こんなこと、あんなこと

田舎の学校はお得?2013.3.16

백강 문정사랑 2013. 10. 5. 12:04

夫が近場の高校と「郷土史」に関して


 やり取りすることが多く


 そのせいで、先生たちと話すことが多いようです。



 我が家から歩いて10分の名門コチャン高校〈日帝時代設立)は


 去年、ソウル大合格者を二人出し


  ヨンセ、高麗大にもあわせて五名を輩出。


  ソウル圏の大学に30名以上を送りました。



  全羅北道の国立大学である全北大学にも合格者が


  30名以上でたということで


  2012年の成果としては、これは全州の高校よりも


  条件が良いという評価を受けているそうです。



 なぜ、大都市の全州よりも、農村のコチャンの高校の方が

  

  ソウルの大学へ送る人数が多くなってしまったのか?


  という疑問に関しては




  現在、韓国の高校での学力評価が


  「絶対評価」ではなく


  「相対評価」になっているためらしい。


  

  だから絶対評価では


  都市の学校にかなわない高校の学生でも


  相対評価で内申がつくから


  農村の高校の生徒は最初から「上げ底」される。


  その学校での優等生であればいいわけで。



  全国テストの平均点で言えば、「都市」の生徒のほうが

  

  高得点をとっているのに


  なぜか合格したのは地方の生徒 


  ということが起こってしまうのだそうです。



  「え!それってすごい不平等ではないの?」



  と私が夫に聞くと


  「不平等だけど、農村漁村に与える恵沢として


   現在のところそうなってるんだよ。」



  「え!それじゃあ、都市の生徒でも


   すごい上位にいない限り、


   地方から上がってきた優秀な生徒に負けちゃうじゃない


   ソウルにいないと!ってしがみついて


  すごく土地代の高いとこに住んで、


  高額の塾代を投資してても都会の中位じゃ


  ソウルで行く大学もないって話でしょ? 」



  「ソウルでも一流大ばっかじゃないから道はあるだろ。


   まあ、だからその不平等を是正するために


   入試を査定する制度ができただろ。


  でもあの人たちも地方の子どもに『創造性』があるとして


   ジャッジを地方の生徒に有利におろすことが多いって

   

   あの高校の先生が言ってたぞ。」



  という。



  「え~、よくわからんけど、フビョードー!!


   なんかすっきりせんなあ」


  しかしうちの夫の顔は明るい!


  韓国人は『社会は不平等で当たり前!」という認識が強くて

  

  そこからどうやってその網の目を潜り抜けるかを


  考える人が多いので


  私みたいに『制度がおかしいわ!」とか言わないのかも。


  


  

  「いやあ!田舎に帰農して良かったなあ!!


   うちの子が大学にあがるまでの数年間あれば


   大学入試に必要なスペックは、かなり準備できるし!



   これがまた高校生が『郷土史」に関わるってのが、


   ずいぶん高い評価を受けるらしい! 

  

    俺の専門だモンなあ!!」



  とうちの夫は楽天的に


  ガハハと笑う。



  私が雑なのに比べて


  うちの夫はマメである。


 子どもたちの小さい頃からの写真もすべてこの旦那の手による。


  おそらく彼が本気で子どもの


  『大学入学のための実績作り」を始めたら


  すごく立派なものが出来上がると思う、、、



   といっても、結局は子どもがどっちの道に行きたいかは


  私たちにはまだ分からないこと。



   私が日本人であって、韓国の受験にはわからないだらけのことが


  多いので、どうしてもこの辺は夫に頼ることになる。


  実際夫の周りにいるのは『教育関係者』が多くて


  それも『現在進行形」の田舎の教育情報をもっているので


  ありがたい。




  私たちは去年娘の成績ががくんと落ちて


  夫婦で暗い顔をしていると


  個人的に親しく付き合ってる中学校の進学指導の先生に


  こういわれた。

 


  「あの~。全然落ち込む必要ないですよ。


   トップでない限りは


   先生の目からみたら


   ビリも中位もすべて同じ子どもに見えますから。



   あ、それと付け加えて言うと


   中学の成績と高校の成績にもたいした関連はありません!」



  といわれて、さらにショックを受けたのですが


  あとになって考えると


  その言葉は実に、実に真実でした!



   結局、娘は放置しておいたら


  勝手に「恥ずかしいから』勉強を始めて


  今年二年生に上がる前には


  EBSのネットでの独習をすべてやってしまった。


  買ってはおいたけど、まさか全部やるとは思わなかった。


  「なんだか今年は妙に数学が簡単だ、、、」と言っている。


  そりゃそうだろう、、、



  うちの娘が去年、


  数学でひどい点をとって


  「数学不振児用」の補習を受けていたところ


  知らない子に


  「あんたそんな頭良さそうな顔して、ここになんでいるの?」


  と言われたんだそうだ(大笑)



   うちの娘は確かにちょっと『知的」な顔をしている。


  多分奥目だからだ。

 


  そして図書館にしょっちゅう出入りしていて


  片手に本をいつも分厚い本を持っているので


  勝手に周りから「優秀なお嬢さん」と思われているが


  数学があんまりできない。科学もそうみたい。


 

  そのギャップを人から指摘されて


  死ぬほど恥ずかしかったんだそうだ。


  

  まあその「不振児」用補習というのが


  かなり丁寧に教えてくれているようなので


  「今年も是非入れてもらったらいいじゃない!」と


  夫婦で薦めている。そこでええやないか。




  こんな、、子どもを


  大して優秀にも育てられてない私えみこが


  しかもソウル在住でもないくせに


  なにが『ソウルの教育ママ」ってタイトルで


  ブログ書いてんだ??


  と思わず自分突っ込みしているのですが


  まあ、『教育は長い目で」と


  ご理解くださる暖かい読者の皆様の深いお心に甘えて


  子どもにまつわるいろんなこと


  韓国の学校に送りながら


  どうだってことを個人的に書いております。



  こんな、、中学校の数学でコケているうちの娘が


  この韓国で、塾も行かない学生時代をすごして


 もし、ホントに名前のある大学にでも入れでもしたら


  そりゃすごいなと思いますが


  さて、さて、そのご報告ができるのでしょうかね。



  私にはうちの子どもの将来のことは

  

  まだ、分かりません。


 (もしかしてうちの旦那が

  受験情報戦をがんばちゃって、子どもが

  すごい有名大にはいっちゃうってことも 

   あるかもしれません。


うちの旦那さんは、人の受験の助けはすっごくいっぱいしてきました)


  


  でも、私はオンマだから


  ただ、ちゃんとそのとき、そのときの生活のことに


  責任をもってあげられる様ではありたい。



  夫と子どもに


  いろんなおいしいものを作って、暖かい部屋で眠らせて

 

  洗濯した服を用意してあげられるように。


 


  私の存在が、『子どもの行く末」の妨げにならないように。


  子どもがちゃんと『自立」できるための


  助けになれるように。



  それだけを最近では考えています。


  それをするためには、


  『私が私として、


自分の人生をちゃんと

 生きることだ!」と。



 夫でさえも、私に惚れ直して黙って付いてくるような


  そんな「いい人生」を私が送ることだ!と。



 かといって、さあ営業活動にでようかって話ではなくて


 あくまでも「精神的に自立した人間になりたい」と

  

 いう話です。




  つまり、、現在子育てに関して


  行き着いたところは


  『余計なことせんとこ、、、、」


  という感じで、


  韓国オンマ歴13年、ずいぶん肩の力が抜けてきたようです。