伊藤和麿 「腰痛はアタマで直す」 集英社新書 を紹介します。
「姿勢のクセ」が分かれば、腰痛の再発は防げる!
腰痛の本当の原因は慢性的な不良姿勢と誤った日常動作。
まずカラダの仕組みや重力との関係をアタマで理解すること。
誰にでもある姿勢のクセを改善すること。
姿勢矯正のプロが根本から説明する、
目からウロコの腰痛改善理論。 ー 帯よりー
ということで、これはダイエットの本というよりも
歪まない姿勢を作るための本ですね。
でも読んでみるとどの専門家も
同じことを言っているようです。
タイトルの「腰痛はアタマで直す」というのは
腰痛の仕組みを理論的に理解するということと
アタマの角度に象徴される姿勢からのアプローチという意味です。
正しい姿勢というのは要は骨盤の角度の問題です。
ウォーキング本などでも、同じことが言われてますが
いくら歩いても基本姿勢が間違っていると効果が薄い。
じゃあいつも正しい姿勢でいないといけないのかという質問には
「正しい姿勢というものを知って時々戻せばいい」ということです。
バレリーナやモデルさんたちは一見姿勢がよく見えるけど
あれもかなりカラダに無理をかけているそうで
その分筋肉に過剰な負担が掛かっている人が多いとのこと。
本の中でこういう姿勢が理想的な姿勢だと紹介されています。
正面からみて横から見て、パンツのラインで確認する方法など。
この先生も元スポーツ選手です。
サッカーのプロだったそうなんですが、腰を壊して引退。
その後何故一般の腰痛治療は効果がないのかということを徹底的に研究したそうです。
カラダに関心を持つ人って自分の体験が下敷きになってる人が多いですね。
その結果として、自分なりのメソッドが誕生。
それでやはり正しい姿勢のためには
意識する部位があります。
その部位を意識するための運動がいくつか紹介されてますが
どれも簡単なものです。
そしてこの本がいいのは
私たちたちがパソコンの前に座っている時間が長いという
現代の日常生活を考慮しての歪み対処法があることです。
簡単に紹介すると
まず50分に一回立ち上がってカラダをそらせる。
肛門を締めて両手を上に組んで。
立ち上がるときも徐々に脊椎を前にだしながら。
それから座っているときに足の下に台を置くことを勧めています。
そうすると、着席時の脊椎の傾斜角度が腰に負担のない角度になるそうです。
高さとしてはだいたい電話帳が2.3冊になりますが
太ももとふくらはぎの角度が100度くらいになるのが理想だそうです。
これで腰の状態がよくなった会社員がたくさんいるそうです。
また、足を組んでしまう癖に関してのアプローチがあります。
足を組みたくなるということ自体もう歪みがあるので
その上に足を組むと左右不均衡がもっと広がるのでやめた方がいいのですが
なかなかやめられない。
組んでしまう側の足のお尻の下にタオルを重ねて敷いておくと
高さが均衡になるということです。
生活でできるケアがたくさん入ってるので
腰に問題のある人はこの本すごく役立つと思います。
腰の本ですが、この本で推奨されているただしい姿勢というのは
結局あちこちで言われている「痩せる姿勢」と同じです。
美容と健康は切り離せないんですね。
この本も理論的なアプローチの面が強くて、どちらというと硬いです。
蓮見カノンさんの「7秒で腹は凹む」と
雰囲気はちょっと似てまして、どちらも男の人が読むのに向いてるかもしれません。
ほとんど字ばっかりです。
方法論的なことを長々とかきましたが
簡単に言えば、腰に筋肉のインナーコルセットをつけているつもりで
何かをする前に腹に力をいれろと言うことでした。
整体指導でもよく聞く事です。
最近の人間はそれくらい
「ハラに力が入ってない」ということなのでしょうね。
ここから先はとても個人的な話です。
私自身が20代前半に腰痛で入院した経験があって、
腰が痛い!辛さと、何もできなくなってしまう不便さを痛感しました。
(私の主治医のおじいちゃんはそのときはすでにお星様になってしまっていたので)
だからこの本を読んだとき、
「これは在韓で腰痛もちの日本人にはすんごいいい本だ!!」と思いました。
私の腰痛に関しては担当の整形外科の先生が
「あんたの腰痛は結婚したら直る腰痛だ」と予言していたとおり(一体何それ?)
結婚後は一度も痛まないので、最近は意識が薄れているのですが。
腰痛、特にぎっくり腰なんかになってしまったら
くしゃみをしてもせきをしても激痛が腰に走って、
そのたびに涙がこぼれるほど痛いんですよ。
出産なんて腰のあの痛みに比べたら軽いもんでした。
一日で終わるし。
一度やった方はもう二度とあんな目に逢いたくないと思ってるはずです。
だから予防予防。
そして体型的なことなんですが
私はふくらはぎに比べて太ももが太く硬くてパンパンです。特に前面が。
なんでだろうなあ と思っていました。
ところがこの本になにげにさらっと書いてありました。
こういう人は三大不良姿勢の「反り腰」と呼ばれます。
必要以上に腰椎のそりがつよくて仙骨の傾斜が強い。
下腹部を使わずに太ももの前面でバランスをとるため
太ってもいないのに太ももの前面がパンパンに張る。
そのため逆に尻は垂れ下がる。
しかも腰をそらしたまま胸を張ると腰部の緊張が高まるため
無意識に肩で緊張を取ろうとする。
反り腰の人は内股でややつま先に加重している。
重心線が前に移動して前のめりになる。
という内容が書かれていたのですが、
もうこれは一言も漏らさずすべて私のことでした。
ハラに力が入ってないから
他のところに負荷が掛かってるということです。
私は疲れると必ず肩が痛くなります。
肩を使うようなこと何もしてないのに、何故いつも肩なのか?と
これも不思議に思ってました。
その疑問が一気に氷解。
ここまで見事にその理由を書いてあった本は
美容健康本オタクの私にとっても初めてでした。
長々とかきましたが、いい本です
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