こんなこと、あんなこと

先祖供養よりも2012.8.13

백강 문정사랑 2013. 9. 30. 10:53

日本の夏はとても暑いですね。


  韓国も今年は今までにない暑さ!だということですが


  あの湿気のある重い日本の暑さに比べたら

   

  こんなもん!


  

   うちの日本の両親は


   年齢を重ねても


  それなりに元気で


   働いてくれています。


  

  しかし今年の夏はうちの母が調子を崩してしまい


   休みながら気をつけているという話を先日


   実家の母との電話で聞いていました。




   ちょっとマメに電話しようと思い


   ここのところ、気がつけば電話するようにしています。



   昼間は電話するのも申し訳ないくらい


   実家の商売は忙しいのですが、


    お盆を過ぎさえすれば


    忙しさがちょっとましになるので。



  



   電話での母との話題が


   私の学生時代のことになったので


   私は、



   「お母さんありがとう!


    あんなに私のことほっといてくれて!


    うちは親が商売でむちゃくちゃ忙しかったから


    細かいことなんか全く口出しされず


    好きなだけ好きなことが出来て


    実に良かったわ!


  


    いそがしいのにちゃんと三食出てきて


    キレイに洗濯してもらった服が出てきて


    冷蔵庫の中には食べるものがいつもいっぱいで


    今考えても、一体私はなんでこんなに運良く

  

    こんな家に生まれてこれたのかと思う!


    全く口出しされずに、実に楽しい子供時代だったわ!」



   と心から感謝したところ


   母は、


  『同じように育てても

 

   あんたの弟はそう思ってないみたいだから

 

   おかしいわね」


   とカラカラ笑う。




  そうなんである。


  三人いる子供の中で


  そんなこと言うのは私だけなんだそうだ。



  

   私はほんとに親にあれしろこれしろと


  ほとんど言われた記憶がない。


  私が「長男・長女」じゃなかったからかもしれない。


  


  おんなじように育てたつもりでも

  

  育てられた人がどう思っているかは


   みんな違うわねということで。



  

  私はたまたま「先祖供養」の本を読んでいたのだけど


  「先祖に向かって感謝することは


   非常にいいことで、


  亡くなった方にとっての力になります」


  という文章に当たった。



  うちの親がいつかこの世を去るのも


   時間の問題。 いくらなんでも100歳超えるのは、、


   亡くなった後に墓参りしたり


  線香あげるよりも


  生きてるうちにたくさん「ありがとう」を


  言っておこうと思うので、


  電話しては話のついでにお礼を言っている。



  うちの父にも


  「お父さんの子に生まれてほんとに良かったよ


   ホントに楽しい子供時代だった!」


  というと


  ウチの父は全く照れたりしないんだな これが。

  


  「そりゃそうや!


   ワシみたいに、なんでも出来て


   頭もよーて

 

   金もバンバン稼げて


   性格まで良くて、家庭大事にして子煩悩で


   しかも背が高くて男前も良い!なんつー


   すばらしい人は


   一万人に一人もおらんで!!



   ワシももう80歳になるけど


   今でもワシのような人材を


    使おうとおもったら


   一時間一万円払うてでも


   探すのは難しいんやで!!



  と元気に捲くし立てる。


  私が褒めるとそうだそうだ そのとおりだ!という。



  先日私が韓国から父親に贈った鮮やかな色の服を


   カラオケに着ていったそうだ。



  「まあー バカンスからお帰りですか?」


  と人に言われたそうで


  そのことに関しても


  「ワシのような、男前が着てこそ

  

   服も引き立つ!

   

   誰がきても決まるわけではないんや!」



   とわっはっはと大きく笑う、、、、


  父は相変わらずとても元気で


  最近は特にバリバリと働いているそうだ。



  私はこの明るい父親のおかげで


  いろんな面でいい影響を受けたと思う。


  

   何しろ韓国に来て


  「自分好き韓国人」をたくさんみても


   (私の夫もそういう人だった)


   「うちの父親みたいね」で

 

  スルーだった。


  こういう人を父親に持つ日本人女性は多くないと思う。


  父の親戚は一人残らず「陽性」で『ラテン」だった、、、

  


 こんな「いい人」たちが親だったおかげなのか


  私は今でも基本的に「人が好き」で


  「人の懐に飛び込む」ことにためらいがないようだ。






   こうやって何か書いていても


   「人にどう思われるかしら??」


   という方向にはあまり考えない。


   


   だから、できる限り生きているうちに


   この親に「出来る限りのありがとう」を


   たくさんお返しして、お別れしたいと思う。




   なんでそんなこと思うかというと


   「先祖供養の本」だけじゃなくて


  先日、うちの娘が、夕方の散歩のとき


  「おかあさん、私なんだか分からないけど


    幸せ。 なんとなく幸せで気分がいい!」


    と何気なく私に言ったとき、


    母親の私自身が、とんでもなく嬉しくなってしまったから、、



  

   言葉を惜しむ理由もないから


  親が元気なうちに


  「ありがとう、感謝しています、


   お父さんとお母さんに親になってもらえて


   ホントに幸せです!」


  の言葉をなんどもなんども繰り返そうと思う。



  だって何回言っても


  うちの親もうれしそうなんだもん