先日の旧正月の話の続きを、、
もう終わったので
旧正月の話なんて読みたくない方
鳥肌たっちゃう方は
どうぞスルーしてくださいね。
私がなんで今回の旧正月のことをこんなにつらつら書くのかというと
まあ、やっぱり かなりダメージ受けたからだと思います。
私の家は嫁五人だけど
田舎に住んでいるのは私ともう一人の嫁
このもう一人の嫁さんと一緒に
旧正月の前日にジョンを焼いておくことになった。
そうすれば、みんな集まったあと
それほど、「料理」に気をとられなくてすむ。
自分たちも一緒に遊んだり、しゃべったりできるしねと。
ジョンは焼いてる時間が長いだけで
料理自体は単純な過程を繰り返すだけだから。
一度これを外で買ってきてお供えしたことがあったのだけど
それを知ったシオモニがむちゃくちゃ
いや~な顔をして
嫌悪感を露骨に表したので
それ以来その手は使えないということになった。
だから田舎に親戚たちが下りてくる前に
これだけ先に二人でやっちゃおうよ。
ということで、我が家でやることになった。
もう一人の嫁、四番目の嫁さんには
まだまだ小さい男の子が三人いる。
この子供たちのじっとしてなさというのは
すごいレベルで、
あれもこれも引っ張り出しては
何であっても口に入れたり
とにかく目が離せない。
この子達が田舎の水溜りで
靴をコップ代わりにして
泥水飲んでる姿を目撃したことがある。
やたらおなかを下すことが多く
体の調子の悪い期間がやたら長い子達だったのだけど
それをみて納得した。なんだ自浄作用か。
ママに「知ってる?」と教えてあげたら
『げげ!」と驚いていた。
目が離せない時期だけど、とても手が届かないようだ。
うちのスンギくんは男の子にしては
かなりおとなしい。
この子がいるために
「あ~ あれも出来ないこれも出来ない!」ってことはあんまりない。
あるとすれば「長期外泊」がやりづらいくらいかな。
その三人の男の子の動きようは
多分スンギくんが10人いるよりも激しい。
うちの長男と長女は広い心で
赤ちゃんたちの行動を見守ることはできず
ましてやお守りなんか、できないから!という感じだ。
彼らが帰ったあとで「うわ~あれもこれも壊れてる!!」と
すごく嫌がる。 ので、最初からたいした協力は期待できない。
私たち末の嫁二人は、
この子供たちに夕食を食べさせながら
おやつをあげながら
ジョンを焼き始めたのだけど
ジョンを焼くことよりも
如何に、この人たちに邪魔されずに
仕事を遂行するかが大問題だった。
もうすぐうちの夫が帰ってくる。
うちの夫が帰ってきたら子守りくらいはしてくれる。
もうちょっとの我慢だ。
がんばろうと嫁二人でジュージューやってたら
うちの夫から
「ごめん、家に帰れん!」の電話が!
「なんで!
あんたこの状況分かってそんなこと言ってんの!!
あんた これだれの家の祭祀料理の支度してるのか
分かってんの?」
「うん、自分は分かってる。ごめん。
だけど今ソウルから降りてきた
上の兄さんにつかまっちゃって
いまからなんか食いにいこうって拉致された」
という。
夫の兄のうちの一人、その人は
家庭の内部の動きをまったく理解しない。
嫁にはすでに
「家事協力なんてあるわけない」と放棄されている。
かといってうちの夫まで連れ出すな~~
うちの夫は立派な子守要員だ!
馬鹿~ シスギ(夫の兄さん)の大馬鹿あ~~!!
だれの家の祭祀やあ!!
自分のおなかがいっぱいになったらおしまいか?
こっちのお腹は?? この人の気しらずう!!
夫の協力もなくなってしまい
それでもう上の嫁さんには子供と一緒に帰ってもらい
私が残りのジョンを焼いた。
家が一気に静かになったのでずいぶんはかどった。
次の祭祀からはもう一人で焼こう、、、
子守がない分仕事がはかどりそうだ。
控えよう控えよう、量を減らそうといいながらも
結構な量になったし、結構な材料費になった。
なんでかというと、、、
夫の姉さんが近所に住んでいるのだけど
その家の分のジョンまで焼くことになってしまってたから。
今回のお供え餅「トク」は姉さんの家からくることになっていた。
やたら贈答品の往来の多いそのうちから
梨だのりんごだのも、もらうことになっていた。
といってもその「トク」のもとになるもち米は
こちらから持っていったものだから
ただ『もらっている」わけではないのだけど。
とにかく親戚がこうやって近所に住んでいると
なにかと理性的に『割り切れる」もんではないので
あっちに世話になり、こっちに世話になりの「もちつもたれつ」で
動いているのが田舎だ。 かかったお金をきれいに『分ける」のも難しい。
私たちが嫁二人で
旧正月の前にジョンを焼いておくということになった
話はすでに姉さんの耳にも入っていた。
そうなると、商売で忙しいその姉さんの家のジョンは
どうなるの?という話が当然のようにでて、、、
「忙しいようなら焼いておきましょうか?」の言葉を
出さないわけにはいかないという、、、この辺が
親戚づきあいの難しいところなんである。
それで今回の相棒である上の嫁がそれを口にしちゃったので
(それくらい軽く言えないと、田舎で生きていけない、、、、から
あ~仕事が増えると思いながらも口にでるようになるんである、、、
それくらい「目端」を利かせないと
口の悪いアジュンマたちの中をわたっていけない。
とてもとても責める気にはなれない。)
簡素化するために、先に焼くことにしたのだけど
簡素化どころか、増えちゃったよ。
私たちは自分たちの家のジョンにプラスして、
もう一件分のジョンを
じゅーじゅーやってたわけで
えらく大量になってしまったのだ。
赤ちゃんたちがわんわん言ってる中で。
もうその久しぶりの泣き声で頭が痛くなってきた。
油にまみれて、ようやくホットプレートの電源を
抜けたのが晩の11時。
私たちが準備し始めたのが、午後4時だったと思う。
油の飛び散った台所を、子供たちが寝たあと拭き掃除した。
その次の朝、
朝寝坊している私に、
『お前は祭祀の前日の朝だというのに
なんて準備の悪い。なんでさっさとおきて出発しない?!」
と怒る。
それをしたくないから、前日から仕事しておいたんでしょう!
