ジョイ石井の
「一瞬で子どもが変わるイメージブック」
著者の専門はイメージング。
イメージングとは何か簡潔に言うと、イメージすることで
自分を変えるということです。
人は自分がイメージした内容に
影響を受ける性質をもっています。
なぜなら私たちの体と心はイメージに対しても現実
に起こったこと同じように反応するからです。
イメージと現実が違うと,
イメージしたことを変えるか
現実を変えるかして、
現実とイメージの統一を図ります。
この本能的な働きこそが、
この本の主題であるイメージング子育て法の基になっています。
イメージング法がもっとも効果的なのが
まさに子育てなのです。
イメージング子育て法とは決して新しい子育て法ではないと
著者は言っています。
すべての子育ての仕組みがセルフイメージを
応用した子育て法といえるからです。
ありとあらゆる子育て法は、
親の接し方や言葉がけによって
その子供のセルフイメージを変えることに
他ならないからです。
なんだか言葉遊びをしているようですが
つまり、イメージング子育て法を知ることは
子育ての本質を知ることにつながります。
その仕組みを理解することで、
子供にどう接していこうかということを主体的に選択し、
子育てに取り組むことができるようになるというのが著者の主張です。
精神的に鍛えられるのも大事ですが、
子供の根っこになっているセルフイメージを変えてあげることのほうが、
はるかに効果的です。
子供のセルフイメージの形成に一番影響を与えるのが、
お母さんの子供に対する接し方です。
子供たちはお母さんの接し方ひとつで
自分のセルフイメージが変わります。
それは言葉であったり、
態度であったり、
距離であったり、
触れ方であったり。
感情の伴うセルフイメージは強烈なインパクトをもって
子供の心に浸透していきます。
褒められてうれしい、しかられて悲しい
その瞬間に抱くセルフイメージが子供の人格形成に最大の影響力を持っています
本書では、子供によいセルフイメージを持たせるための接し
方についてかなり細かく書かれています。
大切なのは、この言い方だと、
この子にどんなセルフイメージが伝わるんだろう?と自問することだそうです。
著者がカウンセリングの中で得た具体例には
まるで魔法のようなものもあります。
成績ビリだった子が二ヶ月で学年トップに。
生まれてから一度も掃除をしたことない子がたった一言で掃除を始めた。 など。
でもその理論は決して奇抜なものではないそうです。
子供に関心をもってあげよう。
親だけは子供のことを信じてあげようというごく当たり前のことから出発したものです。
それでいて、結果をだしているというのがすごいのですが。
そして、子供のセルフイメージ形成以前に大事なのが
なによりも、お母さんが幸せであること。
そのため著者はお母さんという立場の人に薦めます。
自分に一日15分の自由時間をあげるよう
そして自分の夢をノートに書き出そうと。
夢も母親としての夢だけでなく、
妻として女性として、
自分個人としての夢をも書き出そうと。
お母さんが子供の犠牲になっていると思いで生きていたら、
それは子供にとっては幸せなことではありません。
イメージング子育ては、
楽な子育てではないけれど
楽しい子育てになる。
そしてあなたの子育てはだれから教えてもらうものでもない。
あなた自身があなたの家族にぴったり合った子育て法を作っていってもいいのだと
著者は背中を押してくれます。
最後に本書に収められているお母さんのための
紙上イメージングを
私は今リラックスしています。
私は今、子供との関係を考え、そして感じています。
子供は私を選んで、私の子としてこの世に生まれてきてくれました。
私の血を受け、私の命を分け与えられて、生まれてきた私の
命の一部であり、大切な子です。
それでも子供は、一個の個性として生きていて、私そのもの
ではありません。
私はこれから毎日、子供のいいところをもっと見つけていくでしょう。
子供の好きなこと得意なこと楽しんでいることにどんどん気がついていきます。
私には毎日の生活のためにしなければいけないことがたくさんあります。
でも、子供が私を必要としているときには、
正面を向いてこどもの求めているものを理解しようとするでしょう。
子供はどれくらい私が大切にしているか感じてくれるはずです。
子育ては大変です。
でも私は、決して子育ての犠牲になっていません。
笑いも喜びも感動もそれ以上にあるのです。
犠牲になっていると感じたら、笑いも喜びも感動も
すぐになくなってしまうでしょう。
私はそのことを知っています。
私は大変な子育てを楽しんでいます。
子供のいいところをたくさん見つけ、
私のいいところもたくさんみつけるでしょう。
子育ては私の家族全体を育ててくれます。
私はそれぞれの夢を家族たちと叶えていきます。
夢の話を家族みんなでしているときが一番幸せなときです。
私は毎日自分に磨きをかけます。
自分の夢を大切にします。
母として、妻として、女性として、そしてわたし個人として。
私は夢や願望をいつも持ち続けていきます。
私を中心に家族が笑顔で満たされていきます。
私の笑顔が、子供たちの笑顔を引き出します。
子供の笑顔が私の笑顔を引き出してくれます。
私は自分の子供にとって、最高の親でいます。
子供とたくさんふれあい、子供とたくさん対話しながら、
お互い一番理想の親と子の関係を見つけます。
私の内側から、子供と一緒に幸せになっていくために必要なものが、
すべて引き出されていきます。
私はこの宇宙で、
何よりも強く子供と繋がっているのを感じます。
'恵実子の書評' 카테고리의 다른 글
ひとの役に立つ人間になりなさい 「徳は才に勝る」 (0) | 2010.04.06 |
---|---|
運命を決める「牽引の法則」 (0) | 2010.04.06 |
「あげまん」になる36の方法 (0) | 2010.04.03 |
頭がよくなる絵本の読み方 (0) | 2010.04.03 |
ひらけ扉 (0) | 2010.04.03 |