昨日、カフェで日本語を教えていたとき
たまたま持って行った日本の童謡集に学生さんが目を留めた。
「ことりのうた」
小鳥はとっても歌が好き。
母さん呼ぶのも歌で呼ぶ。
ぴぴぴぴぴ ちちちちち
ぴちくりぴー!
の歌ですが
これをみて
「ことりって! セ(鳥)のことだったのかあ!!」
と韓国人の学生さんが叫んだ。
「なんで?」
「花札でね、鳥の絵がでてくるじゃないですか。
あれが三枚そろったときのことをね、『ことり』っていうんですよ
なんでことりっていうんだろうとおもってたんだけど
この絵とそっくりの鳥の絵が、花札に描かれているんですよ。」
と新たな発見をしてくれた。(笑)
この花札の中につかわれている日本語も、日帝時代の置き土産なんだろうか?
また、別の学生さんと
凹 と 凸 の韓国語読みは何だ? という話をしていて
「先生、 それ韓国人も でこ ぼこ って読みますから、
そのままでいいですよ。
ヨ とチョルって 言葉があるにはありますけど、でこぼこの方がかなり身近です。」
こちらは50代の男性である。
この人との日本語授業も毎回新たな発見である。
以下の漢字、 なんと読むか分かるだろうか?
日本で戦前普通に使われていた漢字だ。
盥
答えは「たらい」である。
このたらいという言葉は、韓国でも普通に
「たらい」で通じる。
そして先の日本の童謡の話に戻るが
日本の童謡に こんなのがある。
おかあさん なあに?
おかあさんって いいにおい
せんたくしていたにおいでしょ
シャボンの泡のにおいでしょ
おかあさん なあに?
おかあさんって いいにおい
おりょうりしていたにおいでしょ
たまごやきのにおいでしょ
やさしい暖かい包容力のあるまさに母性の象徴のような歌である。
玉子焼きのにおいに包まれて思わずうっとりした気持ちになる。
私にとっては日本のお母さんのイメージってこんな感じ
白いエプロンつけてたくさんの玉子焼きを焼いてくれる。
なんか辛いことがあったら
「おかーさーん、」ってなきついてエプロンの下に潜り込む。
この童謡のページを見て
学生さんが
「韓国に、『お母さん』が主人公になる童謡ってあったかなあ???」
私も一緒に考えてみたが
あれ??あれ??あれー!!
「お父さん」をテーマにした韓国の童謡はすぐ思いつくが
「アッパのクレパス」 「アッパ ヒムネセヨ」 とか
「お母さん」の童謡ってすぐに思いつかない。
探せばきっとあるだろうけど、すぐに口について出るような「お母さん童謡」が見当たらない!
大人になった人が歌う「お母さん」の歌は韓国にもたくさんある。
小学校唱歌の中にも
「オンマがー」で始まる歌いだしの歌があったが
最後まで歌ってみると
「お母さんは外で仕事をしてくるから、
あんたたち子供は、家でしっかり留守番してなさいよ」
という歌だったりした。
あれー?韓国のお母さんは童謡にもしてもらえないんかい??
えみこのもの知らずによるところもあるとは思いますが、
とにかくさっと思いつかないんですね。
これは卑しくも「ソウルの教育ママ」とかいって韓国で母親業をやってるものとしては
見過ごせない問題だわっ!! とか思ったのでした。
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