恵実子の書評

運命を決める「牽引の法則」

백강 문정사랑 2010. 4. 6. 00:40

 



すべての「結果」は引き寄せられている
     運命を決める「牽引の法則」
                     澤谷 鉱
       (鉱の漢字違いますね ごめんなさい)

 何かうまくいかないことが起こるとすぐに先祖のせいにして
しまうことってありませんでしたか。

あっちで解決されれば、現実の私たちの生活がかわるはずだとか。

ご先祖様の徳が足りないとか、このごろお墓参りしてないからとか

 別のところに原因を引っ張って行ってしまうのですね。
 
 しかしこの本には、霊界という世界だけに解決をもとめず、さま
ざまな困難を克服した実例が挙げられています。

 もちろん見えない世界に原因があると思うところは同じなのですが

 観点が全く違います。



  
 結婚相手が覚せい剤中毒者だった女性、
 生徒に事実無根のスキャンダルを言いふらされた教師、
 呼吸困難の発作で社会生活がままならないサラリーマン、 
娘の家庭内暴力と不登校に悩む母親などです。

 娘の暴力に悩む母親の実例からです。

 あまりにも娘の状態がひどいので母親は霊的な解決をもとめ
ようといわゆる「おがみやさん」にもたよろうとしました。
 そこでは
「死んだ父親の霊がついている」
 といわれたそうです。

 しかし著者はその指摘を一蹴します。
 

 「なるほど、霊がつくなどどいいますが、そんなことはあり
ません。それはどういうことから来ているかというと、自分の
心とその心に感応して働く同波長あるいは同波動といえます。
それがすなわち念の問題なのです。」

 「心で認めたものが引き寄せられ、現れるのが牽引の法則な
のです。虫眼鏡のようなものですよ。
 虫眼鏡は見ようとする対象物だけが大きく見えるでしょう。
心のメカニズムに心で認めたものだけが現れるというものがあ
ります。」

 


 宝地図の望月俊考氏、鏡の法則の野口嘉則氏が推薦文を書い
ています。著者は活躍めざましい彼らのメンター的存在だそう
です。
 
 最近の成功者たちの著作に比べると正直、地味な印象をぬぐ
えません。
 
 改善のためのワークもこういう系統の本に馴染みがある方に
とっては目新しいこともないかもしれません。
 
 しかし、私たちの心の持ちかた次第で
 現実はこんなにも変わってくるという実績を積み上げてきた
著者の言葉は重みがありました。

 誰かの言葉やどこかの事例を引っ張ってきたのでなく
私の目の前でこういうことがありました。そればかりが
つづられていて、著者の言葉が誰かの借り物でないことが感じ
られます。それが一番のお勧めの理由でしょうか。
 こういう風に話せたらいいですね。