嫁同士で料理の段取りの話はついているからほっといて!!
と言ってるのに
夫は機嫌が悪い。
朝食後、おなかがいっぱいになって
理性的に考えてみたら
自分が怒るべきではないところで
怒ったことにうちの夫は気がついたらしい。
ぺこぺこと謝る。 もう遅いわ!!阿呆!
うちの夫は
とにかくあんたたち、この祭祀において
どれだけ「嫁」の力に頼ってると思ってるの??
男のやることってラスト部分氷山の一角だけじゃない!!
ジバンの文字書くくらいなら、あんなもん私でも書けるわ。
何枚でももってこい。
料理、自分でやれないんだったらせめて邪魔すんな。黙ってろ!
一体祭祀の料理がどうだとか
あれが出来てないとかこれがどうだったとか
あなたたちにそれをうるさく指摘する資格があるとは
私にはまーったく思えませんが!!!
祭祀は親孝行の指標になんかならない!
絶対ならない!
ホントに、先祖のことを思って
先祖を喜ばせたいんだったら
私たち子孫がこの現世で
「しっかり幸せに生きてる姿」を見せることが一番だよ。
魚の頭の向きだの
お膳にのっける数だの
餅の形なんかは、すべて後世からの
意味づけ!
そのほうが、なんとなく良い感じでの積み重ね。
でも初期ではか限りない試行錯誤があったはず。
いまだって試行錯誤してはいけない理由なんてない。
歴史ってとまってるんじゃなくて
流れ続けてるんだから。
だから、今やってる人のことを
批判してはいけません!
ということをかなり前面に出して主張する私に
メンと向かって文句を言う人は
だ~れもおりません!
正直私は
それほどたいしたこともやってないのだけど
ちょっと関わるだけで
こんなに大口を叩く。
うちの長男の嫁こそ、
もっともっと大口叩いてもいいはずなんだけどなあ
と心から思う。
「長男の嫁として当然!」が自分のなかにまで染み込んで
「あれも出来てないし、これも出来てないし!」
と自分から思ってしまうのかもしれない。
私は韓国生活が今年で15年目になる。
だけど一向に、そういう価値観が染み込みません!
見事に「私日本人だし!」という開き直りが出来ちゃってて
『知ろう」という尽きない好奇心は枯れないけれど
韓国人と同化しようという気持ちはてんでない。どーせ出来ないし。
なんか言われたら口では『はい」といいながら、心は「ふん!」
こういう人が波風立てず
嫁入り先でそれなりに受け入れられちゃってるのは
私が最初から「外国人だしね」という開き直りがあって
「どうせ韓国人じゃないから
韓国人ではいえないことを知らん振りして言えるし
、出来ないこともできるってメリットもあるし」
という部分に希望を見出して
韓国の伝統行事に向かっているからだと思います。
韓国人に
「だから韓国人じゃないから、こんなことも出来ないのね」
なんていわれた日には
(だれも言いませんが)
「韓国人でもない私が、
韓国人でもそばに寄ってこないようなこんなことを
いまどきマメにやっているってだけでも
『大統領賞』モンですよ。あー私ってキトク
あれ?お宅の娘さんどこに行ったんですか?
そういえばぜんぜんお手伝いとかしないんですねえ?」
次の代はどうなることやら
大体韓国女性の家庭内での不満がたまって
それを家で見ている女の子たちが
結婚への希望をなくしていくという
不のスパイラルが確実に存在するからこそ
現代韓国の非婚率の急増が問題視され、、、」
とでも言ってやればいい。 ほんとのことだもん。
くらいの気でいて、首をぐぐっと持ち上げて反り返ってると
それがなぜか伝わるのか
誰も絡んでこない。
どころか逆に感謝され大事にされるという
不思議なことが起こるのです。 (えみこ)
「おまえはどうして、そう一言言ったら
10くらい反論が返ってくるのか?、、、」
と、いや~な顔をして聞くのですが
その答えは、たぶんこうです。
韓国の何かに関して
私が即座に10くらい文句を言うのは
100以上の具体的な不満を抱えているから
多分言語化されるのが10くらいになるのだと思う!
なのでした、、そういう人に「韓国の良さ」を
説得しようという元気な人は
私の周囲にはあまりおりません、、
かみつかれたくないから、、、
そう思うとうちの夫はなかなかチャレンジャーですね
私にむちゃくちゃ怒られるのが分かっていながら
かかって来るのですから
うちの旦那の好みの女性というのが
「弁の立つ女」なんですと。
だからがーっとまくし立てる姿を見たくて
こんなにちょっかい出すのだろうと理解してますが。
かといって赤ちゃんたちは
晩の9時を過ぎたら眠くなってぐずりだした。
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