先日、夫が嬉しそうな顔をして家に帰ってきた。
「初対面の人と4時間半も話し込んでしまった」という。
え?うちの夫と4時間半?
うちの夫はものすごく良く喋る人だ。
大抵、向こうさんが聞き役にまわることがすごく多い。
「あなた、4時間半も初対面の方に話相手させたの?」
と聞くと、
「違う違う、向うも俺と同じくらい喋る人だった」
「えー!!そんな男の人いるの?
まー。 さぞかし騒がしかったことでしょうねー!!」
夫が話し込んだ男性というのは
とてもとても大変な事情があって
コチャンに住むことになった方だった。
元々、あるヨーロッパ系大使館の書記官として
ソウルで勤務していた38才の韓国人なんだが、
ある日突然、4才の息子さんに病気が見つかり((>д<))
その病気が直るものではないと分かった頃から
休職願いを出し、残された日々を家族で過ごしてきたそうだ。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
息子さんが亡くなり、今週で49日を迎えるという。
コチャンにはソヌン寺という有名なお寺がある。
水木葬という弔い方を選択したご夫婦は
(火葬した灰を木の根元に埋めて、その木を子供と思って育てる。)
息子さんをそこに眠らせたそうだ。
これだけでもビックリするんだが
彼の同い年の奥さんが日本語能力検定一級合格者で、
ソウルの景福宮の中にある博物館で
日本人相手のガイドさんをしていた女性だという。
このお二人が出会ったのが、日本語のランゲージスクールだったそうだ。
結局、奥さんの日本語能力はメキメキ伸びて
結果、日本語一級まで到達したが、
旦那さんの方は、初級どまり。
しかし二人で日本に旅行に行ったりすると
良く分からない変な日本語をご主人は使いまくり、日本人に話しかけ
奥さんは「恥ずかしいからやめなさいよ」といって
旦那さんの袖のすそを引っ張っているのだという。
その夜、このご夫婦といっしょにお茶の時間を持った。ヾ(@°▽°@)ノ
ご主人は聞きしにまさる話し好きの愉快な方だった。
奥さんはとてもおとなしくて人見知りで消極的で慎重な性格だと聞いていたが
私に会えたのがすごく嬉しいと、すごくたくさん喋ってくれたのだから
本当に嬉しかったのだろうと思う。(-^□^-)
この奥さん、本好きで日本の書籍が好きらしい。
特に健康本、代替医学とか。
「それ私の大学院の専攻で、それ関係の書籍が家に山のようにあって、
すでに壁を形成しています。」
というとそれはそれは喜んだ。
次にもしかして日本書籍を販売するときは、
一冊も漏らさず自分に売ってほしいと言う。
そして彼らは、なんと!なんと!
私が今やっている、日本から移住してきた
小学生の学習指導を手助けしてくれるという。
「もうそろそろなにか社会奉仕でも始めたほうがいいなと
思っていたんですよ。」
とご夫婦は口を揃える。
「なにやろうかな?何か習おうかと言ってたところで」
「小学校に行って、韓国語の絵本を読んであげるとか
できることがあったらやりますよ」
と言ってくれる。
こんな!こんな!( ゚ ▽ ゚ ;)
日本語能力がムチャクチャ高い高学歴の韓国人が
奉仕を申し出てくれるなんて!!
ありえないー!!でも、ありがたいー!!
とりあえず、まだ子供さんの49日が終わっておらず
私も学校の方に許可をとらないと誰でも連れていけないので
すぐにという話ではないが、
こんな良い方との素敵な出会いがあったのだった。
こういう話を学校でする度に
「あのー、えみこ先生ってどうしてそういう不思議なこととか
普通じゃないことがよく起るんですか?」と去年は生徒に言われていた。
去年は「さあー??」と言ってたけど
もうこうなったら
「世の中奇跡ってあるみたいね」と言うしかないではないですか。
うまく行くことって、私が努力しなくても
うまくいくようになってるんだなあと、
思うことがいくつか起ってきたのですが
こうなるとほとんど確信の域に到達してしまいました
10月から夫の講義が増えるので
一台の車を使いまわして、
夫婦二人で講師生活をするのに時間的に無理があった。
どうしようかな10月から。
車がないと学校や施設の講義時間に
間に合わないなあと思って困っていたところ
今日、一番遠くに住んでいる生徒さんから
「あのー、今年いっぱいは休みたくて、
来年からまたお願いします」という申し出が。
うそー!ありがたい!!
というように、どういうわけか
移住してきた小学生の教育のために着々と環境が整い
そして教育の結果なのかどうか分からないが
良い波に乗ってるのは間違いないようで、
小三の女の子は、目に見えてはっきりと韓国語の能力が向上し
今回の中間テストを他の韓国人の小学生と
いっしょに受けることになった!!
彼女が毎日少しずつ韓国語でかいている日記に今日は一つの誤字もなかった!!
今日彼女の担任と手をとりあって喜んだ。
最初、無愛想で固い無口な年輩の先生だと思ったが
今では、すっかり親しくなって、
その子のことについて、
顔を会わせる度に
話し込むようになった。
偉い先生が、「えみこ先生に協力するように!]とでも言ったのか
随分暖かい風が吹くようになって、
学校指定の書店と、学校指定の文房具屋で、
「必要なものはなんでも買いそろえてください」
といってくれるようになった。
小1の男の子は、この一か月での伸びが目覚ましく、
物凄いスピードでいろんなことを、しゃべりだした。
体育の時間に、すごく難しい韓国語できれいに喋ったと
他の先生がビックリして
私に言いに来たので、その先生ともいっしょに喜んだ。
良かったではないですか!!
小二の女の子の問題が一番大きくて、こっちはまだまだいろいろ大変で
それは最初から分かってたので
こっちはぼちぼち行くとして。
結果を見るなと言うけれど、
やはりはっきりと目に見えると嬉しい。
子供たちの質問が、日増しに具体性を帯びてきた。
最初は何が分からないかが分からなかったのだが
今では、何が分からないのかを言えるようになった。
この変化はスゴい!!
なんでこうなったかというと
きっかけは
「偉いねー、毎日頑張って。
問題集一冊仕上げたらアメあげようね」
何気なく口にした、私の一言だった。
これで、イキナリ火がついて
みんなが問題集を解いて解いて解きまくり
このまま行ったら、ホントに12月末までに
一メートルくらいの厚さを積み上げられる
くらいのスピードでやりまくってるのだ。
出来なかった分は家に持ち帰ってまでやっている!!
日本の学校って、先生がアメあげたりしないの?
これくらいでやる気になるってどういうこと???
良く分からないけど、みんな頑張っているのですごく結果が目に見えて出始めた。
あと三ヶ月、無事に進級できるように手助けしたいもんだ。
私は教材選びと学習過程の研究に力をつくそうと思います。
こういうことも、やはり
「うまくいくことはうまくいくようになってるもんだ」
という確信をさらに強めてくれました。 (えみこ)
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