恵実子の書評

夢をかなえるゾウ 

백강 문정사랑 2010. 4. 3. 11:03

 

 

 

夢をかなえるゾウ 水野敬也


ある日、目がさめたら目の前にゾウの神様がいた。 

 「自分、このままやと2000パーセント成功でけへんで。」


 ちょっと胡散臭い関西弁の神様が「僕」の成功をコーチして

くれるという。

「僕」は今まで成功法則の本を読み、

 実践しようとしてきたのだけど、挫折しを繰り返していた


このゾウのいうことを聞いてもいいんだろうか


「僕」は不安な気持ちを抱えつつもゾウの神様ガネーシャと契約する。

契約違反のときは「僕」の人生における「希望」を誰かがんばってる筋のいい人にあげてしまうという。


 「な、なんでそんなことするんですか?」

 「ワシの趣味やねん」


 神様はおもいっきりえこひいきだったのだ!


 しかも冷蔵庫に向かって歩いていき、僕になんの断りもなく

扉をひらく。(ガネーシャは韓国人か!)


 ガネーシャは毎日「僕」に課題を与える。

「僕」はなんとかその課題をクリアする。


  いい加減で欲張りで自分大好きな神様ガネーシャと

「僕」の同居生活がはじまった。


 ガネーシャが友達を連れてきた

 友達は「釈迦」!

 ガネーシャが幸ちゃんといえばそれは松下幸之助

 イチローくんはもちろんメジャーのイチロー


 ガネーシャいわく

 「全部ワシが育てた」 

  怪しすぎ!!ガネーシャ。


 そして課題をひとつひとつクリアしていった「僕」にガネーシャが

最後に教えてくれた本当に成功する秘訣とは。

 

あらすじはこんな感じです。

 ガネーシャの課題というのは、成功本をたくさん読んでいる

人にとっては目新しいものではないと思います。

だからあたらしい情報がほしいと思って読む方には期待はずれかもしれません。

 

 わたしがこの本をお勧めする理由はまず第一に

 「笑える」!!!


 ガネーシャと「僕」の掛け合いが面白くて、その情景が思わず目に浮かびます。

ドラマになったそうですが、おそらくドラマも期待できるでしょう。

 ありきたりの成功ノウハウもこの掛け合いのなかで

やられるとなんとなく納得できてしまう。

笑いには肩の力を抜く作用があるのでしょうね。

 自分のなかにすっと入って来る感じがします。


 そしてもうひとつの理由が

 ガネーシャの「愛情」を感じるからです。

 だいたいなんでゾウの神様がごくフツーのサラリーマンのところにでてきたのか。

 

 ここから先はネタバレになるので自分で確かめたい人はよまないでください。

 最後にガネーシャが「僕」に向かって強く言うのです。


 「ひとつだけ、絶対あきらめたらあかんことがある。」

 「それはなんですか?」

 「自分や、 自分には何か才能がある。

自分にしかでけん仕事がある。

そのことに関してはあきらめたらあかん。

見つか るまで探し続けなあかん。

自分自身に対してはあきらめたらあ かん。」


 これは神様ガネーシャが言ったことですが、

おそらく私たち

の潜在意識の声だといえるのではないかと。

 私たちがもっとも軽く低く見ているのは、

実は自分自身では なのでしょう。

だからどうせ自分なんかと思うし、

できなくても当たり前だと思うし。


 だけど私たちひとりひとりは本当

世界に二つとない貴重な存在で、

そういう意味においては

 イ、ヒョリもわたしたちも同じなのです。

(たとえウエスト 75センチであったとしても!

年が40過ぎてても


 そのことを最後に強く念をおして自分の世界に帰っていった

ガネーシャは私たちの心のなかに実は存在するのではないかと。

そう思いました。


 面白く、軽いのになぜか考えさせられる本です。



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