言う。



  そういう風に「そういうもんだ」と


  広いココロで受け止めてくれる心根の良い嫁が多いからこそ、


  我が家の祭祀はこうして続いている。


  あんたら、ええ嫁もろたで!


  お買い得や。



私は昨日祭祀に行く前に


 市場で魚とニワトリを買った。


 「祭祀用にしめてください」

 

  私の目の前で


 にわとりさんの首がスパッと落ちた。


  (祭祀用は首を落とさないはずなんだけど

 

  ここのお店は落としちゃった)



  私はそれをみて


 何で死んだ人のために、

生きている命を殺生するんだろ?


 と不思議に思った。


 

 先祖まつりの方法はいろいろだろうけど


 一般的な韓国のお膳は


  肉も魚も上がるモンな。


 仏教式ではあかんのやろか?死んだ人が嫌がるの?




  この大量の料理を作る費用のことで


 うちの家族の嫁たちは


 いつも静かに揉めている、、、、、


 

  実際に頭を付き合わせたときはそんな話は出ないけど。



  私は祭祀という言葉がくると


  すぐに連想するワードが、


  「揉める!」なのです、、、、


  なごやかな家族の団欒のひととき?甘いわ!



  長男の家庭に経済力と強いリーダーシップが


  あった時代ならともかく


  そうではなくいまや兄弟横並びの時代。

 

  いや、並んでるくらいなら、まだいいんだけど


  横並びどころかいっそ長男がすべての面において


  劣ってるなんてことになったら


  『祭祀」というシステムを維持していくのは


  簡単なことではありません。



  あーあ。しかし今年も終わった。


  夫に、ガーガー文句を言いながら帰途に着き


  夫は、「はいはい」と笑って受け流す。



  でも車中の夫の話で


  むちゃくちゃ面白い話があったから


  「それおもしろい!面白いから許してつかわす!」


  夫は


  「ありがたき幸せ!ははっ!」




  まあ、こうやって親戚のことで


  夫に直接文句をいってる限り、

 

 夫が可愛げをもって


  「どーもすみません」と言ってる限り


  それなりに月日が過ぎて祭祀が近づけば


  「またやるか」となるモンです。


 うちの夫は『生きていく能力」がとても高い人だと思います。