こんなこと、あんなこと

夫が倒れたら2013.2.6

백강 문정사랑 2013. 10. 4. 15:53

なんか不吉なタイトルですんません。


  うちの夫は元気で元気で


  まわりの人をうちの夫のせいで


  癌にすることはあっても


  本人はおそらく『癌』から遠いだろうと


  思うほど気楽に生きているひとなので、


  うちの夫は『倒れてません」


 

  倒れたのは夫の友人

 

  すごく生真面目な自営業者です。


  親切丁寧なカレの店の営業はかなり順調で


  でも商売人なので


  夫の友人は平日毎日、小さなお店に入ったきり


  どこにもいけません。ずっとお客さんの相手です。


  


  去年も一度、夫の友人は、


  いきなり倒れて死ぬところだったらしい。


  それはそれで回復したのですが


  先日も夜中に痙攣を起こして救急車で運ばれました。


  それが何度も続いたそうです。


  といっても、精密検査でどこが悪いという明確な問題点は出ません。



 

  私はその夫の友人の唇が


  見るたびに、いつも大きく腫れていたのが


  気になっていました。


  粘膜が腫れてる、、、生殖器系の問題かな


  でも、そうなるとちょっと失礼でそれは私からは言えんな、、、と。


  


  そして、「この仕事、お金は入るだろうけど


   ストレスが多そうだねえ」と


  いつも夫と話していました。




  だから今回倒れたって聞いて


  『やっぱストレスが多いんじゃないか?」と


  いう印象が。


  店を閉めて


  ゆっくり休むことができればいいのですが


  カレの店は、カレの持っている資格がないと出来ない店


  店長がいないと営業が出来ません。



  まあ、それでカレの奥さんが、うちの夫に


  「どうしよう!」となきついてきたそうです。




   私が夫に


  「あ~そりゃ奥さん不安だわ


   だって、その奥さんが店を回せるわけでもなく


   経済的なものは、夫が店に立つことからしか始まってないわけだし、


  つまり、夫に倒れられたら、


  一気に生活が激変しちゃうよね。


  子供を塾にも行かせられない。



  夫の体が心配っていう気持ちにプラスして


  自分たちの生活基盤まるごと揺れてるから


  だから、さらにさらに不安だろうね。目の前まっくらよ、それ。」



 


  とってもお金まわりが良かったこの家庭、


  子供の教育はすべて「外注」である。


  



  ご主人が店を占めて


  一年休む!とか出来たら良いんだけど


  多分難しいだろうし、


  休んでたところで、ご主人は


  「俺が稼がないと家族が、、、」と思って


  さらにストレスが溜まるかも。




  これって、別に自営業者の方たちだけじゃなくて


  サラリーマンでもおんなじ。


  収入が入ってくる道が、夫一本しかないから

 

  本人が病気になっちゃうと、大変になる。




  去年旦那さんが倒れたときに


  奥さんの方が資格取る勉強して


  二人で店まわせるようにするとか


  奥さんのほうに経済力を立てる道をもつとか


  そういう努力があったら良かったね。


  


  そしたら今回ご主人さんが倒れたって


  「あんた、元気になるまで

  気楽に寝ときな!」って


  言える筈なんだけど、、、


  もうちょっと準備していたら、、、




  うちの夫は


  「俺が倒れても、うちの家庭になんのトラブルもないだろ?」と


  聞くので


  「多分ない!


   あなたがストレスで倒れるということは


   まずないだろうけど


   倒れたところで、


   別に問題ない!


   だって、うち、子供の教育


   ほとんど「家庭学習」だからさ、お金かかってないもん。



   あなたが倒れて収入が増減しても


   子供の学力にたいした差はないよ。




   私の家事負担が増えるくらいかな?


   勝手に倒れてろって感じよね、気楽でいいでしょ?


   でもオシメかえるのとかはヤダなあ


   三食ごはんあげるのも正直めんどくさいなあ


   長期の介護は嫌だ。」


  と私も正直に返す。


  



  うちの夫はもともと「重いもん」を背負ってないのです。


 なんで背負わないといけないの?って感じで


  韓国人なのに、、、末っ子の気楽さ。



 


  「祭祀?? 出来る人がやればいいじゃん。


   やれないならやめりゃいいじゃないか。


   なんでそんなことで悩むわけ??」



   とむちゃくちゃ簡単です。


  まるで日本人のように


  「無ければ無いなりに暮らそう!」と


  言う人で、あんまり見栄を張らない。



   私は結婚当初、もうちょっと責任感持ってくれよ!と


  「夫なんだから!」とか


  「父親なんだから!」と


  思ってもうちょっと自覚を持ってほしいと


  昔はおもってたんですけど


  まあ、そんなもん、


  持ちすぎると


  夫の友人のように


  重すぎて倒れちゃって


  結局一家を支えられなくなる~ということも起こりうるということが


  15年経ってみて、目の前に事実として突きつけられました。




  夫の家が財産もちであるとか


  夫がでかい会社で仕事をしているとか


  夫が定期的収入のある専門職であるとか


  まあ、そういう条件って、よくみえるけど


  それって、この時代にあっては


  「結婚するための堅い条件」じゃあないのねえ、、


  と思います。



  夫の友人はいろいろ回復に向けて


  いろいろやってるみたいですが


  これを機に、パパ一本にしがみついた家庭の構造を


  改革する良い機会ではないかと思います。