こんなこと、あんなこと

韓服を着る前に2012.12.24

백강 문정사랑 2013. 10. 2. 14:41

親戚の結婚式、韓服を着ました。


 

  韓国人が


 「それなりの席で着物を着るときは


   美容院で着付けしてもらったり


   髪を結いに行く」


  という日本の習慣を知らないように



  意外と日本人も


 韓国人が韓服を着るとき


  それも「それなりの席」で


  しっかり着るときには


  事前に美容室で髪を結っていることを知らないようです。



  日本でも自分の腕で「それなり」の形を作れる人がいるように


  韓国でも、自分の腕で仕上げちゃう人もいるのですが


  田舎では一つの美容室に

  

  午前中団体予約をいれておいて


  全員が一度に到着したその足で


  お店の全スタッフ総動員

 

  流れ作業で


  大急ぎで団体様を仕上げてもらいます。



  日本で誰も彼もが留袖を着る必要がないように


  韓国の結婚式でも、美容院に行ってまで


  誰もが韓服を着る必要はありません。


  

  ごく近い身内だけです。


  子供たちや

 

  着たい人が着るには一向に構いませんが。



  夫の兄の嫁さんと、一緒に美容室に入る。


  午前9時。


  式は12時半から。


  
ソウルの教育ママ




 ホットカーラーで巻いた髪を


 

 アップにしていく。



 

  美容師さんの腕の見せ所。



 

  こうして田舎の結婚式のために


 

  都会から降りてくると、


 

  田舎では寝る場所からして


 

  いろんな不便があったりする。



 

  そういう話をお姉さんと、


 

  ずーっと話していると


 

  美容師さんは


 

 


 

  「まあ、都会の人にはきっと


 

   そうなんでしょうねえ。

  

   だけど、こういう田舎の結婚式って


 

   その場に集まるために

 

   一緒に喜ぶためにあるようなもんだから

   ちょっとの不便は


 

   我慢してもらわないとねえ」


 

  とやんわり言う。



 

  「それは分かってるから


 

   仕事終わった足で、


 

   急いで駆けつけたんですけど


 

   あ~しんどいわ。」


 

   と姉さん。




 

   この美容師さん。


 

  身内の結婚式に行くと


 

  もう、それはそれは女たちに喜ばれるそうだ。



 

  だって、美容室に行かなくても


 

   集まったその場で、髪を結ってくれる人が


 

   来たわけだから!



 

  「もう、何日も前から、アンタ何時に着くの?

 

   って他の嫁からの電話が鳴り続けるのよ。


 

   しかもみんな親戚だからってタダじゃ帰らずに


 

   それなりのお金包んでくれるからね。


 

   交通費だの祝い金くらいは楽にでるのよ。 ははは


 

   美容師してるってことで

  

   えらく親戚に受けがいいのよ。」



 

   私たちは


 

  

  「そりゃあいいですね~~!!」




 

  ホントにど田舎の結婚式の場合


 

  美容室にいくことさえ


 

  ものすごく大変なんだから!!


 

  なんどもなんども車を往復させて。




 

  
ソウルの教育ママ



 

 ここで一緒に髪を作ったお姉さんと私


 

 式場で一枚


 

 おそろいの韓服。(あとの嫁は、、不参加と遅刻です


 

  うちの家庭にはたくさんの事情があります、、、)


 

  
ソウルの教育ママ



 

 一応私も髪を美容室でいじってます。


 

 ただ、大雪のせいで


 

  髪だいぶ崩れました、、、、もう式場に着いたときは


 

  すでに「いつもと変わらん?」

  


 

 このお姉さんは、私が嫁に来てから


 

  とってもよくしてくれた。



 

 こうして何かしてても、


 

  ずーっといろんな話がとめどなく出てくる。


 

  一緒にいてとっても暖かい人。


 

  私はいつも彼女にこう言う。


 

   「姉さん、だーい好き!!」



 

  姉さんは


 

  「最初は外国人のトンソか、、


 

  と心配してたんだけど


 

  そこんじょそこらの韓国人より

 

    なぜかアンタの方が、気持ちが通じるというのが

  すごく変な話よね、」

 と笑う。


 

トンソというのは、兄嫁が弟嫁を呼ぶときの呼称です。



 

  この人は、


 

  いつも私の気持ちを慮ってくれる。


 

  夫の五人の兄弟の仲で、


 

  夫婦仲が良いと誰もが認めるのが


 

  この家庭と、うちの家庭だけ。



 

  もうこれも10年以上の付き合い。



 

  私、このお姉さんになんかあったり、


 

  もしかして病気になったりしたら


 

  それこそ「実のお姉ちゃん」に


 

  なんかあった以上に悲しいと思う。


 

  



 

  うちの実の姉はとっても元気な人なので


 

  あの人になんかあるときは


 

  きっと津波レベルの天変地異のときだろう。


 

  (実のねーちゃんには、


 

  このブログのことは一切教えてない、、、


 

   読むなよ!読むなよ!)



 

  こんな風に、韓国で


 

  韓服をきちんと着るときは


 

  事前に美容室!なのです。    


 

  スプレーで髪がバリバリに固まっちゃうんですよ!(