むかしむかしのことですが、
コメント欄にでてきた「波長が合う」で思い出したので
ちょっと書いてしまいます。
わたしはソウルであるカラオケ大会に出場したことがある。
そのカラオケ大会は、日本人は韓国語の歌を歌い
韓国人は日本語の歌を歌うというのが決まりの大会だった。
私はそこでチョ・スミの「ナ・カゴデュン」を歌った。
一応下の方の賞とものすごく沢山のお土産をもらった。
その時の大会で、ものすごく印象に残ったたことがある。
その大会にはソウル予選だけではなく日本予選もある。
日本予選で合格した出場者は自費で飛行機にのってソウルまでやってくる。
つまり日本からの参加者は、それくらい気をいれてやってくるということだが、
その日本からの出場者の中に、ちょっと目立つ人がいた。
出場者は本番の前に、一度マイクテストということで
一人ずつ舞台にたって1分位歌うことになる。
その時から彼は飛び抜け目立っていた。
良い目立ち方というよりも
「きゃーあの人なにー??」 というような目立ち方だった。
40代くらいの男性だった。
野口五郎似の綺麗な顔をした男性だった。
ただ、この方のスーツがたしか紫だったと思うが
まず、そのスーツの色と形がなんかイケてないホストのようで。
しかも歌い出したら、決して下手ではない、どちらかというと
相当歌いこんだと思われる彼の歌声は、
場末の飲み屋でむかし歌手を目指していた
しがない雇われ歌手の歌声のようで
さわやかさがまるでなく、
ねっとりまったりしていて
この人が舞台にたって歌い出しただけで、
なんとなく舞台に黒紫のスモークが掛ったような、
なんとも言えない夜の闇のような、
しかし決してそう上品ではないあまりお近づきになりたくないような
そんな雰囲気が広がった。
その後女性控室では、「みた??」 「みたー!!」
「やだー」「気持ちわるーい」の声が飛び交ったのだ。
私はこの人のプログラム写真を改めて見た。
随分綺麗な顔してるのに
なんで舞台に立っただけで、一声歌っただけで
「気持ちわるーい」「やだー」になってしまうんだろうか???
「絶対無理─」
本人「気持ち悪い」を目指してないと思うし
いっそ「俺は格好いい」と思ってるかもしれない。
なのに、なぜ、一瞬で人に引かれてしまうのだろうか。
すごいぞ、偽野口五郎。
わたしは彼が「気持ち悪い」とか、「変だ」とかよりも
何故、それが、たった一瞬で
会場の女性たちに伝わって共有されてしまったのか。
のほうに、非常に興味が湧いた。
やっぱり私たちは一瞬で
「そのひと」を見定めているんだろうか。
打ち上げ会に行った人の後報告によると
酒の席では彼はもっとよりディ─プだったそうで
「あれは素人さんではない」というみんなの共有感覚は
やはりある程度正しかったことが確認された。
そういうことが何年か前にあって、なんか引っ掛かってたので
つい、これも「波動の話」だよなあと書いてしまいました。
「偽野口五郎」の写真は今でも私の手元にあるのですが、
本人承諾のない写真掲載は控えておくことにしましょう。
今でもあの当時のまんまかどうかは分からないですし。
(えみこ)
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