横浜の「えの木亭」という
西洋館風の喫茶店では
バラの香りのコーヒーを
出しているそうです。
私は飲んだことがないのですが、
一度これを口にしてみたいなあ という人がいたので
ネット検索したらこれが出てきました。
ネット購入も可能なようです。
コーヒー自体に焙煎の段階で、バラの香りをつけているのか?
それとも、出来上がったコーヒーにバラの花びらかなにかを混ぜているのか?
というのが 彼の疑問だそうで。
(ネット上に他メーカーのバラコーヒーが出てましたが、
それは乾燥したバラの葉を混ぜたものでした。)
ということで、私が今朝、日本の「えの木亭」に電話を掛けてみました。
「はい。えの木亭です。」 と感じのいい男性の方が電話を受けてくれたので
お伺いしたところ、
電話を受けた方は、なんかびっくりして(そんなこと聞かれると思ってなかっただろう)
「うちもメーカーから仕入れているので、そのあたりのことは、ちょっと分からなくて、
また時間を置いて連絡してくれたら、調べておきますので、」
ということでした。 誠実な対応ありがとうございました。 (^∇^)
日本の素敵なコーヒーショップの情報は
韓国のコーヒー専門誌でよく紹介されているらしく
そういう記事をよんでる韓国人にとっては
日本は 「憧れの国・ジパング!」のようです。
それでは、今日のインタビューは、
いつもおいしいコーヒーを入れてくれるチェ・ユンドンさん(29)です。
私は彼が教えてくれた淹れ方で
朝のドリップコーヒーを落としてみたのですが、
随分と濃く出るもんだなあとびっくりしました。
今までのはただ「水に流して」いただけだったのかしら?
どうぞ試してみてください。
ユンドンさんコーヒーの淹れ方は「韓日コーヒー比較考」の過去記事にあります。
彼はもともと、釜山生まれ、釜山育ちです。
その彼が現在全羅道という地域で
コーヒーショップ経営をしているというのはちょっと不思議でした。
なぜなら、
この全羅道と 釜山の間は近いようで遠い。
まるで日本と韓国の関係のよう。
いまだに全羅道と慶尚道の間の道は、国道か!と思うような
状態の悪い高速道路だし。
物理的距離よりなにより、お互いの心証が悪い。
ユンドンさんのお母さんは、全羅道に行って仕事をしたいという息子に、
「全羅道になんか行ったら、悪い人がたくさんいて、騙されたり酷い目にあったりするに違いない!!
行ってはいけない!!やめなさい。」
と最後まで反対したそうです。
しかし、このまま家にいたら、一生釜山しか知らない人生になっちゃうな、
それは嫌だと思ったユンドンさんは、お母さんを振り切って家を出たそうです。
その前段階として、軍隊生活での経験があったそうです。
釜山以外の山、川、韓国にはこんな世界があったのかと、驚き嬉しくなり
「韓国の多様性」に心惹かれたそうです。
結果、遠縁の親戚にあたるお兄さんを頼って、現在全羅道でコーヒーショップ経営をなさっています。
「全羅道で仕事始めてみてどうでしたか?」
「いやー、最初は慣れるまで大変でした。
先生の話きいてると(私のことね)、なんか釜山の人たちの行動とか、ものの言い方って
日本人と似てるんですよ。あまりストレートに出ないというか。
ところが、この全羅道の地方の方たちってのは、すごく率直じゃないですか。
しかも、自分は接客業が仕事ですから、そういう人たちと付き合わないわけにもいかないし。
どちらかというと性格が内向的なせいだと思うんですが、
まわりの方たちの言動に一喜一憂して感情が安定しませんでした。
とにかくそれが大変でしたね。 今はもう慣れましたけど。」
(韓国に住み始めた日本人嫁とおなじだ。)
「これからどうしていきたいですか?」
「実は今の店は、自分が設計したものじゃなくて、
人がやってたお店の権利を買ったものなんです。
だから100%自分の趣味には合わないところがあるので
できれば、将来的には、インテリアまで自分がこうしたい!っていうところまで作った店で
コーヒーをお出ししたいですね。 今はその資金を作ってるところです。」
「その未来の設計図はあるんですか?」
「あります!あります! 手があいたらスケッチしてますから。」
残念ながら、それは家においてあるということで、見せてもらうことは叶いませんでした。
「だから、日本のコーヒーショップとか、見に行きたいですね。
すごく興味があります。 いまのところ客商売なので店休めないですが」
「バリスタの免許って必要なんですか?」
「それを持ってなくても、コーヒーは出せます。
店の営業許可さえあれば。だけど、バリスタの勉強している人のコーヒーと
してない人のコーヒーは違いますよ。先生。
バリスタの免許持ってる店のコーヒーはおいしいです!」 (( ̄□ ̄;)
ユンドンさんの自信を感じる。
「自分は新しいコーヒー屋ができたら、自分で飲みに行って味を見ることもありますけど、
近所に出来た店の場合は、友人にテイクアウトを頼んで自分で飲んでみます。
そうしないと気がすまないんです。」
ということで研究熱心なユンドンさんの願いは
いまのところ『ローズフレーバーコーヒー』を口にすることなんである。
ここまで書いたところで、先ほどの「えの木亭」から連絡が入った。
「申し訳ありません、バラの香りの件、すぐには分からなくて、2.3日お待ちいただけますか?」
日本の方というのは、まったく律儀である。
そしてラストに「ユンドンさん 結婚は?」
「まだまだです! 結婚するのにもお金がいるじゃないですか。 ちゃんと貯めなきゃ!」
このユンドンさんの返事を聞いてくらっときた。
キミの世代のちょっと前の韓国人男性は、
あまりそういうことは考えてこなかったみたいだけど?
私の夫は結婚当初、まったくお金がなかった。貧乏学生である。
冬に一緒に暮らし始めたのに、オンドルをつける油代さえなくて、震えて冬を越したよ。
「なんで結婚資金くらい準備しておかないのよー!」 と責める私に
「金が出来たら結婚しようなんて思ってたら、いつまでたっても結婚できないだろう!
結婚と言うのは環境でするものじゃなくて、したいと思ったときにするもんなんだ!!」と言い返した。
「貴様は動物かあ!!! 」と。今となっては笑い話ですが、実話です。(^_^)v
物腰柔らかく、言葉遣いがソフトで、相手の立場になって考える
客観性を備えた韓国の20代の男性という存在を目の当たりにして
「韓国の男も変わったなあ、、、、、」
ユンドンくん、インタビューありがとうございました。 (えみこ)
(追記)
私がわざわざインタビュー対象を探して、アンテナを立てているわけではないでのすが、
フランスから移住してきて、二年前から我が家の近くに住んでいた!という日本人女性にばったり遭遇。
お子さん達はフランス語しかできなくて、最初大変苦労したそうです。
仲良くなったらまたここで紹介します。
'インタビュー' 카테고리의 다른 글
プロ家庭教師 経歴12年! (中学数学)(2011.6) (0) | 2013.09.03 |
---|---|
1960年代発の韓日カップル(2011.6) (0) | 2013.09.03 |
韓国女性の結婚観(2021.3.14) (0) | 2013.09.02 |
崔敬仙女史(2012.3.14) (0) | 2013.09.02 |
韓国セレブインタビュー(2011.3.14) (0) | 2013.09.02 |