こんなこと、あんなこと

容疑者X(2)2012.12.29

백강 문정사랑 2013. 10. 2. 14:39

さて、韓日「容疑者X」比較ですが


 なによりも、まず映画韓国版には


 実はガリレオ先生 湯川先生が


  登場しません!!



 天才物理学者である湯川先生がいなくて


  どうやってあの話を引っ張っていくのか??


 というのが、不思議なのです。




ソウルの教育ママ


 

 (ガリレオ役の福山雅治さん)

 

  日本版の「容疑者Xの献身」が


   韓国版では


    「容疑者X」という


   別タイトルになってしまったというのも


     そこに関係してるのかもしれません。



   だって容疑者Xは、原作では天才数学者なんです。


   でも現在はものすご~く冴えない高校の数学教師ですが。


 

  天才が作ったトリックを暴けるのは


 同じく天才でしょう!


  そこらへんの「刑事」が解けるようなトリックだったら


 

   天才が作ったとはいえないでしょ!


   天才物理学者を話から外してどーする!!



    海外に「映画の製作権利」を売った場合

  

    内容まで、こんなにいじってしまっていいのでしょうか?

 

     売ってしまったら、


    あとは勝手にその国でアレンジしてもいいのでしょうか?


    良く分からない、、、、、。


   とにかく韓国版には湯川先生が出てきません


   惜しい!話のあちこちに無理がある。


    犯人の天才数学者の天才性がガクッと落ちた!




   さて、殺人を犯してしまった加害者を、


    その加害者を愛する容疑者Xが


    かばって様々な工作をするのですが、


   そのかばい方が、考えられないほどの捨て身なんです。


    だから原作には「献身」という言葉がつく。

 


   容疑者Xが、

  

  その加害者を


  そこまで深く愛する理由が


  納得できなければ観客は


   映画にノレません。



  天才数学者の容疑者X


 日本版では堤真一さん


  
ソウルの教育ママ




  堤さんは、


  こういう知能犯的な「犯罪者」の役がすごく上手い。


  また「冴えない中年男」へのなりきりがすごいので


  映画の中では

  

  こんなんです。


ソウルの教育ママ

  
 

 私は日本版映画も先日娘と一緒に見たのですが、


 

 うちの娘は、「この数学の先生、


 

 湯川先生の大学の同級生なのに


 

  全然違うね、、」とその冴えなさを


 

  日本の国民的美男福山雅治と比べて


 

  指摘します。



 

 

  「ちがうよ。ムンちゃん。この俳優さん


 

  もとはすごいハンサムなんだよ。


 

  でもこれは「冴えない役」だからさ、これ。 


 

   演技なんだってば!」



 

  細身長身の福山とならぶと小さく見えるけど


 

  背中丸めて、小さく見せる演技してるだけで


 

  堤さん身長178センチなんだと!



 

 韓国での容疑者Xはこの方

 

  リュー・スンポプ さん

  
ソウルの教育ママ



 

 この方もやっぱり「イケてなさ演技」でこうなってるだけで


 

 もとはこんな感じ


 

 めちゃめちゃスタイリッシュな俳優さん


 

  
ソウルの教育ママ



 

 そして女優のほうは


 

 日本版では


 

 松雪泰子さん


 

 
ソウルの教育ママ



 

 韓国版では


 

 
ソウルの教育ママ



 

 イ・ヨウォンさん



 

 容疑者Xは、自分の人生を捨てて


 

 この加害者を捨て身で守ろうとします。




 

 酒場で働いてお金をためて


 

 ようやく自分の人生を始めたヒロインのところに

 

  別れた亭主がイキナリやってきた。



 

  そのどうしようもない男を


 

 日本版の場合は、松雪さんの娘役が、後ろから殴りつけたことが

  

 殺人のはじまり。


 

 韓国版の場合は、それが娘役ではなく、姪っ子役の仕事です。



 

 つまりこのヒロイン、


 

 日本ではシングルマザーですが、


 

 韓国版では、姪っ子を引き取って育てている


 

 離婚歴のある女性になっています。



 

 母親ではなくて、叔母になったことで


 

 韓国版では


 

 ヒロインの年齢が下がっているようです。



 

  私はこれも気に入らん!


 

  子持ちの母親であろうとも、素敵な人っているけどなあ


 

  隣にすんでる独身男が、一目ぼれして


 

  自分の人生捨ててまで助けようと思う女性が


 

  「ママ」だとダメなのかなあ。「ママ」でもいいじゃない。




 

  そして、、容疑者Xの立てた計画どおりに


 

 物事は進んでいきますが


 

 予想もしなかった人物の登場で


 

 (日本版では湯川先生、韓国版では容疑者Xの高校の同級生である刑事)


 

 トリックは暴かれていきます


 

 本当の加害者は


 

  最後に自首を決意して


 

  警察に向うのですが、、、


 

  実はラストまでちょっと違います!

  

  おーい!良いんですか!

  

  ここまで触っても!!



 

  

 うちの夫は映画が終わって


 

 「なーんだ ハッピーエンドじゃないんだ!


 

  だっから日本映画ってのは!」



 

 と文句をいうので


 

 「ちがーう!


 

  日本版映画は、こんな結末じゃない!


 

  韓国で勝手にこういう終わり方にしたんだってば!!」


 

 とより大きく文句を言いました。



 

  

  うちの旦那さんは帰り道


 

  「あー面白くない映画だった!」と何度も連発し


 

  道行くカップルの男性の方に


 

  「おもしろくなかったでしょ?」と聞く!(やめなさーい!)



 

  しかし20代後半や30代初頭の男性たちは


 

  「いえ、面白かったですよ」と

 

  答えている。


 

  

  どうも世代の差による感覚の違いが大きいのである。韓国人男性たち。


 

  

  以前、夫と


 

  日本映画の


 

  「いま、会いにゆきます」を見たときもこうだった、、、


 

  
ソウルの教育ママ



 

   

  私と他の韓国人女性は


 

  もうラストは、涙涙でワンワンやってるのに


 

  夫と夫の友達は


 

  「さっぱり意味がわからん!」


 

  言い放った!のです。



 

   こんな人種に同感をもとめた私がバカだった!のでした