こんなこと、あんなこと

タバコ栽培が嫌で学者になった夫(2011.6)

백강 문정사랑 2013. 9. 3. 14:39

うちの夫はよく言います。

 「自分はぜえったい農業はできない!」


 

 「なんで?」


 

 「小さい頃に、たばこの収穫さんざん手伝わされて、身に沁みた。


 

 自分は将来農業を職業にして生きていかないと決意した。」



 

 というくらい、タバコの栽培というのは、手間が掛かって大変で


 

 夏はもう地獄で、、、、 云々という話を何度も聞きました。


 

 うちの夫を学者にしたのは、小さい頃の過酷な農業体験の反動だったのか?



 

 ということで たばこの葉です。



 

  



 

  私達夫婦が都会から田舎に下りてくるときに、


 

 これからどうやって生活するかということは大きな問題でした。



 

  夫の文化事業が柱ですが、これ現在収益性があまりないので

 

  他の経済手段を立てておかねばなりません。



 

  私も出来ることは出来る限りやってますが

    (翻訳・通訳・貿易コーディネーター・執筆・日本語教師・教材製作、、、って、忙しすぎるわぁ!!)


 

  収入の口は多いほうがいいではありませんか。 なにしろやりたいことがたくさんありますから。


 

 

 その一つとして、夫は


 

 「植林」 をやっています。 大きく見るとそれ農業じゃないのか?と思いますが


 

 夫、 「木」は良いそうです。 


 

 

 



  

 こうやって入荷した木を



 

 

 

 「よいしょっと」


 

 移動させて、植えます。


 

  


 

 そして水をやります。


 

 この水をやるというのは、ジョウロでちょろちょろとか、雨が降ったからいいか位では


 

 とても足りません。


 

 一本につき、このくらいたっぷりやります。


 

 


 

 一日中、木に付きっ切りの仕事です。


 

 でも夫、木は良いそうです。 

 

 木なら一日側にいても嫌にならずに楽しく仕事できるんだそうで。



 

 


 

 すでに植え込み済みで形を整えている段階の木です。

 

  「さるすべり」ですね。



 

 

もう相当大きいので、出荷可能な木もあるのです。


 

 でも運搬賃を考えると一本だけ出荷ってあまり経済的ではないので


 

 出るときはまとめて出ます。




 

 今日も旦那は、木の植え込みと剪定に行きました。


 

  なんか嬉しそうです。 



 

 農園の周りには、ハウス栽培のスイカ


 

 


 

 

 まだ実のなっていない唐辛子の畑がありました


 

 周りに建物が全然ない、畑と田んぼばっかりの地平線が見せそうな場所に、夫の農園はあります。



 

 木のほうは、買って、何年か植え込んで少し大きくしてから


 

 販売ルートに乗せていきます。



 

 でかく売れることもあるでしょうし、損することもあります。


 

 去年買って植えたさるすべりはどこの生産者も寒波で半分が枯れてしまったという程の被害を受けました。


 

 ギャンブルみたいなところもあります。


 

 元々植林はかなりの現金の元手がないとはじめることもできません。




 

 「そんな生活怖くないの?」 とたまに人に聞かれることもありますが


 

 「いや、今の夫と結婚してしまったこと自体が、 私にとって一生を掛けたでかいギャンブル。


 

 勝ちの目がでるように、協力するだけ」 って感じです。



 

 さあー 、次はこの木をでかく売って、イタリア豪遊旅行にいくぞー!!


 

 サンピエトロ寺院とミラノスカラ座待ってろよ!


 

 

 私はここにくる度、木に話しかけて、説得しているのでした。


 

 枯れたりしないで、しっかり育つようにと!! 


 

 適度なストレスは成長に有効だそうです。


 

 夫は 「まったく、うちの奥さんは、、、、」